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夜が蓋をあけて覗き込む
よく 寝ているよ

運んでいるのは
ぱりぱりと笑う
ロウに遊ぶ 火
綿入れの中 冷たい手
雪のかまくら 水化粧

あしあとに あしかさねる
のののん しんし ....
ひものついた雪が
首の下で揺れる

残されているのに
しばられて

くずれていく 雑な音声

ふらついて
たてついて

鳴るはず も
ない すずやか
な 声
唇には唇の 開き方があって
花ならば散るのに
風にでも なびくのに

喉がかすれて
目にしたくなくて
声が くぐれず

いつもの いついつ
指を唇に あててみる

静かに 沈黙が ....
おやすみから はてははじまり
おやすみから はてなはうまれる

おはよう はてのはてな
黒い羽の眼鏡が
タクトを宇宙に投げる

バトンガールの腕の中
くるくるう
地球が回った

 ....
飾り部に出入りされている木の
皮をはがせば しらじらと 
預けられていた夜中が
てっぺんから ひるがえり
白い髪を吐き まるまり落ちる

梳いていた指達
歩いていた足達
口づたいに行く ....
ちきこに ひとかべ そそうのことせ
のにかむ つきはむ そこゆにこごせ

ちりきに ましらお にながし とねすに
つつるに なめよお さしとせ わにうな

ちきりん ちきりん なそひに お ....
ちきりん ちきりん 角踏み立つ身に
ちきりん ちきりん 指混む夜更けの

ツル草 仕留めた 雷様を
腕も 巻き持ち まだ眠る
残る 一房 渇かぬうちに
暇をとらせた 赤闇 小屋 身に

 ....
回線の影が鳴り始める
たくさんのおまじないを用意して
咲かせたい花があった

くるくるとダイヤルをまわす
つながらない番号はないはず

私だけ 年をとってしまったわ

陸橋を運転しな ....
小さな女の子が通りを歩いている
手荷物を持って 一人で行く

どこへいくの

頼まれたものを持って行くの
一人前なの

偉いね

路上で爆発した八歳の女の子

どこへいったの
宙ぶらりんの石畳
青ざめたかたい宙
道はつらぬかれ
私を覚えているのは誰もいない今
空は冴えわたる

距離は明け
星の霊園の夜を封鎖する
たどりつくまでに
永いわだちを
 ....
蝶の羽根を持つ馬の
たてがみは 毛糸で編まれている
影絵の後ろ 電池の照らす
いななきが 廊下の溝土を蹴る

さなぎに 芽生えてしまった馬は
何もかもが理不尽で
本当の蝶より 大きく美し ....
フリルの青いふちどり 透明な金魚鉢
陽だまりに腰掛ける 丸く揺れる水

雲の尾びれが覗き込み ひとくち
指に 甘くて白い 隙間が 落ち

金網を越えて 草の上 風枕にのぼせた
黒い小石を ....
花が枯れたから
僕はここにいるね
花が枯れたから
僕はここにいるね

咲いたらよぶから
咲いたらいくから
花が枯れてるうちは
僕はここにいるね
砂利についた 貝ガラ どろどろ
黒く吐いた あぶくに うちあげられ

ヒレの息づく爪のかけら
まるい黒い斑点に交じる
夜毎落ちていく指噛む昼

まわした儀 どこからか溢れて
 ....
テレビ放送を後にして
二階の部屋から そっと屋根に上がる
両手を組み合わせて
ベントラー ベントラー と祈る
星空の彼方から
ユーホーが くるはずだった

それは極秘情報であり きたとし ....
かたちをかえて
ついてくる
いくつものあれは
真っ白な血をはいて
7ほんめのあしで
かきまぜている
くうかんにねじを
さしこむような
それでいて柱を
なぎたおすような
すうじにきざ ....
カラの待ち雪 棘のソリ
押し花テープ 濁す香り
えんぴつトンネル 炭のスス

あいら ぶゆう

べきっ

猫も寝ず
ネジも 

春 じゃがいも種の 底
芽 トタンですべって コ ....
届かなかったと
落ちた空 みつめて
眠りこむ 雪を
春が 起こして連れて行く

ここにも そこにも
次の夜が朝から待っている

影で隠している
風の遊び道具

石に座っていた凍り ....
体が渡っていく
時というものをとらえている
内で揺れている思いは
木霊のように 降りている

次のよりどころはあるのだろうか
でも先の事を知って なんになる

ところどころに私が居る
 ....
向こうの外にある空から
根を切られて絶えた花達が
小川のように 流れてくる

一本ずつだった者が
根を捜して彷徨って流れ歩く

土を忘れるように
水を与えられ
雨の届かない屋根の下
 ....
よしたあとでみつめて
うつしそびれたのどかなあおを

石の空にこすりつける
指が汚れて

しかたないとふきとる
雨が来ない

ぱちと さえぎる
空腹の火種

湿りに破れていく草 ....
叫びながらカラスの群れが飛んできた
初雪も消えて見えなくなった秋の空
会社に向かう朝の空気が緊迫する

運転しながら ちらりと眼を向ける
トンビが小さな鳥を追いかけている
死に物狂いに逃げ ....
終わりの果てだと 葉っぱのふち
緑の雲を浮かべた陽気
体を掠めて靴の先で紐をとく

小さな精密が一生懸命
育てた木は また残る

根元に散らばる慈しみと親愛が
腐りはて かさかさに乾い ....
薄い靴下に 冷気が渡ってくる
凍りかけた土に 残る雨水
青につらぬかれた 空が濁る

遠い所で カラスが鳴いた
歩く頭上を 羽音がかすめる

振り返ると 朱色の実が いく粒か
 ....
鳴りものに そそがれる蜜
削がれる 鉢植えの暗闇

黒い雪崩に つかまる鳥の爪
横切る 銀色ワイヤー

透ける板 はずさないで
みたくないなら みないで
柔らかな緑の草で
指を切ったら毒
血に書いて 流れた塊
草の水脈を焼く

告白すべき晴れ渡った青空の下
汗に隠れた熱の音

茂る 土の影
崩れる 白い月
水晶の心臓をもつあのこの
心音は途切れずに
星雲で脈打っている。まなざしは
林の陰のように微笑んだまま
朝食をいただいている
鉄塔の影はのび
山際の空が紫にいろづく
せせらぎを
さかの ....
もしも車を降りて歩いた道になつかしさがあるなら
初めての土地だというのに二度と行かないというのに
どこまでもありふれた水田の続く田舎道を
よそ者が歩くのは珍しく少し勇気がいったけれど
私は覚え ....
小さな蛇のミイラも大雨で流されて
ほっとしていた
蟻に狩られた子蛇
もしかしたら毒蛇の子で
しっぽしか食べられなかったのかもしれない
食べた蟻は死んだのかもしれない
助けを呼ぶように身をく ....
ソーラーパワーを貯める小さな容器
一日中 陽射しの下に置くと
透明な中に太陽が集められて
暗がりに光る

夕間暮れの四隅にそれぞれ置くと
太陽の神殿のようで
くたびれた靴下の足跡も
遺 ....
木立 悟さんの自由詩おすすめリスト(519)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眠らない手- 砂木自由詩12*11-12-5
声帯系- 砂木自由詩11*11-11-12
ここ_とまれ- 砂木自由詩23*11-11-3
は_てるな- 砂木自由詩9*11-10-17
渡る部- 砂木自由詩10*11-7-24
すず_やみ- 砂木自由詩5*11-7-22
やみまどり- 砂木自由詩7*11-7-22
半夏生- 砂木自由詩9*11-7-15
神様へ- 砂木自由詩8+*11-7-1
星の光- こしごえ自由詩3*11-6-1
春野- 砂木自由詩7*11-4-10
する_り- 砂木自由詩11*11-4-4
- はるな自由詩111-2-16
こ_ぐ- 砂木自由詩8*11-2-13
未確認飛行物体- 砂木自由詩8*11-2-6
いくつものあれ- はるな自由詩1+11-1-31
コン_コン- 砂木自由詩6*11-1-9
捧げる- 砂木自由詩15*11-1-3
日々- 砂木自由詩5*10-12-31
ほんとの土- 砂木自由詩11*10-12-19
野良- 砂木自由詩6+*10-12-12
ナギ- 砂木自由詩7*10-11-7
木漏れ日- 砂木自由詩16*10-11-3
朱色の記憶_落下- 砂木自由詩8+*10-10-20
銀の爪- 砂木自由詩8+*10-9-14
影白- 砂木自由詩5*10-9-4
一瞬の影- こしごえ自由詩5*10-9-1
空の端- 砂木自由詩7*10-8-13
狩る_トンボ- 砂木自由詩5*10-7-30
リトル_月- 砂木自由詩4*10-7-29

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