足アトすら残さずに
BOOKEND


とりあえずをやり過ごして
それとなく聞いてみる
そっぽを向いたままのあの花の行方を

君の声を待つあいだ
少しだけ眺めてたのは電線のない空

限りある時間の中で
限りなく近付いて行く

指先から聞こえる声色をたどって
あきる事なく歩いていただけ
ただただ歩いていただけ


自由詩 足アトすら残さずに Copyright BOOKEND 2008-10-14 14:16:24
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