握手を求められ

力強く握り返す

相手が少し驚く

手にどっしりと

のしかかる圧力


いつからだろう

筆圧高く文章を

書き上げる度に

小指の第二間接

 ....
階段駆ける。地下鉄の、プラットフォームの混雑が、平日を、ぬり絵する、朝のエスカレータで。今日は、ここから始まる。始まりは、いつもこうしたつまらない、ところからしか、ありえない。健康に、とかそういうイミ .... 記憶の中の森で
一羽の鳥が巣立ちする
遙かな大陸に向かって
記憶の中の街で
柔らかい雨が舗道を濡らす
恋人たちを祝福して

あの火曜日の朝
私たちの街は一瞬で崩れ去った
あの日か ....
 {引用=十五歳抱かれて花粉吹き散らす 寺山修司}
十五歳の海から とんでくる一羽のかもめ
十五歳の海から きこえてくる潮騒
十五歳の海から およいでくるひとりの少女

わたしの十五歳はあま ....
竜道から少し外れた、石の多い場所で
あなたは待っていると言った
すうん。
空には旋回する群れ
あそこにも石が散らばっている、よう

十、は
たくさん。
九九もたくさん。
千、は
手 ....
窓枠の向こう側に海溝が寝転がっている
紺碧が逆立ちした午後
ぼくは物語と煙草を携えて
ゆらり生える象鼻の先に
時をぶらさげた





路地裏の化石にチャイを注ぎ
 ....
 



明日の今頃



赤い傘に



黄色い合羽に



踏みしめた道に



バスのワイパー越しの



瞳の奥に



閉 ....
とぷん

小石が水面をたたく音は
日ごとに高く
遠ざかっていく
あんなに彼方で
気泡がきらきら揺れている
自分が沈んでいるのだろうか
こんなに暗い
水かさが増しているのだろうか
 ....
小学生の頃
「俺はみんなとは違うんだ」
って言うのを見せ付けたくて
みんなの前で蛙を飲み込んだ

中学生の頃
「俺はみんなとは違うんだ」
と思うたびに
あのときの蛙が胃の中で暴れだした ....
手のひらに握っています

揺られるバスの中でも
校則の厳しい学校の中でも

わたしは模範生です

けれど先生方には嫌われています

わたしが右手を決して開かないからです

左利き ....
鳥は去り
木が生まれる
切られては元にもどる雲
光の枝
朝の頬
つつむ手のひら
空は青い傷のもの



雨の暗号の向こうへと
ひとつのかたちが飛び去ってゆく
 ....
在来線各駅停車上りのホーム


時刻表 一番上の 
帯 に ひとつ 
‘08’ あおく うすく
ともって 


枕木 たたいて すさぶ
指の 握る すきまも
冷たく

朝陽 ....
君が積木など買ってくるものだから
僕らは積木遊びをするしかなかった

家をつくって
壊し
城をつくって
壊し
他につくるものなど知らない僕らは
やがて一つ一つを並べ
街をつくり始 ....
起きたら
三島由紀夫だった

下唇を噛んだら血が出て
三島由紀夫の血はこんな味なのか とか
白くて小さめの歯は けっこう硬いのだ とか

会ったことないのに懐かしむ

せっかくだから ....
遠い記憶よ
まぼろしの子に向けられた 狂おしい眼差しよ
おお 歩みくる子の哀しげな純情よ
抱きとめんとする刹那 走り去り
はるかな雲の記憶の内に 瞼を閉ざす
まだ 追いかける眼差しがある
 ....
ひとり ひらく 夕暮れの手のひら
灰色の高みの
氷のような雲から
午後を
午後を と
つぶやくもの


ゆくえ知れぬその手に
裂けた花をのせれば
はじまりはよみが ....
  げんまい


China Store
は知名商店
県立病院のはす向かい
時刻表が意味を持たない島の
まだ暗い時間から
白衣のままのインターンが
パンや牛乳を買って

{引用= ....
赤い 忌憚 の
ただ 中 を

棘 成る 不知火
喰 すすり

龍 の 大王
なま山 覚まし

海里 マグマ
の血に消える

裂ける 白花
破る 異質夜

ほ ....
青くにじむ蛇と
赤くつややかな蛇が
雪の下の暗いところで
からみ もつれ合い
    溶けていった

残されたぬくもりは
ゆっくりのぼり
顔をだしたとき
花びらをまとった

森の ....
ひかった 
ナイフ きらった 
ライフ 
きまった 
サイフ しかった 
サイム
しまった 
タイム にたった 
アイツ 
いかった 
アイツ したった 
ハイツ 
きたんだ  ....
むかし読んだ本のことを
ふっとおもいだした
外国のある家族のはなしなんだけど
みんな関西弁で
もうちょっとちがう風にかけば
大草原の小さな家みたいな
おはなしなのに
みんな関西弁で
お ....
ふるさとのだいこんで
つけた
たくあんは
しろっぽくて
だいこんぽくて
しょっぱくて
きゅっきゅっ
かりっかりっ

いい音がして
とてもおいしい

のだけれど

なぜか
 ....
アンパンマンのマーチ
http://www.utamap.com/show.php?surl=3/38116&title=%A5%A2%A5%F3%A5%D1%A5%F3%A5%DE%A5% ....
足のないネクタイは
人の首にぶらさがって移動する
それも不便だろう
足をつけてあげると
嬉しそうに部屋をかけまわり始めた
帰ってきたら
スキップの仕方を教えてやらねば
今日も足のつい ....
いつか空へと還りたい

ねえ
あなたなら
私の背中に
白い翼を咲かせてくれる?

人はね
昔 天使だったんだよ
だって ほら
こんなにも空が恋しい
俺が吸った煙草のけむり
曇天の空が飲み込んだ

この世で借りた身体だけど
最近肘がきしむんだ

君は元気のあるふりをしているか?

君が元気は映写機で
ゆえに人はスクリーンで
つま ....
あたしのこと
なぐり書きして
ひたいには0、
あとは
力いっぱいで
でも
しんけんに

体中の
ぐちゃぐちゃ、の
なかみは
黒 だった

HBとか
ほくろとか
まばたき  ....
わたくしは そうは 思いませんでした


ただ あのひとが 
トンと 押されて
あっ って お口が 半開きに 
なりはしましたけれど

息子が 
こんなに 大きな声を 
はりあげて ....
おだやかな瞳で空を見る
太陽の水がグレーの霧を抜けて
無数のビードロの玉になって
私の瞳に流れゆく

あなたに熱情を感じてほしくて
空を漂う私の瞳は
太陽からの水を好む

心を見つめ ....
     吉野家で並を注文する時の
     卵と味噌汁は基本中の基本
     黄身を潰して軽く掻き混ぜ
     丼の上にとろりと浮かべて

     紅生姜を満遍なくまぶして
    ....
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