すべてのおすすめ
そうだ。それがぼくだった。それがぼくのまぎれもない姿だった。大岡という名のさびれた道の駅。その汚い男子便所の左手に突如として広がる絶景をぼくは忘れることができない。旅人でなくとも意表をつかれるよ ....
8月9日。国民年金保険料の免除申請の仕方がわからない。それから、雇用保険の手続きに必要な事の一切がもの凄く煩わしい。最近は色々な生活処理能力が目に見えてガクンと低下してきている。大事な郵便物や書類の類 ....
イザベラの瞳は大きくて、最初に会った時から、それがとても印象的で、そこが魅力的だった。その瞳で真っすぐに見つめられると、僕は身体が透明に透けて、精神の奥底まで透けて見えるのではないかと、不安を感 ....
新学期が始まる前の部屋替えが始まった直後に、気が付くことになったのだけど、灯台元暗しの言葉どうりで、朝食の時、食堂でいつも会っていたイザベラが、何日も食堂に現れず、ずっと、気を揉んでいた僕だったけど ....
イザベラは最初から、僕の外見ではなく内面を見てくれたのだと思う。要領が悪くて損ばかりしている僕の人の良いところや、外見からは分かりにくい、子供じみている傷つきやすい純粋なままの精神とか、他人には伝わ ....
その歳若い上司は、ぼくどころか妻よりもずっと若く、なんとその若さで現場のチーフを仰せつかっているとの事だった。
妻はつねづね、その上司が、制服の上から胸や腹のあたりを無造作にガリガリと掻きむしるのが ....
物音と話し声を聞いたとき、ぼくは布団の中いた。
ぼくは、しばらくじっとして、できるだけ注意深く外に耳を済ませることにした。
空耳ではないはずだった。
たしかに、微かな話し声と、横たえられ ....
今年の梅雨明けは遅いですね、と話しかけられた気がして目を開けた。誰も私を見ていないし、ましてや狭いバスの中で他人に話しかけるなど、いまどきともするとちょっとした迷惑ととらがえがちな行動を取る人は少ない ....
{引用=松本へ行く道すがら、ルート19号のダム湖を取り巻く緩やかなカーブに沿って、ぼくは軽自動車を走らせていた。流しっぱなしのYouTubeからは尾崎豊の『15の夜』が流れ出す。なんてこった。またなん ....
このベランダにはほとんど雨が吹き込んでこない。建物が林立しているために風が入り込んでこないのだ。降っていても裸足で出る、湿ったタイルの心地、むすめが背中にぴたりと張り付いてくる。
咲いた蘭、いく ....
ロック魂「別に意識してないけど普段着だよ」
シチュエーションが全く思い出せないのだが、服の話で、
高校の時の音楽繋がりの仲間で、ロックに染まっていったSが、
(いつもジャラジャラした服を着て ....
ここの部屋の、窓からはマンションがたくさんみえる。いくつもの長方形が、かさなる長方形が、夜になれば灯る長方形が。空はすこしみえる。直線で区切られたいびつな図形として。
ニュース、書いては消し、裏 ....
瓜田リウはストーカーである。正確には市の市民生活部共生局共生推進室特別調査員である。共生推進室とは「みんなも、みんなじゃないひとも」をスローガンに、深刻化する住民の孤独の問題に取り組むべく設置された ....
ばらばらの時間を指して止まっているいくつもの時計たち。食器棚は四つもあって、そのすべてにぎっしりと食器がつまっているーたいていが五つ揃えで、花柄で。商店名の入ったカレンダーや手ぬぐい(開封されて ....
強烈にどうでもいい事を書こうと思う。って、別に狙って書いた訳ではないのだが、。純粋に昔から疑問で誰かに聞きたかったが聞けずに今日まで来た事を書こうと思う。思 ....
御存じの方もいるでしょうが、この一輪車という人物は私がスタッフを務めるネット詩サイト「文学極道」において女性や障害者や特定の民族、国家の人間を差別する発言や個人への暴言を繰り返してアク禁になった人物で ....
それは問いかけを装いながら自問に置き換える。僕が書いた「失地」。これは「比喩」でも用いられていなければなんてことはない、ただ忘却を惜しむだけの独白でしょう。
先ずは文章のメリハリや語り口の展開 ....
9月のはじめに他県に住んでいた義父がいきなり動けない、しゃべれない、記憶ない、となり、原因不明で要介護度4ほどの認知症になり、夫も私も驚いてしまったのですが、検査入院の末、脳に髄液がたまっていて、それ ....
最近は買い物をして店のカードを出したとき~のカードはありますか?ってよく訊かれる。
あ、忘れた。いいです。同じ携帯会社だから持ってはいるのだが、持ち歩かないので差し出したことがないのだ。
なの ....
馬鹿を晒すようで実にこころ苦しい話しなのだが、先日アウトレットモールのスポーツショップで四千数百円のジャケットを買ってきた。二割引き白地と胸のワッペンが気に入ったからである。で、さっそく家に帰って ....
いつのまにか十月は過ぎて、ぼんやりした十一月、年の瀬をつま先に感じて葱を刻んでいる。
ねーままはさ。はなのどこがそんなに可愛いの?って質問、いちいち真剣に考えて、ほっぺなところだよ。とかどんどん ....
市営公園の駐車場に停めた車の中、運転席で仮眠までにも至ってもいなかった。意識が散らかってまとまりがついていない。が、疲労感は限界に近づいていて体は熟睡を求めているに違いなかったが、さすがに車の中では眠 ....
中学で仲良くしていた友人と、別々の高校に行ったあと、大学生になった頃に、その友人が駅前のケーキ屋さんで働いている、なんてどこからか聞いたので、ケーキ屋まで会いに行ったんです。約束もせずに。
ケー ....
陽が次第に落ちてゆるゆると薄暗くなった町を歩いている。信号機の赤で立ち止まる。まだ青が潜むうすぐらく滲んだ空に爪のような三日月が覗いていた。じっ、と真上を見上げればそんな空しかないのだ。雲はどこか、星 ....
高校野球は現在、秋期大会が行われている。各地区によって違うが、
ベスト4以上に進めば来春のセンバツの出場が有力となる。
残念ながら、僕が応援する千葉の習志野高校は関東大会の準々決勝
で神奈川 ....
海は待っている。誰かを待っている。それは潮風に溶けた予感だ。海へと続く秋の小径に吸い込まれて行く時、私は知らず足早になっていく。透明な水に青いインクを落とした色の拡がりが、あの松の林を抜けた先にある。 ....
夏がきましたよ。蝉!(叫ぶむすめ)。
都立高校の窓から吹奏楽の演奏が落ちてくる。七月盆が終わって、売れ残った竜胆と蓮の葉。
水をはじいて光を跳ね返すような色の濃い夏の花たち。一年半とすこし働い ....
死のうと思ったとき不思議な感動が身体を包むときがある。僕は誉められた人間ではなく、悪いこともいっぱいしてきたのに、全てが、許されてしまうような。その感動が欲しくて、僕はときどき何もかもを捨てて、死の ....
五時に目覚めた。
やはり、痛む。
連休前に宮本先生にもらった錠剤は四日分だから、昨日の朝に一錠飲んでなくなってしまった。
五月一日だった。連休のど真ん中だから宮本先生には診てもらえない。
....
この世の真理が溶けているという湖へ、入水自殺でもしようかと車を走らせる。近づくほど耳鳴りが和らいでいく。さながら告解室にいる気分だ。
朝な夕な哲学やら宗教やらに明け暮れていた女を、昨日殺して ....
山人さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(249)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
エメラルドグリーンの流れとねずみ大根と女郎蜘蛛の話
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道草次郎
散文(批評 ...
3*
20-8-14
未日記
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道草次郎
散文(批評 ...
4*
20-8-10
イザベラのこと_5
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ジム・プ ...
散文(批評 ...
2*
20-8-9
イザベラのこと_4
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ジム・プ ...
散文(批評 ...
2*
20-8-8
イザベラのこと_3
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ジム・プ ...
散文(批評 ...
2*
20-8-7
夜に捧げる何か
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道草次郎
散文(批評 ...
2*
20-7-27
夜に覚める
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道草次郎
散文(批評 ...
3*
20-7-27
空耳
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そらの珊 ...
散文(批評 ...
8*
20-7-20
ルート19号の幻想
-
道草次郎
散文(批評 ...
6*
20-7-20
メモ(いくつもの呪い)
-
はるな
散文(批評 ...
11
20-7-7
夢の続き/ロック魂「別に意識してないけど普段着だよ」
-
足立らど ...
散文(批評 ...
1*
20-6-27
メモ
-
はるな
散文(批評 ...
6
20-6-12
震え
-
ブッポウ ...
散文(批評 ...
2
20-5-17
メモ(東北)
-
はるな
散文(批評 ...
4
20-3-26
私の人生に横たわる大きな謎
-
TAT
散文(批評 ...
3
20-3-21
ポイントを入れるなという一輪車氏の傲慢について
-
もとこ
散文(批評 ...
4*
20-2-13
比喩はままならぬ
-
アラガイ ...
散文(批評 ...
3*
19-12-18
義父が急に認知症?に(その後)
-
ふるる
散文(批評 ...
2
19-12-17
ポイント還元とは
-
アラガイ ...
散文(批評 ...
5*
19-12-16
消費者たち
-
アラガイ ...
散文(批評 ...
6*
19-12-12
答えのこと
-
はるな
散文(批評 ...
5
19-12-9
思椎の森で化石になってしまった_散文編
-
こたきひ ...
散文(批評 ...
3
19-12-8
ミジンコ
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Wasabi
散文(批評 ...
5*
19-11-2
ハロウィンの夜、木星は見えているか
-
帆場蔵人
散文(批評 ...
5
19-11-2
高校野球観戦(千葉代表応援記)
-
日比津 ...
散文(批評 ...
2
19-11-1
秋の海へ
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帆場蔵人
散文(批評 ...
4*
19-10-17
バタをごってり、うす切りトマト
-
はるな
散文(批評 ...
6
19-7-25
生きてきたこと:Part_2.1
-
由比良 ...
散文(批評 ...
4*
19-5-27
たまです。
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たま
散文(批評 ...
5*
19-5-4
救済へ至る道
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来世の
散文(批評 ...
2*
19-5-3
1
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4
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6
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