すべてのおすすめ
 草のなかにレールをみつけた
 錆びた鉄の平行な二本線が
 弓なりに
 ここから延びていた
 または
 この草のなかで
 すっぱりと裁断されて尽きていた

 あおぐらい記憶 ....
 猫のようなKといると
 ぼくの言葉の文脈は乱れふあんな小波が打ちよせてきて
 とても平叙文ではいられなかった

 煎じつめれば
 煎じつめなくても
 Kは妻で
 Kは猫だっ ....
 ゆうべはねむれないまま舟を漕いだ
 ねむれないまま舟を操り蘆を払って湖沼をすすんだ

 朦朧とねむれないままもとの舟着場にもどる
 と、先がみえない霧のなかを漂流していたことがわ ....
 農業をする蟻ハキリアリをみていた
 福山雅治が
 素っ頓狂な声をあげた
 列をなして葉っぱを運んでいる
 きりとった葉っぱをミドリの帆にして巣穴に運んでいる


 蟻の道が ....
{引用=



真夜中に犬の声がかけてゆく


やっと帰宅した息子と
息子の帰宅を待っていた家内が
ダイニング・テーブルではなしをしている
声が
ボソボソきこえる

テレビの ....
{引用=



 まもるもののない空から
 かれの顔や肩に雨がおちてきて
 夕ぐれが
 せまっていた

 きょう
 という日は
 くぐりぬけねばならない試練のような
 分厚い曇 ....
橘祐介さんの石川敬大さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノスタルジックな軽便鉄道の駅頭にて- 石川敬大自由詩20*11-2-23
横須賀の港でぼくは猫にうんざりしていた- 石川敬大自由詩17*11-2-19
舟を漕ぎおわって陸地にたつと- 石川敬大自由詩18*11-2-11
ハキリアリにおもう- 石川敬大自由詩24*11-2-6
浮遊するレジ袋と真夜中に棲むものの声- 石川敬大自由詩14*11-2-3
天の鏡に映った暗鬱な旅人- 石川敬大自由詩18*11-1-9

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する