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青い翼があったなら
ぼくはどこまでゆけるのだろう
成層圏はもう間近なのに
ヒマラヤ山脈をやっと越える翼があるだけで
青空の先に映る星はみていないのです

できることなら鋼色の青い翼と
 ....
じゃりじゃりになっている
蜜のあわれを
さじで救い取る

瓶の中で
結晶になった
白い彼女はきれぎれになり

焼かれたパンの熱でそれは
ふたたび脆弱に溶かされてゆく
朝の甘い官能
 ....
『夕暮れ』

寂しいと呟けば
誰かが
肩を抱いてくれそうな
そんな
秋の夕暮れに


『曼珠沙華』

野辺の道に咲く
真っ赤な曼珠沙華が
やけに扇情的で
まるで娼婦のようだ ....
フェイスブック
ライン
メール
電話も
手紙ですら
もう つながることはない
遠い人

色づくことの葉 散り積もり
掻いて 集めて 徒然に
燃やしてみる その 煙の
立ち振る舞い ....
おそらくもう夏は行ってしまったのに
夕刻になると
埋葬されない蝉がうたう
取り残されるということは
ひとつぶの砂のような心地
苦いさみしさだろう
――さいごの一匹になりたくないのです
生 ....
発火する手前で
なんとか世界は持ちこたえている
そんな暑さだ

空へのばした緑の手は
もはや力なく横たわり
おそらく
何もつかめないまま
花さえ咲かすことのないまま
明日には
残骸 ....
黄色いシーソーが二つ
同じ方を下げて
ならんで寝ころぶ恋人同士みたい 

ブランコも二つ
風にほんの少しだけこぎ出して
仲睦まじそう

のっぽの滑り台はひとり
空を見上げている 雨が ....
願いが叶ったかどうか
わからないまま
一年が過ぎて
今年も七夕は雨だった

短冊を結んだ笹は
燃やされて
煙になる

煙になったあと
願いはどこへ行くのだろう

いくら目を凝ら ....
扉を開けると
眩しい光が飛び込んで来た
どよめく喧騒に包まれれば
異国に迷い込んだ気がした

*

時計の針がふいに
真夜中を知らせる
堂々巡りの物思いに
いたたまれず朝が来る
 ....
ずいぶん失ったんです
だから花になったんです
花に歳は尋ねないでしょう
空をゆく鳥が止まっているのじゃないかって
思う時
あるよね

そんな言葉で恋が始まることもある
わたしたちが本当に見ていたのは
鳥でも
雲でも
小刀のような銀の波濤でも
ウインドサー ....
すずめたちがやって来て
シーツに吹きだまる夜を食べていく
身体があんまりかるいのに
心ばかり重たくてやりようがない

びしょびしょにつかれるまで身体をつかいあって
腕もあがらないで笑っ ....
青い空がおいでって私を呼んでる
ずっと夢見ていた旅立ちの日

春の風が何度も私をせかして
早く早くって言うけれど

飛び立つにはけっこう勇気がいるのよ
心臓がドキドキして今にもはじけそう ....
海は優しい
もちろん
それだけではないことを
たくさんの人が知っている
海は荒れ狂う
そんな日は
早々に寝てしまうだけ
海鳴りを子守唄にして

たどりついた
ふるさとの
今朝の海 ....
吹く風に逆らわない。
それは吹かれるまま
流されてしまうのではなく、
その風を味方につけて。

風はきっと良い所に運んでくれる。
きっと素敵なことが待っている。

今ま ....
 
風景がちがう

あなたがいないだけなのに

ただ、いないだけなのに



 
生まれた時に
僕は一瞬心臓が止まった

僕はまだ
目も見えなくて
いっぱい空気も吸えなくて

その時未知の世界で
どうしても どうしても生きたい
と思った

神様にお願い ....
私が誰かなんて
問いたださないで欲しい

私は私
あなたはあなた
たくさんの未知数の中の一人

名前なんか
大して重要じゃないのよ

ミステリアスな方が
時には素敵に映るもんだわ ....
 
シンプルな化学反応

AとBをまぜて加熱すれば、詩ができる

Aはあなた Bはわたし



 
ぼくの中に少年のぼくがいて
ぼくの中をぼくが歩いている
ぼくの中を少女が歩いていて
ぼくの中を
何人ものぼくが歩いている

ぼくの中をあなたが歩いている
あなたは背を向け
ぼくの中でち ....
どんなに高い山に登っても
ビルにあがっても
下ばかりみてしまう

ちいさくなった車や
家をみてしまう

それなのに地上にいると
空が恋しいなんて

寝ころんでみる
白い雲は
な ....
浮き輪に入れなくなった イマオレはシアワセかもしれない

窓辺の木々に鳥のさえずり

雲のない空が端をいろどる

枕元にはチャイコフスキー

素肌のところだけひんやりしてる


いまから逮捕状をもって警 ....
友達のこととして話している 答えのない夜を寝ている きのこから
かすかに放たれる
木の薫り

ふかふかのおがくずに
そっと置かれた
誠実なお守りが
息をしている

きのこ

木の子
木の子ども

木は森の子ども
森は山の ....
やまびこが返ってくるまで叫ぶつもり 酔うて足を探す幽霊 地軸のかたむきが季節をもたらすように
こころのかたむきは炎のまわりを公転し
くるくると自転し陰翳を刻みつづける

同乗したドライバー仲間と
仕事は5月と10月がいちばんいいね
あとは暑いと ....
みなが明日を目指すなら
あさっての方へ行ってみよう
誰も彼もが前向いて
同じところに向かってらあ
同じ同じが好きなんだ
方向音痴の僕だから
みんなといっしょに歩けやしない
それでは諸君、 ....
信天翁さんの自由詩おすすめリスト(723)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空へ- レタス自由詩2*15-10-22
冬のはちみつ- そらの珊 ...自由詩19*15-10-15
【_秋_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-10-13
つながらないあなたへ- ただのみ ...自由詩22*15-9-26
秋のゆびさき- そらの珊 ...自由詩1515-9-9
炎天- そらの珊 ...自由詩1815-8-12
雨の日の公園- ただのみ ...自由詩17*15-7-8
短冊に書いた平和- そらの珊 ...自由詩16+15-7-8
戸惑い- 未有花自由詩12*15-7-6
それが私の生き方だから- もっぷ自由詩515-7-1
由比ガ浜叙景- そらの珊 ...自由詩1815-6-18
すずめ- はるな自由詩415-5-29
たんぽぽ春のパラシュート- 未有花自由詩16*15-3-2
さいはて- そらの珊 ...自由詩20+*15-2-25
- chiharu自由詩9*15-2-4
ちがうの- 殿上 童自由詩21*15-1-12
すくって- 瑞海自由詩6*14-12-25
アンノウン- 未有花自由詩10*14-12-24
シンプル- 殿上 童自由詩18*14-12-1
心象__- イナエ自由詩18*14-11-26
居場所- 朧月自由詩714-11-13
浮き輪に入れなくなった- 北大路京 ...自由詩414-11-5
イマシアワセ- 吉岡ペペ ...自由詩514-11-2
友達のこととして話している- 北大路京 ...自由詩2+14-10-31
答えのない夜を寝ている- 北大路京 ...自由詩314-10-29
PORTE-BONHEUR_【詩サークル群青十月のお題「山」 ...- そらの珊 ...自由詩1414-10-29
やまびこが返ってくるまで叫ぶつもり- 北大路京 ...自由詩614-10-24
酔うて足を探す幽霊- 北大路京 ...自由詩514-10-23
ある四季- 梅昆布茶自由詩1614-10-20
さようならごきげんよう- 花咲風太 ...自由詩314-10-20

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