ぐれてイグアナになった友人は
何か
忘れ物でもした顔をして
酒を飲んでいた
たまたま
その夜は
人間に戻っていたらしい
挨拶をすると
眼はイグアナのままで
何を考えているのか
全く ....
豚という字は
いのししという意味であって
猪という字が
ぶたの意味であると
中国では
そう いわれる

きらいなやつが
ほめられたり
じっせきをあげたり
いばったり
して
それ ....
この空を 君は自由に 飛んだから だから鳥はね 泣いたりしない



悲しみは もうたくさんだと 花は言う 僕は自分に 水をあげた



いつまでも 帰らぬ温もり 待っている 隅で眠る ....
数えきれない足音が
止まることなく行き過ぎる

結ばれないいくつもの視線は
風に舞う木の葉のよう

雑踏の中
交差点の真ん中
ここがどこだかわかっているのに
どこにいるのかわからなく ....
太った女の子が座る
通勤電車の車両接続部
近くのシルバーシート

彼女の平面図は四角柱。
正方形二枚で蓋をした
立方体に近い六面体

車内温度は高い
弱冷車両だが、人の数は多い
 ....
転がってる終らせかたは
何れも歪過ぎて
痛みを抱いて
涙の海原を泳ぐ

海には帰れない体で
 
                100729




生煮えのこんにゃくを囓る蝉の声は月光
今宵の味が染み込んでいるのか
いつもの屋台のお店にも客足が絶えないようだが
車が普及して以 ....
 
 
街を歩いていると
工事現場で父が働いているのを見つけた
道具のようなものを使って
ものを壊したり、穴を掘ったりしていた
父は大きな会社の重役をしているはずで
今朝もビシッと高級ス ....
《2005から今に至るまでの整理》

生育によるうつ病と診断される。

突然、目の前に突き付けられた事実に自分のことながら自分で混乱する。

夕方に突如出て翌朝にはひく熱の原因や人間関 ....
凸凹なところを平らにしようと
紙ヤスリを僕に当ててみたんだ
だけど荒かったせいか血が出て
酷い痛みで嫌になってしまった
だから一番に優しい紙ヤスリを
僕に当ててみることにしたんだ  ....
悪かったのは俺のほうだ

毎週、同じ時間いつもの場所に

アナタは必ず来てくれたのに


アナタの気持ちも考えず

他のヒトと遊びに出かけたこともあった

アナタの想いも考えず
 ....
映して

浸して

境目に

触れそうなほど

恋しかった

透き通るあなたを

私が唯一濁らせる
その子どもには親がいなかった
そのライオンには子どもがいなかった
1人と1匹の目的は1つだった
そして彼らはともに出会った

寂しさは他者がいて初めて感じるもの
両者は初めてその ....
もはや私ではない
父になってる

父はよく怒鳴った
怒鳴らなくてもよかったのに
わけもなく怒鳴った
そのわけを
今知りはじめていた

こんな家
はやく出ていきたいと
 ....
先ほどまであった
小さな鼓動は
もう
どこにもない



麻酔が醒めかけ
意識が朦朧とするなか

今は亡き祖父が隣にいて

「最近の病院はどうもようわからんが、まぁ、間に合った ....
立ち眩みだ、

真ん中に見える貴女が
楽しそうにけらけら
笑っていたもので
がんばって踏ん張ってみた

(地に足ついてるか? ベイベー)

何が楽しいのかわからないけど
涙を浮かべ ....
どんなことがあっても そこが 帰る場所であること
深呼吸して すとん おちつくところまで

ごまかさないで 嘘つかないで まっすぐに

最後までこの場所を守ることに力をおしまない ....
前略

お久しぶりです。元気にしていますか?
私は元気です。暑い日が続きますね。

あの頃は毎日のように顔を合わせていましたが、最近はめっきり疎遠になってしまいましたね。
人って、トコロテ ....
猿ぐつわを噛まされた
裸の青白い男が椅子に坐っているので
私はどういうわけか
ふるさとを思い出さずには
いられない

椅子の背に両手を縛りつけられ
陶器のようにつるりとした太ももに
一 ....
いつだって
飛ぼうと思えば
飛べるんだ
空を飛ぶことなんて
僕にとって
容易いことさ

僕は周りに
そう言いふらしていた

いつだって
飛べるのだから
あえ ....
男はひとり 夕暮れを見つめて
沈んでいく 夕暮れを見ていた
歩いていく アイスクリーム屋の姿とすれちがっていた
パラソルの下でアイスを買って 休憩をとると
黄色い海辺を 歩いていく
何人もの ....
一人暮らしにふさわしい30cm*30cmの机をはさんだ向こう側

君は寝息を立てて眠っている

とは言っても実際、デスクに向かう僕には寝息はとどかない

寝顔は見えて寝息は届かないそんな絶 ....
父がテレビを見ていて
「昔は良かった」とつぶやく
おそらく白黒テレビの時代だろう

私もテレビを見ていて
「昔は良かった」とつぶやく
だけどそれはカラーテレビの時代

父は「いしだあゆ ....
向こう側
行ってはいけない場所

生き生きとした花
でも
それは全部嘘

穏やかな青空
でも
それは全部偽

にこやかな人々
でも
それは全部虚構

僕を誘うための
全 ....
巡る季節のメルクマールは
春なら山吹色繚乱
秋なら様々紅葉だろうが
夏には草が深過ぎる

朝顔 向日葵 鳳仙花
白粉花と 夕顔と
露草 ねじ花 百日紅
小学校の夏休み

街を離れて ....
               100722




90日間で世界一周!
80日と君は言う
休みを入れない旅先で
10日間が惜しいのか
元気いっぱい歩いてた
どこかに消えた十日 ....
発声練習ですと
飛べない鳥が鳴いている
それがまるで哀れにきこえるのは
わたしの中に在る冷酷さです
もしかしたら本当に
飛べない鳥は哀れに鳴いて
飛べないことを嘆いていても
わたしはきっ ....
とてもまぶしいあおい空だった

ひとさし指とおや指のファインダーで切り取った

わたしの空は

ただそれだけの

とても小さな

ソラでした
丸まってころがると
砂ぼこりがたちました
駐車場のブロック塀に
当たってやっと止まります

そんな乾いた場所でも
水は溜まっておりました
だから背中はこんなに汚れて
とてもすぐには ....
俺は只
空を見上げて
こう思う
今日も『生きろ』か、、、
ハイ♪生きますよ
藤鈴呼さんのおすすめリスト(405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぐれてイグアナになった友人は- 曲がり屋 ...自由詩810-7-29
豚が成功するということ- a自由詩110-7-29
自由に- ミツバチ短歌13*10-7-29
誰も涙を流さない- 薬指自由詩2*10-7-29
ブリキ電車- ……とあ ...自由詩7+*10-7-29
As-Is- 徘徊メガ ...自由詩110-7-29
蝉と月- あおば自由詩3*10-7-29
金魚の餌- たもつ自由詩410-7-28
日記- はなもと ...散文(批評 ...4*10-7-28
紙ヤスリ- くなきみ自由詩2*10-7-28
懺悔〜夏を前にして〜- 自由詩210-7-28
水鏡- 自由詩210-7-28
みなしごとライオン- 麻生ゆり自由詩2*10-7-28
テレビゲーム- 小川 葉自由詩310-7-28
サヨナラまめちゃん- こころゆ ...自由詩3*10-7-27
立ち眩んだ猛暑日- ゆず自由詩3*10-7-27
『家族になる』ということについて。__その1- はなもと ...自由詩5*10-7-27
別れ- 結城 希自由詩3*10-7-26
猿ぐつわの男- 豊島ケイ ...自由詩15+*10-7-25
空を飛べる- くなきみ自由詩2*10-7-24
夕暮れの、ビーチ- 番田 自由詩110-7-24
Dear_Friend- 自由詩2*10-7-24
昔は良かった- 空美自由詩6*10-7-23
向こう側- うずら豆自由詩210-7-22
夏の七草- 海里自由詩210-7-22
十日間- あおば自由詩3*10-7-22
「飛べない鳥が鳴くように」- ベンジャ ...自由詩2*10-7-22
わたしのソラ- いのせん ...自由詩510-7-22
日暮れの頃- まひ自由詩1*10-7-21
神様あの野郎- TAT短歌5*10-7-20

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