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何もわからなくなってしまった

一緒にならんでいたんだ
同じ方角を見ていたんだ

いつも真直ぐに前を見つめていたんだ
右から左へ太陽や月が移っていくのを眺めながら
冷たい風のやってき ....
畳 の 上
裸足

ふち に 添って
一匹 の 蛇

明るい ささやき の内で
頭 を もたげる 闇

草薮 から 訪れた
赤い 口

切り そろえた ばかりの 爪に
 ....
木漏れ日の美しいベランダの際で
娘ははしゃいでカーテンにくるまる
私の綻ぶ顔を誘い出そうと
自分の顔をわざと覆い隠すようにして
声を上げて笑う

南の風は
私の深い溜め息と溶け合って
 ....
夕焼け の 細い指 輪
つなぎとめて

白く めくれた
枯れ木 の 小屋

ころり
まぶた
なくし

星 の 皮
扉 に 

歩いて 帰ろう

とおい きてき
 ....
少女は海に住んでいた
透明な裸体が
海中に差し込む月光を吸い込んで
柔らかく発光していた
美しく丸いフォルムが海底を漂う
僕は見とれていた

少女は僕が落ちてくるのを待っていた
毎晩毎 ....
死に絶えた 月
沈まない ゆめ
くるむ 波

残像は まぶしい木漏れ日
ゆずる まほろば
流れ 触れる 紡ぎ

背中 を見せる 扇
かえり ゆれる さだめ

海 が  ....
1.

かめはめ波のポーズで

洗濯物に影をつくるその細かなしわから
隙間に入るハイパワーの酵素になって
ぼくは自分の皮膚の細胞のそのわずかな隙間から
入り込んでしまったくだらない時間を ....
やさしい 風 に
月 が ついてくる

まわり道
草原 の じゃり

心 やすらぐ場所 は どこかな
踏み潰した草 の
やわらかい感触に

ひとりで 歩く事さえ
 ....
夜の海が私を欲しがっている
或いは一つになれるだろうかと
踏み出した足に私は困惑する
そのとき私は生きている


そしていつも自らの中に
私は小さな一つの海を持っている
寄せては返すこ ....
ながれるほどに
ながされて

ふりとくほどに
とかれていく

とけていくほど
さみしくて

つなぎめをさがす
みえない ゆびで

かなしみが ほのかに
にくしみに ....
それがほしいのだという
網の籠を背負って
捕まえて入れるのだという

静かな息に
舞い上がり漂ったのち
重さを感じて落ちてくる頃に
掴むのだという

小走りに途切れて
靴音の後ろか ....
君が積木など買ってくるものだから
僕らは積木遊びをするしかなかった

家をつくって
壊し
城をつくって
壊し
他につくるものなど知らない僕らは
やがて一つ一つを並べ
街をつくり始 ....
赤い 忌憚 の
ただ 中 を

棘 成る 不知火
喰 すすり

龍 の 大王
なま山 覚まし

海里 マグマ
の血に消える

裂ける 白花
破る 異質夜

ほ ....
回り尽くしたカセットテープの切れ端に
写るのは財布の残骸だけ
マグカップの上下逆さまな色を笑うと
雨が落ちてくる

彼らがまた化石の中に化石を見ている
九十九折のような峠道の崖下の出来事
 ....
膝 折る
月 の爪

やまぶきいろ の 呪い

狩られる 伴笛
つがれた 刺怨

なま霧 腐り はだける
吊りそこねた 谷底

もくず に さえずる
血 の 洗礼
 ....
ななつ のゆび
ことり なでて

みっつめに
つき つっついて

ちょっと なかせたら
ちょっぴり わらって

ここのつ めになきまね
東京駅の地下街で倒れた

「わかりますか?」と問われ

わかっているのは君のことだけだったので

「ラ・フランスは長野の特産」と、さっきわかったことを答えた。
ましかく な


つち の
少し 上
ころっと

笑ったの

沈む
柔らかい

折り畳まれた


流れる 
朝 
ひ 
それは
ニッケルとコバルトの間に僕達がいる 
ということ 
右手に 
五つ 
つながったティッシュの箱が
ゆらゆらと揺れていて 
差し伸べられた踏切に
笑 ....
わたし の
付け根

はっぱ の
付け根

くる い
くるりん

まま
土へ
ぴあの の上


根が 張って
指に さわる

薄暗い へや
夜 の 木

眠る
なぜ
たかめたいか
まもりたいか
とわれたら

あんた
知らないんだよ

剣 なら
詩人 に 向ける
てっぺん
あたたかな

くれる


かこんだ
ゆび

こらし
でも
手のひらから小鳥が生まれる
4月の終わりにそれは始まり
僕は少しずつかなしみを知ってゆく


朝目覚めると小鳥は一羽生まれる
だからといって何もしてあげられない
飼い方も知らない ....
自分の名前がついてるとも知らず
いわしは
雲を見ていた

自分の名前すら知らないままに
その赤く染まるのを
絵描きの描く肖像画は
どれも本物と見間違うほどの
素晴らしい出来映えだったが
どの絵からも
顔の構成品がひとつだけ欠けていた
片目の瞳だったり
上唇だったり
耳たぶだったり
必ずどこか ....
どうしても白熱灯でなければいけないのです
冬はあたたかいし
心なしか 黄色く胸がおどり
照らすと天気の記号のように半分になるので

そう こわれものはやわらかな
空気の入ったビニールでつつ ....
いまはただ
雨が降り
石にしみるまま
あけないおくで翳のかたちを追っている
ひがしの空だけが
ゆるやかに
くちびるをひらき
すきまから虹彩をのぞむ
わたしは
まるい眠りを
かきわけ ....
かな小父の通夜はにぎわい
三弦と木魚 お宮の龍笛をひきあいに
かな小父の唄と三弦曲かれこれが寄って
大ざら酒瓶もたたかれる とむらいの夜
かな小父がわたしにくれる遺物 掌が
その壺の ....
それははちみつのいろ
きんいろにかがやくアスファルト

カーブの手前
かげのように
染みがきえない

きえないでいる

からすの世界はあかむらさきで
いいものだけ光ってる
たとえ ....
木立 悟さんの自由詩おすすめリスト(519)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
N極- 長谷伸太自由詩3*04-3-13
赤い_眼- 砂木自由詩6*04-2-29
蒼_穹- 虹波自由詩404-2-7
星_の_きてき- 砂木自由詩6*04-2-5
海_月- 虹波自由詩204-2-5
- 砂木自由詩6*04-2-1
何か出ないかなといつも思う- nm6自由詩904-1-30
揺れる- 砂木自由詩9*04-1-30
遺灰- 和泉 輪自由詩1304-1-25
ながれる- 砂木自由詩3*04-1-21
蛍追い- 藤丘 香 ...自由詩40+*04-1-10
朝のこない団地- たもつ自由詩2304-1-6
壊_笛- 砂木自由詩5*04-1-4
傘の影- あやさめ自由詩503-12-28
月_の根- 砂木自由詩2*03-12-24
とお- 砂木自由詩4*03-12-22
わかった- 山内緋呂 ...自由詩6*03-12-17
笑う_船- 砂木自由詩11*03-12-11
ドップラー現象- ふう自由詩703-12-10
まま_の- 砂木自由詩2*03-12-6
部屋- 砂木自由詩7*03-12-5
永劫- 砂木自由詩2*03-12-4
ろうそく- 砂木自由詩2*03-12-2
小鳥の最後- Monk自由詩603-11-27
いわし雲- たもつ自由詩1603-11-19
欠落- アンテ自由詩14*03-11-2
緩衝が、干渉する感傷の- nm6自由詩703-10-29
「しののめはあなたのなかのまるい眠りに棲む」- キキ自由詩2103-10-27
にぎわし日- 田代深子自由詩1003-10-24
いぬ- 林帯刀自由詩1203-10-17

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