三ッ首の猫の背に降る緑かな



真夜中の林檎のにおい見つめあう



一弦と二弦のはざま眠る鳥



散る音を散るままに見る入り日かな



 ....
<スクリュー・ドライバー>


時間のネジを緩めたら

傷ついた過去が星空になる

空間のネジを緩めたら

縺れた風景が花園になる

無色透明のネジ回しで

日常の窓枠を ....
立ち止まるひと
立ち止まらないひと

その違いってなんなんだろうね

わたしなんか立ち止まらないひとだと思ってたのに
こんなとこに5年間も立ち止まってしまっていて

指先器用でギターと ....
{引用=なめらかな光り、消失
それはあの人
火花散る、消失
それはあの人}

世界が基準の統計
雄大な時間のパーセンテージ
そこに私は含まれているだろうか
例えば未完成に向けて進ん ....
          
          1、
          
          ある夕暮れ、
  
          いつまでも絶える事のないものを、
          やが ....
風を抜け

夜を駆け抜けろ

かならず

一緒になるらしいから


あしたの天気は

誰も分からないから

根拠のない約束する

女ごころだから


風を抜け

 ....
がらん、とした外野席から君だけが一人
僕しか立っていないグラウンドに向けて
精いっぱいの声援を送っている
昔っから運動が不出来だったが
バッターボックスから飛んで来る
白球を捕えて、ホームべ ....
月を見ていた
月が見えていた
今もまだ見えている
月と、木星と、照り返し白い雲たちだけ
他にはなにもなかった
空には
光るものたちは
もともと夜とはそういうものだ
飛び回る ....
ドキドキごころの靴音たてて

地下鉄の風に吹きあげられて

黒い帽子のかぜひきの魔女

修業でつけた魔法のちからは

五六ねんまえの魅力のまんまだった


やっぱり魔女はなんにも ....
(錯乱した雨模様に捧ぐ)






街が忙しい
夜が忙しい
昼も当然に忙しく
つまり、私は忙しい



肩と肩がぶつかる
前に、傘とカッパの擦れる音がする
 ....
波は打ち寄せ
白泡をたてているというのに
水面は
まっ平らだ
波は打ち寄せ
白泡をたてながら
防波堤に砂を積み上げているというのに
水面は
やっぱり
まっ平らだ

浜の向こうで
 ....
ピアスの穴をあなたが舐めたらわけがわからなくなるまであと20秒


くるくるのパーマネントにからまってきみと一生一緒にいたい


学ランの下には泥のユニフォーム 大好きな人が走って来てる
 ....
遠いものたちが
ばらばらになって
散らばり
それぞれに互いがわからなくなると
世界はいったん
完成されたような
そぶりを見せる
燃えたあとの灰のように
のこったまま
離れを保って
 ....
高速道路のうえに月が照っている

喫茶店なんかもうやってないだろう

コンビニでホットを買って

クルマんなかでじぶんを愛してみよう


光があたっているだけなのに

光のかたち ....
 
 
四十九日
冷たい雨が降っている

きっと
わたしが帰らないからだ

どれだけ
待っていたことだろう
わたしの帰りを
孫と一緒に暮らしたかった
日々を

待たずに父は ....
私が殺した父母の名は
何度も産み直そうとした起源
月が満ち止め木が外れ流れ出す
無数の零の残骸
反芻する昨日の
無限に続く今日の
家族を殺して先へ先へと
何者にも成れぬまま
アプリ ....
デートをした。


中国の女の子で、
体は僕の3分の1くらい。
にこにこしながらくすくす笑う。


出会ってしばらく離れていたけど
思い出したように手紙を書いては
それぞれ送り合っ ....
僕は、それを、思います
それ、は、空、を、思います
空、は、雲、が、浮かびます
雲、は、遠く、に、流れます
遠く、に、心、が、向かいます
心、が、きしり、と痛みます
きしり、と、君を、思い ....
{引用=
邪悪な双子が
僕の部屋にやってきて言った
「ねぇワルツを踊りましょうよ」
かわいらしいスカートの裾をもちあげ
優雅にお辞儀
僕は
二人とワルツを踊った
邪悪な双子は
にこに ....
彼女は、所謂雑貨屋で売っている服を着る様な人で、

私はパイル地の服ばかり着ていた
嫉妬していたのかもしれない
タオルになりたかった
彼女にかじられてボロボロになる夢を見ていた

彼女に ....
子どもが18人います

一日に3人殺します

何日で殺せるでしょう

生き死にの話をするとひとが立ち止まる

がちゃがちゃ 

誰かが

わたしの筋に刃をいれて

筋とりを ....
君の香りは最高だな
これほど魅力的な人間は
ちょっと
他にはいない
私だけではなく
蠅だって嬉しそうじゃないか
そして
君の魅力に惹かれるのは
蠅だけではなく
もっと微細なものたちも ....
穏やかな夏の青い空に
幼い頃聞かされた赤く染められた天地が
嘘のように
頭を刈った少年たちの
淡い掛け声が響いた

誰もが歩む死への行進
だけど殺し合いは御免だ
「兄弟仲よに分けないか ....



面影に
蝋燭が淡く
拾う貝殻は
潮に消された
砂浜にねむる白ユリ
風に剥がされ
おちた
化粧箱の螺鈿
あなたは
アルバムのなかで微笑む
ちぎれた月の真珠
少 ....
風がずいぶん涼しくなってきました
青い空に
白い月が出ていて
どうして、涙が流れそうになってしまったのでしょう
よその家から漂ってくるカレーの匂い
僕は心の中の
小さな茶の間を思い浮かべて ....
暗がりを作る小さなものを
目をつむり見つめる
どんなかたちも妨げない
光の矜持がある


よびさます きざまれる
ふりまかれる こがねでもあり
みどりでもあ ....
高速バスに揺られて
レモンチューハイをお前は口に含んだ
すぐに
朝焼けみたいに
お前の喉元から顔にかけてが
赤く
紅をさしたみたいになった
「まるで祭りの御稚児さんだ」と僕が笑うと
「 ....
ビルディングに
夕陽が飛び火して
鉄とコンクリートに
ほんのひととき
しょっぱい血が通った

ビルディングの
かりそめの心臓が
眩し過ぎたから
思わず目を細めて
微笑んだような顔をした

夕焼けが
 ....
きつねコンコン
遊びにおいで
黄色いバケツは誰のだろ

きつねコンコン
昼寝においで
しゅわしゅわラムネが冷えてるよ

ふるふるゆれる
黄色い花は
小さな船の形して

ふるふる ....
禁断の実を食べたのでした

僕らはよく笑う高校生でした
僕らはよく悩む高校生でした

ああ、でも赤い実を食べたばっかりに
帆船の入った瓶のように
海は小さくおさまって
ポケットの中で眠 ....
夏嶋 真子さんのおすすめリスト(2197)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
送季火- 木立 悟俳句410-9-29
NON`S_BAR_<_1_>- nonya自由詩9*10-9-27
三叉路のひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*10-9-27
scene_(without)- 瑠王自由詩6*10-9-27
(フラグメンツ)- るか自由詩3*10-9-27
女ごころだから- 吉岡ペペ ...自由詩310-9-26
浮かんでは消える。- かいぶつ自由詩310-9-26
神奈川にて- 小池房枝自由詩710-9-25
かぜひき魔女の修業時代- 吉岡ペペ ...自由詩610-9-25
雨季- 山中 烏 ...自由詩3*10-9-24
夜釣りも一人だ- 北村 守 ...自由詩610-9-24
ななつ_きみのうた- はちはち ...短歌610-9-24
遠いものたちが- 岡部淳太 ...自由詩710-9-23
月の愛され- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-23
四十九日- 小川 葉自由詩510-9-23
零のうたごえ- 高梁サト ...自由詩7*10-9-23
under_the_rain,_under_the_moon- は やし ...自由詩510-9-22
溶ける影と雲の残像- プル式自由詩710-9-21
邪悪な双子- 真島正人自由詩2*10-9-21
メモ書き- 光井 新散文(批評 ...110-9-21
休刊少年ジャンプ- イシダユ ...自由詩610-9-20
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白蝶貝- アラガイ ...自由詩7*10-9-18
眠りの季節- 真山義一 ...自由詩1610-9-18
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菜の花- 黒田康之自由詩510-9-17
夕陽ビルディング- nonya携帯写真+ ...12*10-9-15
きつねつりふね- 海里自由詩610-9-15
赤い果実- 瑠王自由詩8*10-9-15

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