電車に乗って
どっかにいこう
部屋の中で地図を見て
そのままでかけよう

いつのまにかはぐれて
もう二度と出会わない
あの地図はどんなに悲しくなっても
川には流さない
あの玩具の ....
バスに乗る、中に滝がある
気持ちが良かった
気持ちが良かった
さよならをたくさん知った
ぼくは、さよならをたくさん知って、気持ちが良かった

椅子の上、窓を閉めなかった
爪を噛んでい ....
  捜すこと
  幻視すること
  かんがえることが
  小虫の群れになり壁を走る
  たんに叫びだった声に甦れよ、
  すべてのおちぶれた動詞たちよ
公明正大で
だけどちょっと尊大
自分のクソは
始末できるけど
あいつのだけはムリ

車に乗った大きな猫
つま先立ちで見ているけど
壁の向こうの小さなヘド
誰かが転ぶまで僕は笑わな ....
でも わたしたちは
見たかった
泡の果て
像の裏
種子のはじける刹那

言葉も 体も
役目を終える
意味も理由もなく
世界がやって来る

やって来て 去っていく
必然の ....
 もしも死者が定型ならば、
 生者は不定形ということなのか
 水に浸かった流木が沖に着くとき
 ぼくのなかに存った永遠という辞がすべて、
 駅という一語に置き換えられるのはいったいなぜ ....
僕の言い分なんざ聞いちゃくれなかった
本当に警察って奴らはバカの集まりだ
いくら酔っ払っているったって
三十分ぐらいは辛抱したっていいだろ

いつも顔を出す酒場では
”あんたが来るとい ....
雨が降り
雪が降り
涙が降った

あした
みんな帰ってくる

粉々になった生活を
雨が固め
雪が固め
涙が固め
それを踏み固める

さわると
するどくて、
ときど ....
高くて、広くて、硬くて
人工美にかこまれ
あなたがつかむもの
さめない夢

甘くて、柔くて、叫ばない
つるされた肉片
あなたがかむもの
人工の夜

空へと指をひろげる
人もまたひ ....
なんだ どーした
へんに笑ったりすんなよ
なんだかきょう
ここで俺ら終わりみたいじゃねーか

ふられた?クビんなった?
誰か気に食わないやつでも
ころしちまったのかよ
天気はいーぜ ....
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり

階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る

何も言わずに
じっと私を見てる

腕時計を外して
 ....
死の山を ふみこえてゆく
死の山を ふみこえられてゆく
死の山を ふみこえてゆく

積み上げられた 石だ
つぶやいている
つぶやいている
つぶやいている
つぶやいている
つぶ ....
きょうが春なのか秋なのか
すこしもわからない
見当もつかない
半袖のシャツも温かい上着も
どっちも捨ててしまう
なんだか灰色になってしまうよ
灰色の奥でどうやっても変わらなくなってくよ ....
雑貨屋にはなんでもあるよ
君は言う
曇ったガラス戸を開けてなかに入った
なにか甘いもの
なにかお腹いっぱいになるもの
なにか甘くない飲み物
できればソーダかペプシ

眠くならない化 ....
ふぞろいな孔をのぞくと
公園の陽ざしと歌のたまごでいっぱいで
はやく息をふきこんでとせがむ
柵のむこうでくちばしを打つ烏も
まだかいまだかいと鳴いている
あまい唾液もながした

冬の空に ....
一面銀になびく草の原を
未明の馬が駆けてゆく

どこからどこへ駆けてゆくのか
ほこらかな そして不思議にしずかな躍動で
一面銀になびく草の原を

駆けてゆく未明の馬は
そうだ きっと
 ....
私にだけ浮き出して見える蛍光の矢印をたどり
啓示に導かれ
雑居ビル6階の人材派遣事務所に着く
そんなこともある 昨日は
残った小麦粉とキャベツを混ぜて焼いた
卵1個と
かつおぶし小袋2個分 ....
ここに太陽、街に星。
アナザー、クレイジー。
爪切り、祝日。
アナザー、クレイジー。

ひどい嘘をつくってるんだ
仕事がない日には、ずっと
キリンが逆立ちしたピアス
やっと買えたん ....
あなたの言うあなたが誰なのかわたしは知らないし
押し入れは騒がしい
新しい殺虫剤を買い
特に何もせず昼を夜にする

手を汚したくなかった
「手を汚したくなかった」
まあそうだよね

 ....
臍帯者:島本
明文1:前期での会合での非分化された図書は24件中、7件で17件については分化されました。
ドーヘルトで12件が復刊され、ドーヘルトで4件が未熟復刊され、1件がNYEEAQTから復刊 ....
きみはぼくのブルース
部屋にころがってるもんでできた
さびた機械
コップのなかにたばこの灰を落として
きれいに笑いころげる

きみはきれいだ
きみはきれいだ
きみはきれいだ
ぼく ....
もちろん殴らねばならない
のだが
それはあなたという個別具体的な
何というか
果菜を
殴ればすむ話ではないので
そこに立たれても困ります

というようなことがある
水と泡とは概念的に ....
ええーー!

それほんとマジですか。ほんとにほんとにマジなんですか。真実なんですか。絶対ですか。絶対に本当なんですか。
今、それは絶対のマジですって誓えますか。全世界に向けてSNS(ソーシャルネ ....
ロックンロールは
そ れ が な い と き
にだけ存在する
僕たちの影である

無償の愛は
発 生 し な い
今ある分で全部
今あるのがすべて

ある日緑色が
とてつもな ....
膝を抱えた女を殺した
首を絞めようとしたら手を振り払われたから

出会ったのは駅前の公衆便所の前で
「私を殺してくれるんですか?」と聞かれて
俺は「お前を殺すのは俺じゃない」と答えて
 ....
{引用=習作たちによる野辺送り}
鏡の森から匂うもの
一生を天秤にのせて
つり合うだけの一瞬
混じり合い響き合う
ただ一行の葬列のため

 *

軒の影は広く敷かれ
植込みの小菊は ....
盗んだりしちゃだめだ
奪ったりしちゃだめだ
言葉を使ったり
力を使ったりして

暴力は僕らを馬鹿にする
誰かを偽物にしたり
殴りつけたあいつから
謝罪の言葉を聞いたりしてるうちに
舌 ....
五十年 目の前にいたのに
会ったことないらしいんだよね
初めは まだうっすらと
見えていたらしいが

双方の呼気が煙幕となり
濃く厚くなり
情報は通さず
物質のみ透過可能な
絶妙な分 ....
僕は土の中なので
蟹は食べない
冷たい濡れた内側で
蟹は食べない
蟹は食べない

のたうつ雨の日も
ひび割れる晴れの日も
泥の壺の中でぬめっていた
ひどい気分になるときもあるけど ....
酷いニュースが部屋のドアを
叩かないようにもっと
ぼくは感傷的な盾を磨かなきゃ
音がするくらいピカピカに

幾千の爆弾と
きれいな機関銃が
世界を脅迫してる
自体は深刻さ
身代金 ....
凪目さんのおすすめリスト(225)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
川には流さない- 竜門勇気自由詩2*22-2-21
気持ちが良かった- 竜門勇気自由詩3*22-2-16
虫、動詞たち- 草野春心自由詩522-2-15
どんな掃除婦にも- 竜門勇気自由詩1*22-2-10
瞬き- はるな自由詩422-1-31
the_beach_boys_strikes_again- 中田満帆自由詩722-1-31
スニフ、スニフ、もう行こう。ここには奴隷しかいない。- 竜門勇気自由詩1*22-1-2
粉々- はるな自由詩421-12-28
夜々- soft_machine自由詩5*21-12-24
いつもどおりに- 竜門勇気自由詩1*21-12-22
panorama- mizunomadoka自由詩1521-12-20
死の山- 津煙保存自由詩4*21-12-20
なんだかたくさん- 竜門勇気自由詩2*21-12-17
最初の戦争- 竜門勇気自由詩2*21-12-13
ふえ- soft_machine自由詩221-12-12
未明の馬- 塔野夏子自由詩4*21-12-7
交差点の植え込みの- いる自由詩121-12-6
アナザー、クレイジー。- 竜門勇気自由詩2*21-11-30
こっち見んな- いる自由詩521-11-29
復刊専門図書部会_一二期会合議事録1- 竜門勇気散文(批評 ...121-11-26
よっぱらってるよ- 竜門勇気自由詩6*21-11-24
殴り方- いる自由詩121-11-14
アンダーロード- 竜門勇気散文(批評 ...2*21-11-8
イツモノバショデ- 竜門勇気自由詩1*21-11-7
水と死体- 竜門勇気自由詩1*21-11-2
知らずにもとめて- ただのみ ...自由詩8*21-10-31
柘植の枝で叩く- 竜門勇気自由詩2*21-10-27
壁ですらなかった- いる自由詩321-10-24
蟹は食べない- 竜門勇気自由詩5*21-10-19
テレビジョンはずっと- 竜門勇気自由詩1*21-10-19

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