君の言葉に飽きている
君の使う言語に飽きている
贅沢な話だと
君は笑う
暗闇がここまで来てるってのに


君の話に飽きている
君と交わす言葉に飽きている
うんざりで、わずらわしい ....
窓を開け
口笛を吹くと
僕の小さな銀色の飛行船が
やってくる

僕は窓から飛び立つ
菫色の大きなたそがれの下に
輪郭だけになった街が広がる

街の一角から
空に向けて放たれ回るサー ....
どんなに新しくて
いい匂いがすることも
僕を捕らえられやしない

しまりのない顔で
へらへらと笑いながら
台無しになったケーキを
踏んづけて歩いていく

クソのようだな、お前は
 ....
君を殺すのはやっぱり
僕じゃない
謝るよ
あんなこと言って

ゾンビのはびこる街で
気持ちのいい嘘と友だちになろうとしてた
誰もいないんだ、って言って
部屋に連れ込んだだろ?
君 ....
初めてのことが必要なんだ
やったことのないこと
触ったことのないもの
このまま行くんなら

誰かの答えを聞いても
先生の話を聞いても
お腹はふくれてくれない
このまま行くんなら
 ....
死んだ飼い犬を抱いて
見つけられた鍵を集め
一筆書きで遺書を書いた
この街は鳩だらけ
ドアだらけドアだらけ

三つ目のうさぎ
余分な一つを
籠に入れて二日酔い
気持ちの行く先
 ....
骨で寝息を守る夜
祈りのなかにあるのは死
死のなかには
小さな庭を作り
可愛いベンチを飾ります
誰も彼もが座れるように
最後の一本だよ
言い訳が消え失せないうちに
アルコールストーブで
タバコに火を付ける
クソでできたスフィンクス

夏のとあるときに
寒さに震える日があって
それは僕にだけ訪れる試練 ....
君を愛してる
君をずっと
誰よりも大事に思ってる
僕以外のすべてが

子供が遊ぶ公園にあるものが
一つ残らず真っ赤になって
近づくことすらできない
熱の化け物になっても

君を愛し ....
悪い癖だとわかってる
ぐちゃぐちゃに酔っ払ったあと
布団にまぶれついて
君が生きてるかどうかについて考える
開け放した窓から重たい空気が入ってくる
僕は君には拒絶された
僕は何年もたっ ....
ごっこ遊びをしてる
爪の伸びた友達と
殴られたあとが痛い
殴られるまでは痛くない
呪文を唱える友達
唱えた呪文を聞くだけの俺

心地の良い季節だね
心にもない言葉
どこかいこうよ ....
時刻は午後四時で、僕は見知らぬ部屋の中に居る、マンスリーマンションのような、生活に最低限必要なものだけを揃えた味気のない部屋の中だ、玄関を開けるとすぐにキッチンがあり、木枠にアクリルガラスをはめ込 .... {引用=他人の勧め}
すべて他人
それがいい
他人にはやさしく
他人には親切に
甘えず礼儀正しく
家族恋人友達
いらないなにも
欲しくない
世界は他人
旅人のように
景色の片隅に ....
何もない画面に向かって
キーボードの文字を打つ
指先だけからおれが生まれる
生まれ変わる、何度でも いつでも
海に沈めたグラスの中の水
青空に掲げて陽に透かして見る
輝いた 
揺れて輝く ....
春はみじかくて、すぐ終わってしまう。恋人の背に物語が咲いて育っている。知らないまちの空はどことなく高くて、咲きはじめたばら、パンの匂い、錆、信号機、そういうものに救いを求める。
あたらしい部屋は ....
声すれど口は見えず
雪は積もり日が廻り
外道が軒に湧いて出る
外道は言った
踊れのよだれは甘かった
よう育ったと褒めいよ

舌先が踊る
形而下の植栽
河原でみた汚濁を
薬缶で煮 ....
ご存知の通り
猫は足音を持たない
そのことについて
当事者から相談がある
上等な紳士のような
靴音とまで言わないが
せめて幼児が裸足で歩くときの
ぺたぺた音くらい
よかろう
それでは ....
背中がいたくて眠れない
昼間は睡くて
真夜中は本を読んでる
朝にはドキドキしてる
まるで音楽みたいで嬉しい
心臓が無茶苦茶に音楽をやってる
シャッグスがぼくを動かしてる
ぼくの中心で ....
一面のチューリップをそよがせよ

春に かなしみに
あまりにもふるえ 透きとおってしまう
心臓のために
奴隷みたいに働いてる
壊れたものを直してる
いつまでたっても時間はなくならない
終わらない時間の果てで
思考する空間になる

奴隷みたいに働いてる
僕にはすべてが人間に見える
壊れ ....
8月に、おのれを見てから死ね
あわせた視線がそれて
さっきまで二人ついていた
食卓が無意味になる前に
無駄な予言が現実になる前に
唇をかすめてこぼれる水滴
待って待って、待ちわびた
 ....
きらびやかな空が 剥がれ落ちて

菫の咲くほとりをたどって
指たちの

踊る環
   ひとつ
      ふたつ
         みっつ

やわらかな綻びから
洩れる調べの
 ....
君が大事にしてたカメラ
僕はずっと腹を立ててた
ファインダーを覗く姿が
だれかよそのやつに
夢中になってるみたいにみえたから

僕だってみたものを
君に伝えられる
カメラよりずっと ....
体中いたくてしょうがなかった
しゃべっているといくらか気が紛れた
ぼくの憂鬱はどこにもいかず
ベッドのうえでひまをつぶしてる

ひるまに眠るような仕事をしてる
よなかはずっと走りまわっ ....
いまでもずっと
あいつのかげをさがしてる
わるぐちいわない/はやおきはしない
遠くまでいかない/近くでは探さない

どぶのなかでもぐって
いきをとめたままめをあける
ひとりはこわくな ....
僕がしゃべることは
君には届かない
痛いことは嫌だろ?
不安で眠れないなんて最悪だ
そんな事になってきたのは
僕だっておんなじさ
そんな気分で生きていくのは
誰のためにもならない
 ....
  商店街の切れこみを
  うごく
  標識を呑みこみ、
  標識に呑みこまれていく
  警告する権威が さっきまで
  目の端に有ったことも
  呑みこみ、呑みこまれて
  ジ ....
山育ちなので 傷は自分で嘗めて治した
月がしだいに瘦せ細り また少しずつ太るのを
薄目を開けて時々見ながら
朽ちた倒木の根元の洞に潜り込み
飲まず食わずで幾晩も

痛みは知りません 傷つい ....
どんな壁が
僕らを分かったのか
何度も思い出せばいい
暗い影の奥で
しまい込み忘れたナイフは
もう誰を刺したかなんて忘れてる

黒い影を塗りつぶして
冷めた豚肉をフォークで弄ぶ
 ....
それは、静かな石だから、(青い)のです。
きっと美しかったであろう、
きみの石。

一億年の沈黙が(きみ)を呼んでいたから、
石は、ゆっくりまわれ右をして、
きみのもとをはなれていった。
 ....
凪目さんのおすすめリスト(225)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
重要なお知らせに飽きている- 竜門勇気自由詩1*22-6-11
サーチライト- 塔野夏子自由詩5*22-6-9
どうゆうゆめ- 竜門勇気自由詩2*22-6-5
世界を壊すのはやっぱりかんたん- 竜門勇気自由詩1*22-6-5
少しひねるだけで- 竜門勇気自由詩1*22-6-1
鳩だらけ- 竜門勇気自由詩1*22-5-30
- はるな自由詩522-5-22
食いもんなんか食ってられるかよ- 竜門勇気自由詩1*22-5-19
星空に君はいらない- 竜門勇気自由詩1*22-5-10
スモールライト_ディレイ・ディレイ・ディレイ- 竜門勇気自由詩2*22-5-5
滑り落ちていったものだけ- 竜門勇気自由詩2*22-5-4
交信は不可能- ホロウ・ ...自由詩4*22-4-26
この春は地獄からやって来た- ただのみ ...自由詩1*22-4-24
落とし物- ゼッケン自由詩122-4-23
メモ- はるな散文(批評 ...5*22-4-18
毒のつもり- 竜門勇気自由詩2*22-4-17
猫脚- やまうち ...自由詩322-4-3
オルゴール代わりに心臓を弾く- 竜門勇気自由詩1*22-3-28
春の指令- 塔野夏子自由詩7*22-3-25
爪なんていらない- 竜門勇気自由詩1*22-3-24
あなたが書いた絵をみてます- 竜門勇気自由詩1*22-3-22
早春小景- 塔野夏子自由詩10*22-3-15
中身は別物- 竜門勇気自由詩2*22-3-12
豆電球と友だちになる- 竜門勇気自由詩1*22-3-12
遠くまでいかない/近くでは探さない- 竜門勇気自由詩1*22-3-9
力学を探してる- 竜門勇気自由詩1*22-3-4
歩行の滑稽- 草野春心自由詩122-3-2
水脈- Lucy自由詩1422-3-1
deeeper!- 竜門勇気自由詩1*22-2-26
風のにじみ_ii- 青色銀河 ...自由詩522-2-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8