白いリズム
砂木
こうこうと燃えている白い道に
飲んでたむける傾きの宵戸口
ねかせておいた木漏れ日 影の上
指に重なり ぽつん すさませない
ひめくりにつられてつぎたし
のどもとにつきつけついばみ
よそのくににかえされる
羽の渡る白い水辺
浮かんでいるのは海水と土と火
空の脈が土の根と交じる
果実という仮面の赤い色
捜して夜は黒を照らす
爪きりに区切り落とされた
かきつけかきむしる濁り角
こつり こつり こつり
朝陽につまずく切れないリズム
自由詩
白いリズム
Copyright
砂木
2010-02-14 21:15:52