神様がくれた言葉を忘れても
大丈夫大丈夫
どうってことねーよ
神様がくれた役割なんてわすれてもいーよ

僕が許すからOK
神様も僕も君にとっちゃ他人だ
あいつも僕も
君のことの責任 ....
拭っても拭っても血が止まらない。ただティッシュを赤黒く染めていくだけで、何かほかにやりようがないかと思い、その血で化粧することを思いつくが、部屋には鏡がなく、窓ガラスに映して見ようかと振り向くと窓 .... 国道二号線を走っていたら
ふいに視野の右側から
何か小さなものが飛び込んで来た
と思ったらサイドミラーの上に
シジミ蝶が止まっていた
小指の爪ほどの大きさの
灰白色の翅をピタリと閉じて ....
  {引用=―M・T君に―}

「てんぎゅうをとりにいこう」
きみがそう言った夏休みに
ぼくらは残忍なハンターになる

もくもくと青空に湧く入道雲
稚魚の群れが回遊する島の海を
ぼくら ....
からだのなかを風が吹いている
輪郭をなぞるように音が流れてぽつりと落ちる
がらんどうに響く軽やかな足取り
追いかけても
そこにはやっぱり何もなかった
青の向こうの哲学
考える葦
煽られ吸 ....
あかいまるが、縄跳びで遊んでたら
みどりのまるが、あかいまるを飲んだ

あかいまるは、みどりのまるの中で安らかに沈黙を食べていて
みどりのまるは、あかのまるを飲んだまま、からだを横たえてそばに ....
98歳になりそうですが、頑張らさせて頂きます。お願いします。
あと2歳で100歳だぜ
もう歳なんて何のはかりか分からないわ
でもまだ身体はエネルギッシュだから
やはり27歳というのは年 ....
世界の最果ての部屋で
無音のテレビが瞬いた

鬼が私を探しに来る
緋色に染まった夜の海から
シルクの魚雷に跨って

鳥は巣で寝返りを打ち
子供は母に抱かれて眠る
 
よあけの窓より 行き来するひとびとは
雪よりけわしく
雨よりゆるやかな化粧師
よるの窓のように
反射するではなく
向かい合うでもなく
透明に塗られた、大気のうえを 行き来する
やさ ....
・クリスチャンでない僕らは上手な祈り方を知らなかった。

日曜日になると、僕とレモンは当たりをつけた家を訪れる。金属製のドアノックを叩く。臆病な小鳥が屋根から飛び立つ。家人は不在だ。そういう決 ....
お礼をですね、人に言い始めたら、一生かかっても一番大事な人に言えないのですよ。
大事な最後をとっといてもそれはきっといえない事なので一番最初に、一番大事な人に会いに行くといいですよ。
嫌な奴らがい ....
・・・・・・ああ、母ちゃん?ごめんね今いい?今ね、今、浜鬘の二丁目よ。六十兵を下ったとこ。道に迷ってしもうてうろうろしよったらこんなとこでてしもうた。
へえでこっから川向こうの咎戸の方へいかにゃ ....
mean meanと蝉がぼくを詰っている
いじわるなぼくは
アスファルトにおちているつよい水性の日差しをひろってたべる
夏というのは架空とおもう
ふとてのひらをすかしてみると
うすい水か ....
高台から見える街

よく知らないおじさんが死んじゃって
首を吊っちゃって

おじさんは婿養子
マイホーム買って
あっという間に娘は反抗期
奥さんは口もきいてくれなくなって
あげくの果 ....
今朝鳴いたカラスは死神だったかもしれない
昼間通り過ぎたおばあちゃんは天使だったかもしれない
目方80kgのおっさんは閻魔だったかもしれない
家にいる猫は実は火星生まれで妹は実は姉かもしれない
 ....
おおきなこえをだすことができます

おおきなおとでおんがくをきくのがすきです


ぼくは
    ぼくは


おおきなおとでおんがくをききながらおおきなこえをだすことがすきです
 ....
山小屋があって お互いに区別のつかない たくさんの小人が 暮らしているらしい 一つも窓がなくて 丸いテーブルを囲んで おいしいごはんを食べている その時うしろの方で 微かな鳴き声が聞こえて もしかした .... 100円ライターで火をつける



ローマ字記載の大量生産のどこにでもある匂いを
個人の匂いと認識してしまう
単純明快な自らの臭覚を



恥ずかしくなって
はじてはじてはじ ....
ほんとは12才で死んでたよ
でも13年も多く年をくってしまったよ

その間に二人殺したよ

越えた13年より生きた12年の方がよっぽど人間だった

どうしてあの時近所のアフロばばあは腕を ....
古本屋の中で
眠ってた
本を抱いて
それは湿気ていて
暖かかった
店番の
おじいさんは
お弁当を食べていて
たまに
お茶をずずーっと
すする音
幼稚園から
逃げ出してき ....
シルクハットを鏡のなかに投げ入れると
鏡のなかのじぶんが投げ返してくる


さみしい 中年詩人の ひとり遊び


ある朝 いつものように あいさつがわりに 
シルクハットを鏡のなかに投 ....
実際の所あれは
鴉のようにも見えたし
人間のようにも見えた

真冬の朝の
まだ明けきらぬうちに
紫色の空を
私たちは見上げていた

凝固につぐ凝固
雪よりも白く美しい
骨を包んで ....
とっくにもう
枯野の向こうに行っちまったけど
俺に初めてフグを食わせてくれたのは
おんじゃん(おじいちゃん)だった

唇がぴりぴりしたら言わなあかんで
フグの毒がまわったゆうことやさか ....
いらいら
かりかり
そわそわ

たじたじ
なあなあ
ぺこぺこ

むらむら
ゆるゆる
らんらんらん

わいわい騒ぐものたちを
広口ビンに詰め込み終わったら
どっこいし ....
僕は何とたずねれば

キレイなキレイなビードロの
すっからかんのがらんどう

光があたれば透きとおる
光があたればはねかえる

僕は何とたずねれば

光がなければがらんどう
すっ ....
                 おとうさん

                 おかあさん

                  みて

                 さくらが

 ....
男は書店で物理の参考書を買った。大学を卒業し就職して既に十数年が経っている。文系出の男にとって物理など縁遠いものであったし、特段の興味があったわけでもない。それでも男は物理の参考書を買ってしまった。「 .... ぼくはバクに
夢をたべられてしまったよ
ぼくの
枕元にいたバクは
めやにばかりの目に
うっすら涙をためながら
こういったんだ
いただきます
ひっそりと
いただきますといわれてしまって ....
凪目さんのおすすめリスト(208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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シジミ蝶- 壮佑自由詩22*13-12-20
天牛と島の少年- 壮佑自由詩28*13-5-8
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そういうこと- がぱ自由詩3*12-10-26
\(^^)/- がぱ自由詩7*12-6-20
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レモンの花が咲くところ- コーリャ自由詩812-1-30
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