くずみたいな
示唆ウゲツ

電車が通ると僕の部屋は震える
飴細工みたいな無数のエナジーが空間に飛び散った

ロクに判りもしない文庫を買うのが趣味だった
生命線に重なり合うところでこがねいろの波にのまれる

脳内がジャムる瞬間や 誰かが逮捕される二秒前の
絶対的な自信を持った時間がシチューになる
随分と煮込まれた憂鬱がハイライトを煙らす火になる
あたりまえのことがそうでないことも
プレゼント用の言葉が不出来でも

フィルターで濁っていた ましてや くずみたいに


自由詩 くずみたいな Copyright 示唆ウゲツ 2003-10-10 11:53:36
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