透明な春日の底に打ち沈む悲しき顔の心ありけり 果して
愛は
枯れないだろうか

愛はいのちを生かす
愛はすべてに宿っている
愛は忘れ去られることはない

しかし果して
愛は
死なないだろうか?

木の葉が光をみつめている
 ....
せかいの おわりに
きみとだけは いっしょに
いたくないと いわれたら
がんばって
せかいを すくう
ああごめんなさい
あたくしといたしましたことが
ひどくうろこむしてしまい
大変お見苦しゅうございましょう

うなじのあたりから
せなかまでがもう
ひどくうろこむしてしまい
はがしても、 ....
人間の骨が
画材に使われる様になって久しい


『心臓の一番近くで』


熱を通さずに
生肉を介して
摂取した骨を
分解しやすくなるように加工して
スズリで水に溶くと
白濁とし ....
ここからは見えぬところで太陽がノヴァでもしたのか月が明るい
地上のみならずはるかな高みから真空気圏貫き通して

月影とは月の光のことでした足元に種々ものの輪郭
真空の中には淡く太陽の側へと伸び ....
はるをいたみながら
ひとつ、指を折り

なつのまよいに
迷えないまま
指折りは、
ふたつ

みっつ、を数える指には
こころならずも
あきがなついて

ちからずく、のよう ....
日曜の朝の家族に紛れつつ朝マックする二人はだあれ?

べたべたで手に負えなくなれパンケーキ
シロップ掛けてあげる、好きだよ

砂糖抜きの薄いコーヒー冷めるまでよその子供を眺めるのやめて  ....
たまごを
割るように

涙を
流す

そんな人が
好きだ

誰かを
傷つけもせず

自分も
するりと

誰かに
溶けて

真ん中に
咲いて。
青春が溶けて
空に垂れて広がる
そして空は
青色になる
雲は青を食い散らかさずに
自分の色を忘れない

僕は青色の靴を履いて
神よりも空が好きだと
外に見せびらかす

黄色の ....
プレゼントの
箱のリボンを解くと
中には世界が入っていた
逆さまにして振り落とすと
すべてがからっぽになる

 落としたものはどこへ行きますか

一人の部屋で逆立ちをしていると
一日 ....
「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声

親指と人差し指についている二色のチョコは既に乾いた

表面のぎざぎざが消え無秩序になってしまったアポロに「ごめんね」

四文 ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
+TATOOの悲しみ

 水商売をもれなく売女と呼ぶ
 その在庫表の端には
 くたびれたドラえもんが描かれている

 規則正しく働ける
 抜け目ない線とスイッチの裏の
 せわし ....
一.永劫回帰

今日の星空はとってもきれい
おまえのところも晴れていたら見上げてみろよ
カシオペアやプレアデスが頭上でふるふる震えている
白鳥座の十字架は西の空に沈んで行こうとしている
も ....
世界の偉い人達が 島に来た
この国の偉い人達は おおわらわらしい
島の偉い人達は 自慢げで 
でも
愛する僕の家族は いつも通りだった

島にとって 大切なものはなんだろう
この ....
1.

鏡の中の僕が
いつまでも笑わないので

仕方なく
こっちが笑ってみたら

とたんに笑いやがった


2.

山の向こうは
雪が降っているらしい

今汽車に乗れば ....
黒子 恭さんのおすすめリスト(231)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- A-29短歌2*07-2-25
果して愛は・・・- こしごえ自由詩16*07-2-21
そろもん(ヒロイズムの話)- みつべえ自由詩1807-2-17
ひどくうろこむして- ふるる自由詩31*07-2-13
心臓の一番近くで- 蒸発王自由詩10*07-2-8
○満月(まるまんげつ)- 小池房枝短歌14+*07-2-2
六番目の季節- 千波 一 ...自由詩22*07-1-2
ハッシュドポテト- 山田せば ...短歌606-10-21
たまご- 仲本いす ...自由詩806-8-14
群青ラプソディ- ゆうさく自由詩5*06-4-4
重心- 霜天自由詩605-10-10
アポロチョコ、青い月、雫する朝、筒の声。- 短歌13*05-8-31
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29
くらげの日々/知っている- 石田 圭 ...自由詩3105-8-8
星屑の停車場にて- ダーザイ ...自由詩1904-4-10
ニライ・カナイ(2000年、夏に思う)- AB(な ...自由詩1004-3-12
小詩集『今度食事でも。食わないと死ぬので』- ミサイル ...自由詩2003-10-24

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 6 7 8