墓の無い終わりを告げる水の羽




{ルビ弥生=やよい}より流れ落ちたる{ルビ卯月=うづき}かな




とどまらずただこぼれゆく冬の雲




傷を抱 ....
つい最近まで
小さくうなだれていたのに
海の地平線までしっかりと
見つめるようになった君の瞳

明日かもしれない切なさを
胸の奥で感じながらも
瞳の眩しさは
陽を浴びて光り輝く海原のよ ....
アリス


瞬間的に消えた感情は
はぐらかしてるわけじゃない

ねえいつものように
まるで消えてく蜃気楼に飛び込む

はやく駆け上る
アリスのような声で叫んでよ
こころのなかに
 ....
東京、
その日もひとりで
幡ヶ谷の太陽と
馬鹿みたいに重い、
心細さを背負って
唇を噛んでた


夏の
だれるような湿度と
車の排気ガスと
肌に纏わりつく
人間、の ....
あの若者は
なんであんなに
頭を下げるんだろう

野球好きならやればいいじゃないか
お金がなくて好きな事を諦める人はたくさんいる
野球ファンだけ汚れがないなんて変だ

全国民に頭を下げ ....
昨日までやわらかかった
祖母の手には
取り返しのつかない
岩石が生えてしまった
気味悪がる僕をよそに
つうんとした口調で
おこづかいをあげる
なんて言い出したから僕は



*  ....
プレゼント用ですか?
って聞かれたそれ
ノーと答える勇気はない
 
綺麗に包まれた四角い箱は
自分用
 
無意味なラッピングを剥がす
自分で自分に
贈り物をしたみたいで
歯がゆい
 ....
目を閉じると
ざわざわとした瞼の光がある
生き死にとは関わりのない所で
夜に終わっている

大変な引力で
言葉が土に還っていく
無音とはそういったもので
雪でも降ったりするんだろうか
 ....
その時何を考えていたかは
とうの昔に忘れてしまったが
其処から見ていた景色が
哀しい程美しかったことだけは覚えている

閉じかける目を
何度も何度も抉じ開けて
恐らく
君は何かを伝えた ....
質問です
「し」と言われて何を思い浮かべますか?

「私」を思い浮かべた人は
自分を大切にしているのですね
簡単な事ではないと思います
あとはもう少し他人の事に
気を配るゆと ....
わたしはかもめ
白くてきれい

いやどうみてもあなたは
夜から生まれた
からす

夜からなら
よだか

真昼の
まひわ

朝と昼で
あひる

うっすら暮れて
うずら
 ....
僕と君はただの点なんじゃないかと
よく晴れた三月の駐車場に僕は立っていて
電話で君相手にそう言ってみて
銀行員の運転する車が入ってきた
銀色の車体に青色を流して
僕の腰から下も映って ....
さよならの仕方を
手の振り方を
忘れてしまったの
 
わからない
わからないけど
 
きっと、この体温が
バイバイの代わりなのね
 
倍の力で抱きしめて
そしたら
2倍幸せにな ....
聞き捨てならんな
お前はあれを首と呼ぶのか
2メートル以上はあるあれが首か
そりゃキリンにだって首は要るだろうよ
持ってたいだろうよ なくしたか無いだろうよ
頭と胴体のあいだにキュッと一本ほ ....
俺は君の喉奥に居て
いつかの歌を聴いている

いや、ラ
ヴぃ
飲み込んでいる

俺はかつて
空に下りる全ての命は爆弾だ、
と言いかけてやめた
君に会えて嬉しい
四季が蠢いて
 ....
木彫りのゴリラを作った
魂をこめたつもりが
こもったのは悲しみだった
真夜中彼はがんがん胸を叩いて吠える
号泣だ
朝、机の上の涙の水溜りに半べそでモップかけてる
あんまりか ....
知ってるかい。 俺も君も天才だってこと
知ってるかい。 躁鬱病で劣等感と優越感の間を繰り返し往来していることを
知ってるかい。 その振り子運動が生きる力を発生させているということを
知らないだろ ....
文学の季節は終わり、ハコダテはまだ冬ですよ、母さん。
ロシアの兵隊が攻めてきて、ユウバリはすっかり焼け野原のようです。
マクハリではありません、ユウバリです。
この様子ならば、ハコダテも二、 ....
忘却の
旅の果てには
哀しみと
深い想いが
溢れだしてた
 
 
泣く君の
姿を記憶に
留めては
差し出せぬ手を
固く結んだ
流れてしまつた雲を追いかけて
防波堤を越えた、二人だけの流星を掴み
散りばめたあとの笑顔を見ましたら
それはもう、美しいとしかいい様のないほどに
ふたりの時間は流れていつたのでした。

ぎ ....
「愛してください」と言えないから「ちゅーりっぷ、ください」と言った


「あなたが好きです」と言えないから「白いちゅーりっぷが好きです」と言った


たった一つ、あなたから貰った
白いち ....
1回戦

ピッピ→白糸(1順目落ち)→□■→ルナク→ヒツジ→汐見ハル(3順目落ち)→4D6173616E6F6275 4973686969(3順目参加)


ピッピ:船を出す合図忘れてぼんや ....
洗濯機に自分でパンツ入れないでそのあったかさ確かめてから


蜂蜜の垂れるすがたはエロチックなんてくびれの辺りで思う


靴べらからドアが閉まってしまうまで何度私を見るか数えてる
 ....
翼を有する生きものに
あこがれていた

のぞみの場所までは
もちろんのこと
そこから
遥かな地平のすみまで
こころはきっと
羽ばたける

翼を有する生きかたに
あこがれて ....
文章も入れてみました 教室の隅で林檎かじってた
ただ眺めてた
いじめられてる田中君
授業崩壊
泣いてる山口先生
僕には関係ない
 
教室の隅で林檎かじってた
陰湿噂話
流行りのファッション
飼ってる犬が ....
ついに定規は曲がった
まっすぐにしか使われない自分が
悲しくなったという
まっすぐに測れるものなんて
世の中のほんのわずかしかない
そう思ったらしい
もっと柔軟のある生き方を求めて
現実 ....
目覚めれば夢で聞いてた雨の音


春うららんこっそりスキップしたりして


マーガレット雨の日だって上を向く


一粒のイヌフグリ咲く浅い春


明け方の寝顔の奥に春の ....
もしも喜びが 木に咲くなら
摘んで花束にすると クリスティナは
かいているけど ぼくなら喜びが 実るまで待つ
そしてそれが 葡萄の房のようなものなら
ひとつぶずつ みんなとわけあう
人が死んでゆく
人が死んでゆくって
簡単に人は死んでゆくって
永久歯も生えそろった頃に思った
だってかんたんに死んでいったから

永久歯って何だ
かんたんに抜けた
歯科医が軽く抜くよ
 ....
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