カエルノウタニ
タクトヲフレバ
カンテラユレル
ナイーブナヨル
ひつじが鳴いていた
ひまわりが咲いていた
人がいた 好きだった
目を閉じる
陽だまりのなか
明日なら
死んでも良かった
   なんとなく
   うつむいてしまったのだが
   黒い列
   振りだした右足の
   小暗い瞬きへすべりゆくのを
   間のびしたストライド
   生垣をゆらした
   モンシロ ....
こだま呼び込む窓辺
群れる空の白魚たち

過去と迷走の影なら
銀のクリップで重ねて

浮かれるまま
浮かべばいい


望み通りの風
手のひらで創ったなら

さあ ....
世界は細さだった
世界は火の粉だった
隙間から見える声にあふれる
限りなく「はず」の少ない湖だった


飛び交う光の波の下に荒地があり
ぶつかりあう音のむこうに矢があった
世 ....
逮捕される前に
一緒に暮らして
外で
立っても歩いても


電車を降りると
豊島園駅は広い
花りが走りまわる
「くるくるまわるー」って
急行所沢特急所沢普通西所沢
改札を出ると
 ....
さざなみは 群れをなし
幾人かは 手をつないでおります

光が噴水を照らし

さざなみは一気に羽ばたき

けれども
いくつかの水泡は遅れて真珠の旗を振り
あの辺りでは
協力して大き ....
格子の影が降りてきて
まわりつづけるものたちは
みな止まっているかのように見える



ひたひたと
姿のないものの足音が
午後の後を尾けている



空と地の端
 ....
木々から 溶けていく
生命線 の から傘

涼しげ な 場所で
やけている 氷は

春 のすべてを 呪い
遙 だけに 往きたくて

のばされた風に 溶けて
みつめる ....
使いにくそうなきつねが
やいやい話しかけてくる
どうやら自分の使い勝手の良さを
アピールしてるようだ

あんまりうるさいので
試しに使おうとしたら
「使うな!」と怒り出した

仕方が ....
あめあがり
うちの
おにわは
きらきらの
スポットライト
あたります

はっぱの
うえの
しずく
ひかりを
はんしゃして
ぽろり
いっかいてん

おはなの
はら ....
こんな風に突然ストン
と哀しくなってしまうのは

多分どこにも絶対
が見当たらないせいだろう


地上4階の
薄暗い床の上に立ち込めた

寝起きの孤独に
僕は{ルビ噎=む}せた
夢見る午後はカモミールの香り
膨らむ幻想に
投げ出した足先


どんな詩をうたいますか
あなたは
今日

どこまでなら許せますか
ココロを
今日



泣いたあなたが愛し ....
草原の秘密基地
今はもう影だけで

虫取り網を振り下ろす
残像が目に焼きついた
夕暮れの蝉時雨を
いつまでもそこで聞いていたっけ


通りすがりの車窓から指差した
この草原は僕なん ....
ゆら

ゆら 男が現れ くしゃみする
丸くなる背中 男 ひとり
ゆら ネクタイが 飛ぶ
男 引き上げられる 皮靴

会社へ 行きたくないと
取り払う 背広 ゆら 名刺
雲雀の羽 離れ ....
とってん
からから

ちまたを
ゆく
とけいと
ぼくの
とってん
からから
ときを
きざむ
ほうそくは
ちょこっと
そくどが
ちがう

ふと
みぎどなり
す ....
満ちる空に逢おう
欠けたままの自身で


雨や雲や雪や風の子供として
ボクは歩き歌い眠る


隠すものも
隠されるものもなく


ボクは今宵も
欠けたまま

満ちる

 ....
女は
胎内に新しい生命を宿したら
「母親」になるというのに

男は
新しい生命が誕生してから
「父親」になる権利を得る
のだろうか

それは
目の前に細く頼りない道が一本
 ....
夜の手のひらに
背中を押されて
チラチラと散らばる
港の明かりを見下ろしに
いつもここへ来る


デパートの裏の階段にすわり
わたしたちは
寄り添ったり
ときどき 無口になったりし ....
     ▲
    そして
   どこまでも
  群青の闇を往く
  魚のあとを追い
 かつての白い肌は
 鈍く焼けてしまった

  水の角を曲がり
  更に水を下る
  ....
夜の街を越えてゆく蝶
飛ぶものたちの音は聞こえず
ただ光の散った跡だけが
道の上をつづいてゆく



雨は低い空にはじかれ
羽のように銀を流れる
光の殻の外側に
飛 ....
くろいうさぎが
よりみちしてる

しろいうさぎが
さがしにいった


くろいうさぎが
まいごになった


しろいうさぎも
まいごになった


だけどどこかで
にひきはで ....
冷たさが遠くで
小さく音をたてている
防風林に少しずつ
柵がまわされてゆく
巣離れの近づいた
鳥たちの声が聞こえる



曇の表情の少ない日
声はどこか散りぎみに届く
 ....
月にテープを送ろう

これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい

風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる


虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい

悟りは空に任そう
 ....
僕は1人で飲んでた

酔ったのか

風に当たりたくて

塀にもたれてた

僕の髪が中途半端に

自分に絡みつく


風に聞いても

夜の空に聞いても

答えなんて無い ....
見え隠れする明るい夜が
一羽一羽に分かれ飛び去る
壊れた家から波を見ていた
傾いだ家から曇を見ていた



鏡の道に葉は落ちて
緑の上に銀はひろがる
小さくざわめく音 ....
青い硝子がすきだ
透明の硝子の形がすきだ

ただ
割れた硝子には
恐怖する

細かく散った破片
肌に刺して
赤い血を流すようで

この丸い次元を突き刺して
壊してしまうような
 ....
踏み にじられた
柔らかい 道の草

白線 から 下がらず 
垂れた こうべ 晒す

助けて 下さい と
死にたくありません と

誰も 聞きたくないのだ
誰も 幸せに ....
ヒント
なんか
つきくずして
せいかいに
たどりついてよ

ぐぐもった
きもちの
おくで
ガァーガァー
からすがなくの

たべつくした
ごみも
ちらかした

も ....
泳ぐ魚のリズム
開く今宵のドア
真紅のためいき
歌いながらもさ
閉じる片目の噂
泳ぐ闇のリズム
溶ける視線の門
群青のつぶやき
拾いながらもさ
消した情の螺旋
そんなところに
浮 ....
和泉 輪さんのおすすめリスト(1215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カタカナ- 松本 涼自由詩4*04-7-3
ひねもす- たもつ自由詩30*04-7-3
深呼吸- バンブー ...自由詩504-7-2
窓辺- 松本 涼自由詩5*04-7-2
ノート(世界)- 木立 悟自由詩404-7-2
ホーム- 山内緋呂 ...自由詩13*04-7-2
風日の深緑- 湾鶴自由詩604-7-2
ノート(夏囚)- 木立 悟自由詩304-7-1
こおる_影- 砂木自由詩6*04-7-1
使えないきつね- 木葉 揺未詩・独白904-7-1
あめあがり_の_サーカス- 玉兎自由詩3*04-6-30
ネオキ- 松本 涼自由詩4*04-6-29
カモミール- 松本 涼自由詩2*04-6-29
夏の引力- 霜天自由詩1004-6-29
ゆら- 湾鶴自由詩6*04-6-29
とってん_からから- 玉兎自由詩9*04-6-28
ミチル- 松本 涼自由詩8*04-6-28
入学式前夜- たもつ自由詩35*04-6-28
跡白波- 望月 ゆ ...自由詩15*04-6-28
五感- 松本 涼自由詩11*04-6-27
白蝶- 木立 悟自由詩404-6-27
迷子- 松本 涼自由詩8*04-6-27
ノート(白午)- 木立 悟自由詩204-6-26
ブルーチーズ- 松本 涼自由詩8*04-6-26
★93_ソレダケ…- 貴水 水 ...自由詩6*04-6-25
ノート(鏡矢)- 木立 悟自由詩504-6-25
青い硝子- 蒼木りん未詩・独白1*04-6-25
ひからびる_血- 砂木自由詩9*04-6-24
ろじうら_からす- 玉兎自由詩1*04-6-24
リズム- 松本 涼自由詩1*04-6-24

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