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きづく
星と椅子とで
いつか生きた証をとおもっていたひと

息吹く緑に
ひかりと風がふりそそぐ

問いはない
おだやかな招きがまぶたをおさえる

五月
まばゆい魂の軌跡にうなされ ....
強い効き目の薬を飲んで
回復しつつある風邪の喉
朝 一息つくように裏の戸を開けると
いやでも見ざるおえない
蟻が捕獲した蛇のミイラ
しっぽは食べて まだ間に合っているのか
あれから一週間に ....
システムは やってきた夜に触れない
尾がトンネルの中で 木琴を鳴かす

むしりとられた電源が隠れた警報
草から顔をだせない風

静かな飾り物につらく当たる
すった靴の奥
まみれた火 離 ....
ナギと呼んで空に心をのばす
心は手になり私になり
ナギに届くと思うのだ

思うのだと思うほど信じてはいない
チチチ と鳴きながら近くを飛ぶのは
警戒の意味もあるのだと
私は警戒にあたいす ....
チチチ と絡まった溝を鈴音のように舞う
開く両手に飛び込む事はないと
幾重に承知しても 
投げ出さずにいられない

おはよう どこですか

電線に 立ち止まる 空
小雪は宙にちらちらと
ほほにとけてゆきます
そらはあんなにふかくって
こんなにあつくふっている
さっきまでここにあったのに
出あった瞬間どこへやら
おそらく、これは

みるのも こころ ....
朝起きて 台所のブラインドを開けると
猫が 物陰に隠れて
つたの絡まる切られた木の上の方を見ている
そこには ヒキナギのつがいが
巣をはぐくんでいるのだ
が いつもはもう チチチとさえずるの ....
風と分かれて山の頂きを下った
雲に揺られて浮かんでた
ぬくもりに隠れた姿でも
いられなくて

根雪にひそりと 響く
足跡から溶けていく

風は海から共に
重ならないから指をのばし
 ....
虫の音を
聴く
深い夜へ
星が瞬いているのも知らず
あのひとは
ねむっているのか
荒野が明けることは なく
しわぶく空よ ここに直れ。

わたしは 暗闇に透ける
深淵のねむる火
 ....
マジャン と聞こえたので
えっという顔になった私に
中国人の友人は ジェスチャーをしつつ
マジャン と言う

なんとなくそのしぐさから
ああ マージャンね というと
日本では マージャン ....
かえろうよ
そう言って風は積雪の氷をはがし
小さな白い頬を撫でた

一瓶の底に這う旅
握りしめる緑の葉づれ
きこえて 忘れて

かえれないよ
そう言って風は積雪の氷を埋めて
小さな ....
本を閉じるように雲を抱え
糸くずのついた縫いぐるみに
兄弟の名を教える

のぞきこまれた気がして
草のつぶやきに
片言で行くと答え
噛み付くように
草をむしり切り捨てた

 ....
暗闇と心を分け合い
なぞられる無き言葉

茎の黄緑が集めた光
ガラスの氷と溶ける

土に立つ木漏れ日の中
鉢に割られた時と鳴る
くずりのけたわだちは
ひわたののどにねむる

ゆするとなのはなめに
もたれたこくげんのよ

つづらめざめしらかげ
あがないくうからきる
こうこうと燃えている白い道に
飲んでたむける傾きの宵戸口
ねかせておいた木漏れ日 影の上
指に重なり ぽつん すさませない

ひめくりにつられてつぎたし
のどもとにつきつけついばみ
よそ ....
いつからがいつまででいつもなの
普通に生き物が生きている時間
隣人はそろりとひそみ
悲しくなどないないと  
はじけてしまう

つるりと 空が転んだ
雪と雪と雪 こんにちは
暖かくなったら簡単に
咲いてしまうから花は
ぴたりと閉じた夜
冷気に凍れもしないで
焼けて朽ちるよ

ともし火は枠のほこりに
つもりまみれて居残らない
 ひとすじ、の 細道を辿る

わたしの集大成が惜しくも
失恋をしてしまったようで
ドミノ式に崩れ去っていく


 ほのずっぱい雨
 これは天気予報のいじわる
 わたしの真っ赤な靴 ....
にょろにょろは横になる
どうして立っていないの
小さなおててで持ち上げちゃったら
にょっ
雪のしっぽは切れちゃいました
あらら ねえねえ
横になっててもいいんじゃないの
恐竜のしっぽって ....
なしという続きのために
削られても消えない
かけらが つながらない線に渡る
後ろ指にかけられた
時計のガラスが見送る
つむれば目が見ていく 心細い幸せ
畳みに けばだつ痛みに
染み込んで ....
私はどこを守ればいいのって
お守りを握りしめるように愛想よく聞く
今日の予定は目安でしかなく
今からあっちと言われても
はい と返事は はっきりと潔く

どこに居ればいいのと迷うのは懲りた ....
十一月になり寒い
合羽を着て雨の中 林檎をもぐ
はしごの四段目くらいまであがると
葉につかまり じっとしているトンボがいる
明日は雪の予報で今夜にも降るかもしれない
最後の日なんだ
羽を掴 ....
緑色を青というのは信号だけだと
白線の前でブレーキをかけ思う
嘘でも慣れてしまえば
覚えてしまって逆らう必要もなく

立ち止まらなければいい
音楽を聴いて風景をながめて
ハンドルと時間だ ....
こみどり待たせた道路の白線
丸い木の輪に赤い手のびる
二本の足に根の指下がり
みじんぎりの水 羽根切り回り

枯れてく管に門出の粉族
ふくらむ尾の顔
爪先に笑う

部屋に屋根飾り 灯 ....
わける血のない石くれ
落ちるものは流れ
焼けたものは渇き
散ったものは滑り
登ったものは尽きる

かざした手からそっと
見続ける月の こうこうと湧く光り
だしてくれとどこかで
牙をむ ....
たかさご百合が
今年も咲き始めました
美しき島のユリ
Lilium formosanum Wallace

テッポウユリを
原種へ原種へと戻し交配し直したような
一見頼りなげな
ひょろ ....
恐竜は
今のところ絶滅しました

霧深い海やロッホネス
もしどこかに生き残ってくれていたら
うれしいけどさびしい

岩から掘り出される化石たちは
サンドベージュやアッシュグレイ
アー ....
冠をいただくのは戴冠式です
では冠をおろすのは?

{ルビ十二月=じゅうにつき}の精たちは
誰もそこにいつづけようと思わない
一年の一月分を務めたら
するりと次にバトンを渡す

夏至を ....
掛け軸の後ろにあるものは
じっとしている

いらないと仕切られた上に
何がかけられたのだろう

絵は語るのだろう
字は話すのだろう

ただ外と中を区切り
支えるだけでは
満たされ ....
手でつないだものが
止める鎖では無い事
そんな力のないものである事も
指の組まれた思いの前では
望み と

言い換えて遊んでいるようで
無償に笑っていることに
ひととき
つぐないなど ....
木立 悟さんの自由詩おすすめリスト(519)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつかの一葉- 乾 加津 ...自由詩7*10-7-29
狩る__時雨- 砂木自由詩2*10-7-18
紅尾- 砂木自由詩2*10-7-6
ヒキナギへ- 砂木自由詩13*10-6-19
ヒキナギ- 砂木自由詩5*10-6-10
みえないわたし- こしごえ自由詩5*10-6-1
ヒキナギの子- 砂木自由詩5*10-5-20
葉水- 砂木自由詩7*10-5-1
日没- こしごえ自由詩2*10-4-15
赤い言葉- 砂木自由詩6*10-4-4
春風- 砂木自由詩6*10-3-29
空を折るには指がたりない- 砂木自由詩4*10-3-27
つづり- 砂木自由詩3*10-3-13
吹雪- 砂木自由詩4*10-2-20
白いリズム- 砂木自由詩8*10-2-14
天夜- 砂木自由詩6+*10-2-5
破られた季節- 砂木自由詩5*10-2-1
泣きっ面のロメロ- 窓枠自由詩7*10-1-25
雪のしっぽ- 砂木自由詩6*10-1-3
ザ・ブーンンンンンあいか- 砂木自由詩6*09-12-30
良き日々- 砂木自由詩4*09-12-6
辿りつく場所- 砂木自由詩6*09-11-22
信号のある道- 砂木自由詩7*09-10-4
くすりすりくすり- 砂木自由詩4*09-9-13
じゃり- 砂木自由詩7*09-8-7
自由詩な葉っぱ録/パイオニア・リリーズ- 海里自由詩109-8-2
踊るミクロラプトル/真っ黒なミクロラプトル- 海里自由詩109-6-30
草冠とレインクラウン/彼らたちのID- 海里自由詩109-6-30
家、巣- 砂木自由詩6*09-6-22
海_の_地- 砂木自由詩3*09-6-14

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