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イマオレはシアワセかもしれない
窓辺の木々に鳥のさえずり
雲のない空が端をいろどる
枕元にはチャイコフスキー
素肌のところだけひんやりしてる
いまから逮捕状をもって警 ....
こんなとき言葉はいらない
言葉でとらえるべきではない
とらえてこころを守るべきではい
なぜだかわからないけどそう思う
悲しんで傷ついて荒れたらいい
それがいやならなんどで ....
死後の地獄は知らないけれど
生き地獄なら知っている
そんな無力や痛みなど
誰もが経験するだろう
それでもここは辛いのだ
残酷かつ心細さの果てなのだ
一緒に見た広 ....
この不快感を忘れない
きみのことは忘れても
この不快感は忘れない
どうされたら傷つくのかを
教えられたことは忘れない
つめたい命とは関わらない
そう誓ったことは ....
自問自答が脳に入力されてゆく
それを出力するようなひとはそばにはいない
傷つけたぶん
苦しめたぶん
ぼくは傷つき苦しまなければならなかった
お灸をしに行った帰り久しぶりに自然と触れ合った
....
十五夜は陳腐な満月だった
十三夜のいびつさのほうが
なん倍も美しいフォルムだった
ひとはひとに
求め過ぎる生き物だ
それもたぶん
何かの物まねだろう
....
星が鳴いている
ちいさないのちが鳴いている
何億光年かけて
星は
秋の虫になるの
ちいさないのちが鳴いている
星が鳴いている
出会ったかずと
別れたかずは
さいごおんなじになる
いくら別れがあろうとも
すべて出会ったかずなんだ
どんな別れがあろうとも
たんに出会ったかずなんだ
出会っ ....
セミが鳴いている
それだけのことなのに
ぼくは宇宙にたったひとりだ
ガンとは響きの悪いことばだ
それはガンの意味を知っているせいなのか
意味を響きに置き変えたのがガンなのか
こんな近くに
三人もガンを持つひとがいる
その響きに飲まれまいと ....
まいにちが
わかりやすいしあわせに
みちた日々であれば
ぼくらはそれを
しあわせと呼ぶのだろうか
春のかおりが
夜にひびいている
ぼくらは
さびしく ....
夏休み
なんかいめかの
花火をする
お盆さえ
いっしょにいてやれなかった
贖罪を
火にくべる
はなやかな花火のあとに
さっきした
線香花火
....
湿った人なみ
地下鉄の改札
灰いろをためこんでいる
風が海流のようだ
おんなは
おんなを操縦している
おとこは
おとこをごまかすのだ
湿った人な ....
時が吹いてる
風が経つ
風が吹いてる
時が経つ
なんの違いがあるだろう
おんなじ力の連鎖だろう
一生という時間を想うとき
一生という風を観てしまう
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