コンビニ
コンビニエンスストアー
ぼくの食べ物集積地


まず、コンビニの行き方としては、
自動ドアの前に立つことからはじめる。
自動ドアがよっぽど機嫌を損ねていない限り
素直に開いて ....
魔法瓶の中
よく晴れた午後
温かいけど
紅茶色の空は
しだいに
濃密な

気圧の谷
ラヂオ予報から
傘を求める声
ややあって
息苦しくなる
喉が詰まりそう
見上げれば
腐っ ....
必要としていたものを
今日捨ててしまったことを
ここに笑おう、額のしわが増えてる
どうしたってこんな寒空のなか
向かわなきゃならないことを
ならなくなったことを笑おう
仕方ない ....
小鳥のハイネ
乳白色のあたまと
珊瑚色の瞳を持つ
ふっくら可愛い小鳥さん
とある乾いた冬の朝
お空に響いた破裂音が
両方の翼を持ち去った
ハイネは野原に降りてきて
ふっくら可愛い
う ....
わたしはタクシードライバーだから
金曜日の夜は大忙しだ
居酒屋からラブホテルまで体を送り
今度はラブホテルから自宅まで
同じ体を運びこまされなければならない

彼らが出ていっている間
わ ....
夢の中、
 を漂っているような非現実的な現実に身を委ねてみると、発狂しそうになる。
それが、人間というものだ。
 だがこれは多分、夢に決まっていると信じているだけで、実際に俺は(ふふふふふわふわ ....
ぶら下がっているわたし
の、創立八十年
の、生後十一年
の、柔軟を奮って弾丸になり
この袋を突き破るのは
口のゆるめ方がせこせこしているので

権力は
狡猾なのではなく
短絡的なので ....
母さんがウインナーソーセージをくれた
午前5時 朝もやの中で
朝ごはんには早すぎる時間のはずだが
なぜだろう

母さんがウインナーソーセージをくれた
白い皿に フォークをつきさして
ウイ ....
幼い子供に生えた
二本の白い腕が
寂しくなって騒ぎ出す
持てるだけの空洞が
全部そこに集まるから
両方の肩の関節が
どんどん膨れ上がる

肘を伸ばす
突き出た骨が笛を吹く
掌をひら ....
ぼくらは夕暮れ
チョコレートを食べすぎた
赤いランドセル
黒いランドセル
へんなランドセル

長い影

おうちに帰る歌 べろんべろんにのびて
絶対音感ちがって 耳を切る

血がち ....
人に聞くものでも
道に聞くものでもなく
恥じらいの衣を脱いだとしても
僕たちは凍えない


世界中のどんな子猫よりも
いたずらに柔らかくて
鳥にでもなってしまいそうな
かけが ....
電車娘がやってきた
今日も朝から大股歩き
黄色い線は彼女の勇気 
白い破線は彼女の正義
派手な格好で颯爽と
そんな彼女にみんなは釘付け

電車娘がやってきた
いつも手ぶらで乗ってくる
 ....
君の瞳を見つめられるのも
これが最後なんじゃないかと思った

怖かった

子供みたいにぺろぺろあめを舐めて
笑っている君はこれでおしまいなんじゃないかと思った

怖かった

泣いて ....
お弁当忘れてるわよ
という声が
10km先のパパの会社まで聞こえて

あ、まだ作ってないんだった
という声が
10cmしか深さのないママの口からこぼれた

私はひとり
ピラフを解凍し ....


昔、ひとりの修行僧がいた。彼は、心が完全に澄み、あらゆる悩みや欲望が彼を通過していき、何物にも動かされない境地を目指した。物事に動かされないようにと、彼はどんどん重くなっていった。瞑想や思索 ....
触るとすべてを溶かしてしまうだからみんな
溶かしてしまった
触ると溶かしてしまうから
三日前に投函された手書きの手紙も封を開ける前に
アメーバのように指の間からぽたぽたと
がくりとポストに手 ....
彼の母親になって
宙吊りの栄光を愛撫していると
日曜日が死んでいた

月曜日は可燃ごみだから
きみの生活を袋に詰める
捨てられていた
卵でわたしは調理をしたけれど
殻に溜まった水が腐っ ....
低血圧もなんのその
早朝から鳴く雀の子3羽
寺の境内にはススキが5本
日曜だから公園に小学生
休みくらい寝てりゃあええのに
ボールの音に、高い声ばっか
笑っても男か女かわからんわ

柴 ....
誰もいない部屋で
考え込んでいる君へ
航海するだろう
ない真珠の輝きを求めて

窓にいつも体
人気のない夢で
思いを女へと
想像し
重ねようとした子供の顔に

僕は一人っ子だった ....
陽射しが勝ち誇っている
圧倒される肌や
追いやられた雲たちを見まわして
自惚れている
晴天に
傘、

傘を抱えている、
チラ、不審、チラ、白い目、が、チラ、チラ、と、
きみの傘、
 ....
即興で作られた天井から雨漏り
そして飛行機に乗って銃撃する夢に酔った
鉄分を含んだ汗が苦いのに
どうして電気をつけてくれないの
頭の中から放たれていく白い繊維
そうだよそれこそ雲だったんだよ ....
だれかに渡した
ことばが迷子
あーとか
うーとか
声だけ響く

いっつも
いつも
たどたどしいこと言ってるねえ
ちかづいた
さあはりきって間近
チ カ チ カ
ちか 力になりた ....
ひとつの自信がわたしを暴く
押し出す日中に
無防備な顔は灼かれていて
爛れたままで外出をする
十月の風が痛みを冷ます

脱いでいる
わたしの鱗粉が付着しなくとも
きみは変わらず胸を張り ....
タラテュララン

ピアノが踊る

小指の先で

タラテュララン

黒いドレス身にまとい

タラテュララン

私もうシンデレラ

時計は止まっているの

タラテュララン
 ....
とりあえずをやり過ごして
それとなく聞いてみる
そっぽを向いたままのあの花の行方を

君の声を待つあいだ
少しだけ眺めてたのは電線のない空

限りある時間の中で
限りなく近付いて行 ....

仕事帰りの街灯の下
夜がひたひたと打ち寄せている
その波打ち際に立ってふと
えッと吐き気を催した
げぼッと咳き込んだ口から足元へ落ちたのは
幼いころのお友達だ
あの頃いつも遊んでいた ....
{引用=
制作方法について:
2008年10月13日に秩父・ポエトリーカフェ武甲書店にて行った秩父お散歩ツアー&ポエトリーワークショップにて制作。
参加者がそれぞれ持参した写真2枚と今村知晃さん ....
日曜日の鳩尾は
相変わらずキュウンとするけれど

月曜日の洗面器には
カラ元気をなみなみ張って

火曜日の鳩時計の中で
大人しくクルッポーを演じたら

水曜日の排水口に
息も絶 ....
昔々
あるところに
お爺さんとお婆さんが住んでいました
お爺さんは山で光る竹に見とれるばかりで
芝刈りはしていなかった
お婆さんは川で流れる桃を見送るだけで
洗濯はしていなかった
そんな ....
 
羽を跳ねる
パネルを器用にとじて
鳥は止む

空は青く
そのかなたに生えた
おなじ色だけのソーラーを
背中で掴もうとする

てのひらを合わせる
人と人にも似た
ぬくもりから ....
さわ田マヨネさんのおすすめリスト(755)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コンビニでソーセージをたべたら、はらわたが- パラソル自由詩308-11-16
午後の紅茶- 氷魚自由詩3*08-11-16
襤褸きれのありがたみ広報- 鎖骨自由詩208-11-15
小鳥のハイネ- 氷魚自由詩3*08-11-15
タクシードライバー- K.SATO自由詩6*08-11-15
セミダブルベッド- 太郎本人自由詩208-11-14
有袋- 伊月りさ自由詩6*08-11-13
母さんがウインナーソーセージを- パラソル自由詩308-11-12
たかい、たかい- 氷魚自由詩6*08-11-12
ちがあか- ともちゃ ...自由詩1508-11-11
静脈- あすくれ ...自由詩8*08-11-6
【電車娘】- つむじま ...自由詩5*08-11-5
もう君と会えない気がして、怖かった- そらの  ...自由詩5*08-10-31
解凍パニック- そらの  ...自由詩8*08-10-26
神話- 葉leaf自由詩1208-10-26
サイダーは引き戸を開けたから- KETIPA自由詩408-10-23
収集日の朝- 伊月りさ自由詩7*08-10-23
あれチャウチャウちゃう?(チャウチャウちゃう、柴犬や!)- 木屋 亞 ...自由詩2*08-10-21
行く人は知らない- K.SATO自由詩2*08-10-19
返照- 伊月りさ自由詩17+*08-10-18
右の窓から抜け出してしまったの- KETIPA自由詩108-10-16
reflecting_telescope_take2- あすくれ ...自由詩4*08-10-16
粧飾- 伊月りさ自由詩4*08-10-16
ブリキのオルゴール- そらの  ...自由詩7*08-10-16
足アトすら残さずに- BOOKEND自由詩208-10-14
秋の夜- 吉田ぐん ...自由詩3008-10-14
今村知晃・木のうろ・カフェの内装からなるコンポジション(20 ...- イダヅカ ...自由詩808-10-14
merry-go-round- nonya自由詩10*08-10-13
アリとキリギリス- 皆月 零 ...自由詩1408-10-11
ソーラーパネル- 小川 葉自由詩9*08-10-11

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