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歌声が
錆びた螺子を廻す
浪は 自身を消し去るものを
待ち侘びている
門のむこうの門のむこうを
陽は照らし陽は照らし陽は照らす
曇とともに 地に落ちながら
灰 ....
おやすみって言わないから、おやすみって言われなくなったの
「流れないように。」ってメッセージがすべて無視されて、流れないことを願った深夜
居もしないベランダの鳥にやつ当たって、しまわない布団を抱い ....
)
(
傾けた看板のカタカナを眺めては〜サヨナラ
〜サヨナラ
の窓越しに映る満開の桜
真っ直ぐな雨が葉先を濡らし
)花びらはめまいに揺れた
(
*芯のない
薄く塗り重ねた散り紙のキ ....
雲を追いかけていたような気がする
ただひたすら前を歩きながら
舗装のない足もとの
小さな虫たちにおびえていたような気もする
物差しで綿布団を測った
緑藻に染まる透けた手のひら
岸辺か ....
春を背に首から下だけで散歩
もう海はないから
自分が海になるしかない
君は言葉を持ちすぎて
詩人をやめた
紙の自転車では
見える所までしか行けない
全部で20本もある指
ひとつひと ....
凍った川をさかのぼる
振り向かずとも
わかっている
触れるものを飛ばそうと
緑たちは待ちかまえている
午後から夜への 径にふるえる
森の歩みが 響いている
....
誰でしたっけ
とほい空でぴすとるが鳴る、と
書いたのは
ね、聞こえたでしょ
タァーンって
乾いた音が今、ひとつ
でもそれはすぐそこの空
わたしのために一人の男が
....
あらゆる存在から独立した
わたしのたましいが
社会とよばれる
もやもやしたかたまりを抜けるあいだ
わたし自身は
ずっとこの部屋で
ゆかの埃などをかぞえていました
それはほんとうに ....
虹色の鱗を降らせるように
両手いっぱいの朝が帰還した
残雪の厚化粧を落とし忘れた山の稜線
ゆたかな崖の丸みを隔てて
磐井の流れが
怒号のように冬の重荷を河口へと吐き出す
薄氷は大地を鮮明に ....
(わたしがえびドリアを注文しないことで、
知りもしないどこかの美人さんがしあわせになれる可能性について
わたしはわらえずにいた
(あのひとはフライドポテトを掘るのにむちゅうで、
そん ....
ユニフォームのボタンがはじけ飛びそうな
六番バッターがぶるぅんとひと振り
キッツン
やあ、スイングだけはホームランだ
いまやたかだかのんびりと
打ち上げられた軟式球 ....
熱をおびたからだが大地にめりこんで、しめった土にすべてつつみこまれたとき胎内とつぶやいた、声にならなかったけれど、それはうつくしいひびきだった。
胎内はわたしのなかにもあるんでしょうか?と受話器のむ ....
そうだよいつもの朝だよ俺の朝だよ
バックグラウンドトーキングは一〇〇八キロヘルツ朝日放送だ
「おはようパーソナリティー道上洋三です」だったんだよ
いつもの時間に♪エイビィシ ....
夜中になると道路という道路には国籍ふめいの犯罪者がうろうろしてるし
暴走車に二度さんどよんどしーくらいハネ飛ばされるし
マンホールというマンホールが地下100メートルのくちを開けてるし
ってなん ....
右へ行くと海があり左へ行くと詩があり
ます。そんな街に住んでます。近所の沼
で子供たちは言葉を沈めて遊ぶ。強風。
泥だらけの手を見せなくていい。そろそ
ろ雨が降るなんて言わなくていい。何も
....
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永田 岡山 黒田(美) 桐沢 深野 千田
金沢 杉山 和田 春本 田川 森島
平瀬 成田 堂本 後藤(将) 安藤 的場
吉田 池田 ....
リモコンの緑のボタン。これすっごい呪詛っぽい色してるなって、思ったから、
ぜんぜん見たくもないテレビのデータ放送にぶつぶつ。
魔法っていうかのろいのことばっていうか文句ばっかり送ってます。ほら、
....
薫風に
似つかわしい歌を思いつけなくて
だんまりのまま歩いている
視界が明るくなっていくのに
人影は色濃さを増す早朝を
のどかな光景が
電車の窓を塗りつぶす
その平穏な生活は ....
女の子の
苗字と名前にある
わずかな空白に
小さな川が流れて
いる
せせらぎのような気安さであるから
そこをいったりきたりすることが
できる
時々流れてくる桃を
無邪気に拾って遊んで ....
銀紙をくしゃくしゃに丸めたあとで
拡げたみたい
海面で瞬く無数のさざ波が
煩い
雲から
スポットライトが注ぐ
見えるはずないステージが
現れ
翳む
ぼやける
ぶれる
沈み ....
動物園戦争がはじまったそうだ。くまとゾウが戦ってくまはみんな駄目になったそうで、どうしてくまとゾウが戦ってるのかは奴らにしかわからない、誰も知らない、奴等だってほんとうのことはよくわかっていないらしく ....
ツタヤにただついていくだけなのがとにかくめんどーだった、ってあとから思ったから
いやがらせ、あなたがえらそーに選んだDVDの、隙間という隙間に
わたしのてきとーに選んだ『皇帝ペンギン』を挟んでおい ....
カモメが鳴いている。ゲームボーイが発するエイトビットの効果音に似ている。ぼくらのあらゆる体液を染み込ませたエロ本だらけのこの廃小屋が、蒸し暑い潮風を吸ってさらに膨張している。ぼくはかげろうの中にいる ....
あの頃の僕らが見たことのない過去がそこにはありました
タイムマシーンが置いていった虚像と実態がありました
一回きりあの子を殺ったのは一回きり
あとは夢で何度か
でも死ななかったよ
永遠に
....
いつもたくさんの洗濯物で
満艦飾に彩られていた庭が
屈強な男どもに踏み荒らされていく
六畳間に上がりこんだ現場監督は
うち捨てられていた円卓を
作業靴の足でガンガン ....
「準備中」看板ガチコン音も高くさしこめば
なんだこれ風はいつもよりも強く激しく午前四時
ガードレールの交通安全幟ばたたたた
何だってそんな風がひょうひゅう
どうしたって高ぶら ....
雨の一粒一粒が誰かの愛なんだってイメージできたら
一身に浴びる人は拍子抜けするくらい幸せなんだろう
すごいスピードで飛んだ鳥!
かれにとって街は一瞬通りすぎた愚痴みたいなものか
す ....
亀とは
亀のようにゆっくりなペースで成長中の私の長女
この間9歳になった
その亀
学校以外の場所では
とっても朗らかでおしゃべりなのに
小学校入学以来
教室で全く口を利けない
少人 ....
ゾンビごっこをやってて、ひとりで、はじめはショッピングセンターのショーウインドウを叩く真似とか、駐車場のフェンスを乗り越えようとしてたら踏まれて起き上がれなくなってる真似とか、けっこう盛り上がってたん ....
ドアを開けると その先にはまたドアがあって その鍵を開けるのに一苦労し そのドアをやっと開けてもその先にはまたドアがあることは 余りにもわかり切っていることだから 開けたドアをいったん閉めて しばらく ....
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