すべてのおすすめ
子犬がころころ
ころがっている
タンポポと遊んでいた。
笑顔がこぼれて
頬を赤く染め
幸せを感じる
スターダスト
掃除するのは
誰でしょう?
いくつめかの丘の上で
目から流れ落ちる汗を拭った
いったい誰のための汗なのか
そんなもので救われようと思ってる
自分がちゃんちゃら可笑しいよ
勾配の緩やかな所を
選んで登ってきたは ....
ぼくらはなにか鎖のようなものと戦っている
怠惰や他責、厭世のとらわれびとであっても
ひきちぎりからめとられ
からめとられひきちぎりしながら
ぼくらはなにか鎖のようなものと戦って ....
私がよく行くインポート専門のブティックがある。
ショップ名は「armoire caprice」
(アーモワール・カプリス)
もしかしたら御記憶の方もいらっしゃるかもしれないが、
以前この現代詩 ....
南極 と 北極
空 と 海
月 と 太陽
男 と 女
好き と 嫌い
*
*
*
*
皆
両極のようで
いて
みえない
磁気に
引かれ
....
随分とのんびりした赤ちゃんが生まれた
優しい木漏れ日の中で たったひとりだった
声が誰の耳にも届かないのを知ったら
泣くのをやめて誰にも知られずに眠った
首のない人形は歩いた
喫茶店 ....
コツコツと先を急ぐ女のひと
両かかととも赤く腫れあがっていて何だか痛々しい
足に合わない靴だったのかな
駅前広場は折からの霙混じりで
軒際で立ち止まっては、いちいち傘を開くのも鬱陶しく ....
ブラックサンダーを買った
丁度予鈴が鳴る時間だ、と
デジタルはぶっきらぼうに言い放つ
運悪く遮断機が寝そべる
そういえば、彼は息災に過ごしているだろうか
雑音の迫るなか髪をといた
....
降りしきる雪が街を隠す
遠景を有耶無耶にする
私に残されたのは
鉄塔の太い骨組みと
幾筋かの高圧電線
切れ目も曖昧に天国へと続く
薄墨に浸された無数の紙吹雪
街の汚れを清める事もでき ....
雨がおちていた
//空白に文字化ets
「鉛筆
大学ノート
きりたんぽ 」
ずっと「詩のなかを歩いてきた
」否 「ちがう 詩を引きずったまま
夢のなか」
夕立/
....
猛烈は
空に土足であがりこむ
闘牛の息猛々しいありさまを差しむける
裸(モーレツ)にすれば
コミック漫画のはみ出しイラストにひっぱりだこになる
それほどの猛烈たちがなんども呼びだされて
い ....
十二のときに好きだった音楽の
一節さえも思い出せないのはなぜだろう
おしながされていく
おしながされていって
ついにはどこか 音楽のように 弾けて
オーディオの音がひどく頼りない
....
砂利についた 貝ガラ どろどろ
黒く吐いた あぶくに うちあげられ
ヒレの息づく爪のかけら
まるい黒い斑点に交じる
夜毎落ちていく指噛む昼
まわした儀 どこからか溢れて
....
わからないものには触れないよ
ひかれる香りがする花に
隠して毒がひそんでる
指先がまた罪犯す
迷っている割に潔い屈伸で
君がつけた傷がまた痛む
消えてほしくない理由に無視をする
....
{引用=一名、『飛び出せ!自殺衝動。』}
教室ににわとりが入ってきたことがある。クラスのみんなはちょっとしたパニックになった。先生は「大丈夫だから、気にしないで」というような言葉をくり返して ....
あなたとの距離が
うまく 計れない
ついこの前は
あんなにちかくに
感じたのに
今夜は
あなたの胸に
指先が触れない
寒すぎるからかな
忙しいからかな
あたしの
....
珈琲が好きなひとは多い
煙草やスポーツ新聞がなくてもスタバは満席だ
珈琲の匂いに包まれるのが心地いい
森のなかをゆく昂揚とおんなじだ
このことはいったい
宇宙のなんのもの ....
晴天に
すごいね千人一人ひとりに黒の下敷きを持たせ、競技場の中央でできた人文字「country」を航空撮影で収める。それをcountry.jpegというファイル名の写真印刷にする。次はこれを富士 ....
しっかりと背筋の伸びた
背中を想い出す
負けず嫌いで前のめりな
背中を想い出す
スーツの ジャンパーの
似合わないポロシャツの
背中を想い出す
ブレない 振り向かない
....
ゆうべはねむれないまま舟を漕いだ
ねむれないまま舟を操り蘆を払って湖沼をすすんだ
朦朧とねむれないままもとの舟着場にもどる
と、先がみえない霧のなかを漂流していたことがわ ....
唇を重ねたように
息がつまりそうな真夜中
声を荒げて
逃げだしそうになる都会の真ん中で
小さな羽虫たちは
か細い灯りに寄り添い
汗臭い涎を垂れ流している
相槌のない会話が延々と続 ....
音はさほど
たまらないのは
背中の不快
ほらチラッと
あなたから目そらし
カレンダー見れば
仏滅
目に飛び込んだ
はきそう
重苦しい
背中
手が届かない
だれか
助け ....
{引用=
「No,This is a pin.」
【命令】されることにうんざりして家を出た金曜日の夜
4丁目の角の公衆電話のガラスに映った顔は青白く
コインを握りしめた手で覆うと
違和感 ....
自分の為に
詩を書こう
可愛そうな
自分の為に
とか
思った事もあったけど
やっぱ俺
疲れてしまって
しんどそうな
そんな人達のことを
クスッと
小さく笑わせたい
それ ....
るん
光が
さえずってる
北風に耐える
常緑樹の
尖った指先の上で
るん
光が
うわずってる
北風を壊す
自転車の
忙しないスポークの間で
るん
....
ここには海がないのです
人をあざける海鳥たちの鳴き声のかわりに
杉森をこごえさす雪の白さが
躊躇いもせずに町をみたしている
知らないもの同士が連れ添うような
紅茶のカップを二つ温めながら ....
設えるより
解きほぐすようにして
わたしたちの地平は瓦解する
いたたまれない
この指先の感触
いまも憶いだせない
まっすぐな壁をつくり
(腕が通るほどの位置に)
すんだ窓 ....
出かけようとして出かけられなかった朝に
ひとりの女性の顛末を知る
喩えようのない過去の行状
足跡の是非はともかくとして
不治の病に長らく臥していたとのこと
病棟の小窓に映す時代の移ろ ....
瞳が心の窓なら
声は心の 色
だろうか
その大きさで
ささやきで
吐息で
微妙なトーンで
心の位置が
感じとれる
かんちがいだった
わかっていないのは
あたし ....
道路を丸めて食べる
どうしたら草の音みたいに
生きることができるのだろう
曲った色鉛筆
間違えないように覚えた言葉
値札の無い指の軌跡
並べることばかり
いつの間にか上 ....
1 2 3 4 5