泣いた日
左手が動かなくなった日
ボケットに突っ込んだ手を
先生に注意され
からかわれた手と
庇われたことが恥ずかしくて
泣かされた日

泣かされた日
いつも庇ってくれてた友達が触っ ....
たましいを明け渡す日が近づいて焼き尽くしてる悲しみぜんぶ


彼死んであなたも死んでわたし死ぬ繰り返そうよ全滅リセット


さようなら踊りあかして汗まみれくたびれたけど休んで次 ....
ざんばり ざんばりと いぬがないている

雪の準備をする
まんなかには空洞があるので
けもののようにすると よくひびく
肺のふをたいこにするのは
ああ 森の?
こぶしが地面についているや ....
新宿駅のホームで 
母親が呼んだ駅員は 
先っぽがクワ型の棒で 
線路から何かをつまみあげた 

猫の死体か何か?と 
恐れおののき見ていたが 
つまみあげたのは 
桜色の靴だった 
 ....
「あの海は何色ですか」
 
 「鉛色」
   「かもめの羽のような色です」



「あの空は何色ですか」

 「真珠色」
   「冷たい霧を重ねた色です」
真っ青なダッフルコートは私より目立っていないか不安なのです






何一つ自分が見つけられなくてグリーンスリーヴス変えぬ着メロ






みんなとは違う私を見せたくて ....
{引用=タイトルが半分くらい省略されてしまった。


日常生活でさりげなく笑うことを念頭においていろいろな人と会話をしていると、それが積み重なって、「いつも控えめにだけどよく笑っている、感じのい ....
 
話す声が小さくなっていく、朝
きみは一冊の
ノートになった

軽くなった身体をめくって
話の続きを書く
これからは大切なことも
大切、とは少し違うことも
こうしなければきみに届か ....
夫の耳を探っていると
小さな化石が出てきた
耳掃除は毎週日曜と決めているが
今まで見たことも無い色だった
これはいつのものですかと聞いてみる
寝言で
白亜紀と返事が返ってくる……


 ....
「愛されたい」と
傍で吐息混じりに呟いた
僕たちの均衡は
愛情が濃くなればなる程に
一つずつ剥がれていく
変化する形状に怯えるが
壊れたらまた創ればいいと簡単に君は言う
会う ....
2ヶ月ぶりに退院したヤツと飲みにいった

とりあえず、おめでとう、と乾杯した
ひさしぶりに元気そうでよかったなと思った



長話。

こないだは、友人たちと鍋をした
男 ....
ぼくの絵には眼がないのだ
あのぎょろりとした
目玉がついていないのだ

食卓の上に
がたり がたり と
朝食が並べられていく
寝床から起き上がったぼくは
靴を履いていない
 そのこと ....
話すことがなくなったから
もう眠る
そんなふうに毎日を終える
行きたい場所がある
だから歩く
ボールペンを一本
手のひらにたて
倒れた先に歩いて
歩いては
四つ辻
また立て
倒れ ....
  悲しみを悲しむなよ
  こんなにしずかに



  寂しさを寂しがるなよ
  だれもいないのに



  月があって
  光がある
  たったひとつ
  君がいて ....
目に見えるものには私が見えている 見えないものに見られていたい



夢の中で君が泣きやまないことを遅刻の言い訳にした月曜日



大吉の籤に埋もれて死んでみる あ なん だやっぱり生 ....
陸地がだんだんと溶けていってしまったので
今はもう 小学校の運動場ほどの大地
そして水平線
終わりに着いたんだね、と君は言う



 ....
仰向けに寝台に横に
疲れた魂はこの身体から
しばらく戻らぬ旅に出る
わたくし、自然と目蓋を閉じます
赤や白の球が目蓋の裏側で
そっと弾けると
静かに涙が零れるのです

意識を寝台に委ね ....
ホームレスが灰皿に
深々と頭を下げている
制服の女性が後ろで睨みつけている
歩道に頬杖を付き
Yシャツに血が滲む
彼女の脚の下
フォーカスをぼかし
そこいら中に降ってくる
皮のアイスピ ....
高校で処方されたトローチを
ずっと舐め続けている
いつか消えるという
先生の言葉を信じて



大学生にさん付けされ
上司にはくん付けされる

しかし口の中にはまだ
トローチが悠 ....
逆立ちで見ている蝶がひらひらと空へと墜落してゆく絵画




音楽はすでに秒読み棺から指揮者は水となってこぼれる




ハイウェイを夜と名付けて人見知りばかりしている ....
ここは私
地面との距離も
クツやズボンのサイズも
タイピングする指も知っている
ここは私

ここは私の部屋
どこにトイレがあって
どこに埃が溜まっているかを知っている
ここが私の世界 ....
廃校の焼却炉にある入口に「大人禁止」と落書きしてみる


前足を失くしたぎこちない夜と散歩しているひとりきりの部屋


ループする16系統降りられずブザーのありかを君はしってる


 ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
 
  

あそこで
庭木の手入れをしているのが父です
もう随分彼は
そこから動かないので
毎日
朝夕の水遣りをするのが
私の日課です

週に一度
伸びすぎた腕や増えすぎた首の ....
初めての記憶
それは母に手を引かれ
七つの子を歌ってもらった記憶
母が私の10倍生きていた記憶

木綿のように滑らかなその手に
生活という兆しがささくれ立っても
私をいつまでも包み、育ん ....
誰かに相談する時にはもう道は決まっているんだよ
相談しようとしたらそう言われた
これは拒絶だろうか






うそをつきました
つまらないウソでした
まるで嫌いな授業のように退 ....
つまりわたしは苦手なのだね

この、人と争うということが

漢字を書くと
はなまるとばつが生まれ

走ると
一着とビリに分かれるということが
途方もなく苦手なのだ

誰かに尻で叩 ....
ねぇ

ぼくたちは、
もっと、笑っていてもいいと思うんだ

もっと、はにかんでいたっていいと思うんだ



むずかしいこととかじゃなくて
かなしいくらいの澄んだ青空を見上げていて、 ....
体重が口より軽い

大きくなったら三冠王にだってなれると信じてた頃
ジョーズを観て泣いた

ただ食事をしているだけなのに
懸賞金をかけられ
追い回され
銛を突き刺され
頭を爆破される ....
街路樹をまたぎ
車道を歩き
寝転ぶ
浮遊感に満ちた気分がクッションとなり
アスファルトは優しい

主張の強いネオンも点滅することをやめ
自動販売機が定期的に息継ぎをしている
大量のジュ ....
黒子 恭さんのおすすめリスト(231)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
二色- 佐々木妖 ...自由詩33*08-3-11
【短歌祭参加作品】一度しかないからあきらめでも新しい- こもん短歌808-3-9
したく- 縞田みや ...自由詩3*08-3-2
桜色の靴- 服部 剛自由詩508-3-1
色々色- 亜樹短歌708-2-20
じぶんがたり- 高島津諦短歌4*08-2-19
日常生活でさりげなく笑うことを念頭においていろいろな人と会話 ...- ピッピ短歌2108-2-1
軽い身体- たもつ自由詩2108-1-28
化石- よしおか ...自由詩2*08-1-28
「溺れる心音」- 菊尾自由詩6*08-1-27
死んだアイツのことなんて、どうでもいいと思っていた- わら自由詩29*08-1-24
関節- 縞田みや ...自由詩6*08-1-22
散歩するように- 水町綜助自由詩708-1-22
ナイフ- 草野春心自由詩8*08-1-21
中指を立てて待っているのに- ピッピ短歌808-1-13
終わりに着いたねと君は言った- Utakata自由詩808-1-13
魂の行方- AKiHiCo自由詩308-1-13
くすぶる- 佐々木妖 ...自由詩10*08-1-12
変わるくらい- 佐々木妖 ...自由詩25*08-1-9
highgradation- 本木はじ ...短歌1108-1-3
世界- 佐々木妖 ...自由詩8*07-12-31
大人禁止- しろいろ短歌5*07-12-22
喫煙者- 吉田ぐん ...自由詩3207-12-21
乾いた池の畔- 川口 掌自由詩11*07-12-6
たすけてください- 佐々木妖 ...自由詩9*07-11-23
相談した- 佐々木妖 ...自由詩4*07-11-17
拙写- 佐々木妖 ...自由詩13*07-11-11
ねぇ- わら自由詩26*07-11-10
感想- 佐々木妖 ...自由詩3*07-11-9
深夜徘徊- 佐々木妖 ...自由詩10*07-11-7

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