泣きっ面のロメロ
窓枠


 ひとすじ、の 細道を辿る

わたしの集大成が惜しくも
失恋をしてしまったようで
ドミノ式に崩れ去っていく


 ほのずっぱい雨
 これは天気予報のいじわる
 わたしの真っ赤な靴を探して下さい
 掲示板に書き込んだ のち
 校庭の隅っこで根を伸ばす


友達の帰りを待つ少女が傍らに立った
傘をささないでどうしたの、と聞くけれど
雨音に通せんぼされて届きはしない

(いじめっ子なんてそこらにごろごろ
してるから、AとかBとか呼ばれてる)

 無言の境界と
 ぼっち
 な、わたし達

知り合うことはしないまま
さよならを交わした

 もう一度、会えたなら
 晴れた日にしましょう

自慢のお化粧も落ちちゃって
眠気と寒さとイライラと
全身を振らしながら、しおれてゆく

さよならの意味を考えれば また
 跡を辿らなければならないのです


自由詩 泣きっ面のロメロ Copyright 窓枠 2010-01-25 02:45:09
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