白い息
私の中でお湯が沸いたみたい
手袋にマフラーに
ほわーんって
冷めないうちに
あなたの心に紅茶をいれさせて?
以前やませば(山田せばすちゃんのこと)とメッセで話していて、たもつさんの詩とやませばの詩の違いは、たもつさんのほうがマジメそーに見えることだと私は言ったが、よく考えればちょっと違うな。やませばの詩には .... ☆小山正孝「倒さの草」の場合




草むらに私たちは沈んだ
草たちは城壁のやうに私たちをくるんだ
倒さの草たちのそこの空に白い雲が浮んでゐる
青ざめたほほと細いあなたの髪の毛と
草 ....
 今
 君が飛び立つ理由を僕は知らない
 君が微笑んでいる理由も僕は知らない
 なあ エンキドゥ
 この世でやるべき事は僕よりも多いはずだし
 この世で愛されているのも君の方だ
 
 ....
郵便配達人は
来る日も来る日も手紙を配りつづけた
高い塔は目をこらしても先端が見えず
螺旋状の階段にそって扉が等間隔にならんでいた
郵便配達人は封筒の番地を探したが
扉の数字の順がでたら ....
夜はどこにあるのですか
しまってあるのですか
どこに
すぐそこに
見えませんか
そんなに澄んで見えますか
あなたの見ているあれは
実は
空ではないのです
あれは
ただのふろしき
 ....
小学生の頃 道徳の授業で
トマホークというミサイルの映像を見せられた

昼休みの図書室で
「はだしのゲン」を読んだ

全身を包帯で覆われた母親が
生と死の境目で
息子の名を
とぎ ....
シンメトリーな物体は
すべて顔に見える
ということに気がついた

カーテンの柄
絨毯の模様
古ぼけた衣装ダンス
服についてるボタンのひとつひとつ

みんな息をじっと殺して
わたしの ....
あー、あー疲れたと思って家に帰れど
「ただいまー」と言う相手もいない
「ただいまー」
「いってきまあーす」
と言って家を出た子供の頃が頭をよぎる

お袋かぁ・・・・・・・。
幾つになって ....
メルルーサというさかながいるらしい
昨日食卓に並んだ

私はそのさかなをしらなかったので
想像してみることにした

全長三メートル
深海にすみ ぎょろめ
口はとがり
歯がある
縦に ....
ロボットは町中の人々に
自分はロボットであると言って回った
町中の人々は
確かにお前はロボットだと答えた

しかし、ロボットは
俺はロボットの言うことしか信じない
と言い続け
ある ....
ちゅらさ ちらす ちらさ{引用=(美しさ 散らす つらさ)}
笑って 
と三回繰り返した後
泣き出したのは
どっちだったっけ

まぶや まぶや



ちらさん ちゅらー ちらさに{ ....
青い空 青さにきっと届かない

ショルダーバックに 
一冊の詩集 開かないと知りつつ


金閣寺へ


参道 
しゃがりしゃがりと 修学旅行や外国人
右に左に掻き分けて
観光 ....
いくつもの季節が過ぎて
君の笑顔しか思い出せなくなっていました


田舎へ帰ったと聞いて
いくつものアルバムの中の君を探しているのですが
探しているのは笑顔ではないのです
悲しみを探 ....
いい詩ってなんだろ
人の心を動かす詩ってどんなもんだろ
おそらく自分の感動する詩がそれなのかなとは思う
でも、そもそも自分の心ど真ん中の詩って
どういうのだろ

ど真ん中に近いのは
高村 ....
嬉しいことがあるたび
大切な日記を出して
ペンで書き記す
何度もくり返し
消しゴムでこすって
消えないことを確かめる

怒りがおさまらない時は
許さない許さない許さない
鉛筆で書 ....
飯を炊いていると
すごく性交のことを考える
すごい性交のことを考える
湯気がもわっとたちこめて
白濁している
「白濁しているよ」と言う
ずっと鼻を近づけていると
非難の目を感じながら ....
http://po-m.com/forum/upfile/418/070107232821.jpg 言葉は羽根のはえた
心のようなもの
ときにその翼はやわらかく
ときにその翼は鋭く

もし
人が言葉を失ったら
それは
鳥が翼をもがれるのと同じこと

poem5
山田せばすちゃん
seba_yamada@hotmail.com

はためくもの

ネパールの
いや、みんながよく知ってるサガルマ ....
1.
「理解が世界というのなら、あまりに世界は小さい」
ブルゾンかぶって 青い瞳の彼は言う

男の人ってみんなそう
理解さえ信じてないもん わたしは

それにしても
画面いっぱいに青い ....
主なき隣家に熟す柿たわわ
小望月レンズのほこり払う吾子
落葉焚き偏屈ひとり手を炙り
夜仕事の妻の背丸く影落し
1 自然環境におけるチャンスは人間の想像以上に確率の低いもので
  まず心よりも先に愛しいと感じる全ての器官

{引用=参考資料1「2つの景色」より

マウントするのは
野生における♂が
 ....
今日も桃色のぱんつをはいて
元気にでかけてく娘よ(*1)
雨降りだからといって
勢いよくカサを
くるくる回したりしないように

おまえは
いつもまっすぐ前しか
見ないものだから
かけ ....
ぼくは
寂れた路地裏に
うずくまり
ずっと待ち侘びていた

トタンの屋根を
硝子の格子戸を
自転車のサドルを
生垣の八ツ手を
子供らの小さな傘を
やさしく濡らし
そっと奏でる
 ....
真っ白だったキャンパス<今日>が
ほんの少しずつ
色づき始めた
今見ている風景<けしき>は
いつもと同じ通学路
でも
いつもと違う通学路

僕の傍らにいるのは
いつもと同じ友人<なか ....
画家が
夜に立っていたので
話しかけた

きっと
目はジャイプールを向き
首から下が
飾り立てた子蛙だったので

「まだ見ぬ恋人」とは
昔の恋人のことですよね?
と 聞きたかった ....
赤頭巾、ほんとうはね

狼さんに食べられたかったの



ある満月の夜、

窓から見えた狼さんはとても綺麗だった

毛並みが月光を浴びて金色に輝いていたの



お婆ちゃん ....
 誰も彼もが遥かな野望を抱いて
 自分の道を進む訳でもないのに
 「最終講義」をされる先生方はみな

 立派な「哲学」を持ち

 その専門分野に
 どんな斬新な風を吹き込み
 どん ....
ひとりきりでいなくなろうと思った
特に悲しみなどないのに橋の上から
飛ぼうかと思っていた
わたしはみかんがだいすきだったので
最後に一つと思ってくちにふくんだけれど
あまりにおいしくなかった ....
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