それは

世紀末のとある

アジアの国でのこと

とある家族が崩壊した

父であった少年は

母であった少女を

車の後部座席に横たえ

深夜の国道を走っていた

 ....
 
迷うたら負けやと、きつい一言

今でもうちのお守り

そんなあんたは迷わずどっか行ってもうたけど



 
                120522
 
7月22日はポエケット
忘れないように認めた
ポケットのメモ帳は
今日もがら空きで
予約定員を満たさない
6月も22日が来たから
今日 ....
赤い 熊出没注意の看板の右端上に
白い小さな張り紙で「最近」と補足されている
死ぬことより死に方が問題だ
熊に食われるのは天罰のようでどうもいけない
残された妻と子が葬儀の席で困ってしまうだろ ....
いつからだろう
戦わなくなったのは
リングコングはもうならない
15ラウンドもたないな

ダメージがきつくなる
簡単な平和主義
もたなくなきてる肉体も心も

チガウンダヨアンタノソノ ....
 
雨上がりの傘はステッキ代わり

クルクル回してスキップすれば、水たまりにパシャリ

そして、キャッキャ、キャッキャと


 
硬い言葉はとんとわかりません

あたしがふにゃリと笑うと

ふざけてると叱られる

人はことばに操られ言葉に縛られる

自由が奔放にきりかわる

社会人なのだから

あだしが。 ....
大惨事が起こるその瞬間
世界は目を閉じる
そして
後からくる絶叫の前に
世界は耳を閉ざす

やがて
時間という距離を経て
世界はそれを歴史と呼び
記念碑を建て記念日を定める
見もし ....
 
八重桜

そこで枯れていくのか

{ルビ雪洞=ぼんぼり}もとうにないその公園で


 
                      2012年04月22日


 表題はゴルのタイトルですが、いつの間にか4月も下旬に入り些か慌てております。
月初めに遡上できるものならば遡 ....
僕は君の夢を見る
シーツにくるまった君の夢を

静寂とともに訪れる穏やかな時間と空間が見せるのは
幻想と想像と冒険の世界

僕は月の光を全身に浴びて
宇宙(そら)の夢を掻き集める
 ....
古ぼけた桐箪笥の奥に潜んでいたウール地のハンチングを被っていて厳しく叱られた
銀ねず色に自転車で風を切り格好好いと友達にも煽てられ
些か得意になっていたので意表を突かれた思いでいたら
ハンチン ....
 
ものに名をつけるのは ひとの営み

ときに名をつけるのは ひとの奢り

ことに名をつけるのは ひとの悲しみ



  
きっとウソツキなあたしがいる

あいまいにこころはできている

傷つくのをうまくうまくかわして生きてこうとしてる

信じることはかんたんでうらぎることは

すばやい

笑ってるのが ....
                       120322





uytqkdhuZq94ugt@djr ....___
?
なんか楽しくなったような気がしますね
春になると
 ....
ゆうてみて
あたしのどこがきつねなのか

そらぁ
お天気の日に雨はおっかしわなぁ
そんでもなぁ
この雨を降らしたんはあんたやで
しょぼくれた顔してうどん食べてたから
声かけたん ....
                        120319



プーブカ鳴るラッパの音で目を覚ます
漁獲規制の銅鑼が鳴り
天ぷら長屋で眼を覚ます
騒がしい朝の訪れに
着流し ....
                 120312

ありのままの人生を
赤裸々に語る初老の男
これ以上嘘を付きたくないのではなくて
ありのままを語ることに優越感を覚えたように
笑顔混じりにい ....
何かが叶うことを
素朴に夢見て
人間は生きている
   一日一日を

地味に踏みしめてね

たった二百年も
生きれない人間なんて
太陽からみたら
それは ちっぽけだ

なんてね ....
 
おんなじ言葉でも 微妙にちゃう

うちとあんたの「好き」

わかってん、唇がふれたとき


  
                         120229




ぐちゃぐちゃな画面をワイプするようにバスの轍が汚れた雪を掻き集めては押し広げて長靴の歩行者を呼び集めては轢き倒すスニー ....
なんでもね、いきすぎるとチュードクになるの
アルコール、ごはん、甘いもの、人
溺れちゃうのよね
ものすっごい、せつなさがやってきちゃうとね
依存ちやうの
ガブガブト、のんじゃうの、たべちゃう ....


                 120222


すべての動物は静物園からやって来たのだと二人の男が決めつけた
男は一人いれば充分なのだから
一人は男のふりした紛い物であ ....
                 120218



博物館に向かう途中
遠くに動物園が見えると聞き
そのつもりで左方向を眺めたが
生憎、整備工事が行われていて
遠目が利かない
そ ....
やさしい、アンパンマンは、あたまから、あんこがぼろぼろ
おちても、たべてねといって、はらぺこのひとを
たすけてくれる。
あたしは、できないな
だって、かおがへんになっちゃうもの。

やさし ....
              120211





手が汚れては本が読めない
という愁訴にお悩みとのことで
念のために両手を画像診断したところ
左側の画像は正常で
右側が異常の場合 ....
今年こそ行こうねと やっとのことの格安バスツアー

強制イベントは トイレ休憩のサービスエリア

お土産ひとつ 幸せひとつ



 
ひらひらと、あたしのうろこがひかる

海の光と、空のひかりに

ひとつづつとしをとってゆくと

かたくかたくなってゆく

こころをまもってゆくんだよ

こわれないようにね

ぎ ....
 
音だけが交差する 黒い海

波間にキラキラ 海蛍

お願いだから消えるなんていわないで 海蛍



 
友達をなかした
だいっきらいを3回いった
うそをついた
失敗をごまかしてうやむやにした
傷つける一言をいいすぎた
ヒステリーになった

そんなあたしは

顔にモザイクをかけて
歩き ....
藤鈴呼さんのおすすめリスト(405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世紀末の記録- takano自由詩1*12-5-26
お守り- 殿上 童自由詩24*12-5-23
5月22日- あおば自由詩6*12-5-22
こごみの天ぷら- ただのみ ...自由詩22+*12-5-20
リング- じじ自由詩10*12-5-16
雨上がり- 殿上 童自由詩22*12-5-12
ふにゃり- じじ自由詩11*12-5-3
遠く逆光を浴びた背中からは- ただのみ ...自由詩11*12-5-2
八重桜- 殿上 童自由詩20*12-4-29
4月1日から遡上- あおば散文(批評 ...5*12-4-22
月夜- 春仙自由詩2*12-4-22
キャスケット病- あおば自由詩7*12-4-13
名をつけるのは- 殿上 童自由詩28*12-4-8
だいこんのようなつき- じじ自由詩7*12-3-30
こわれた護岸をなおしています- あおば自由詩9*12-3-22
きつねうどん- たま自由詩40*12-3-21
ジャ〜ん- あおば自由詩6*12-3-19
ずっと待ち合わせ- あおば自由詩6*12-3-13
淡い- subaru★自由詩21*12-3-12
「好き」- 殿上 童自由詩27*12-3-8
グーチョキパー- あおば自由詩6*12-2-29
中毒- じじ自由詩8*12-2-25
- あおば自由詩6*12-2-22
動物園- あおば自由詩8*12-2-20
あんぱんまんとあたし。- じじ自由詩10+*12-2-16
手が汚れては本が読めない- あおば自由詩7*12-2-11
お土産ひとつ- 殿上 童自由詩21*12-2-7
うろこ- じじ自由詩10*12-2-6
海蛍- 殿上 童自由詩25*12-1-28
モザイク- じじ自由詩7*12-1-28

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