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何も語らず、微笑みながら
君は夜の川へと飛びこんだ
じゃぽんという音とともに
鉛を溶かしたような色の水球がはじける
あっけにとられる間も無く急速列車が横切って
窓から見える人人人
ごく一部 ....
おれは水溶性だから
泣いている人とか、
こういう灰色の
天気が嫌いだ、

カゲロウみたいに
目の前がふらふら歪んで、
傘の無い人もろとも
いきなり消えてしまうのは
怖いな、

  ....
最後の恋かもしれない
恋に恋して恋かも分からないまま
私は何枚ワンピースを縫ったのか。
私は知らなかった、
あんなに小さなお花に劣等感を微塵も感じず
ブレザー着こなす紳士ぶった紳士、
くま ....
ずっと引きこもっていた
誰とも接して来なかった
ケータイなんかいらなかった
だから写真は
引きこもる前の
中学時代のものしかない

連日大々的に
テレビに映し出されるんだったら
年相 ....
まるい夜空の温度を
瞼の裏で受け取りながら
狭い歩道をなるべく真っ直ぐになら
ないように歩いた
水の流れた跡も
通り抜ける車の種類も
聞こえてくる音楽も
昨日と同じ
2日前とも
2年 ....
喧騒は人々を静かにさせる

排斥しあう人々が心を出し惜しみ
世界は一つでありたいという想いは
あっけなく否定された

誰かに気づいて欲しいと歩いた
夜の繁華街

今日も喧騒は静かであ ....
ぼんやりぼけぼけ
ぼけなすび
はながさいたは
ゆめよのおわり

ぼんやりぼけぼけ
ぼけなすび
うらなりおそなり
なりそこない

ぼんやりぼけぼけ
ぼけなすび
わすれたころに
 ....
夢うつつ
聴いたラジオが
終わってた
あーなに話してたっけ
気になることも
ウトウトして
覚えてない感じ

















 ....
音楽の花の大地に星も降る
色彩が瞬き心に透き通る
風につられて 心地よく時間を置いて
手を合わせる

何かと繋がり その何かを考えずにすむ
心の置場所 雛を巣にそっと置くように
 ....
「部長、なんですか、ソノシートって?」
「あぁ、知らないかな」
「あっ、スマホで検索すれば
 あぁ、レコードじゃないですか」
「レコードだけど
 レコードじゃないんだよね
 雑誌の付録で付 ....
少女がいま黒い部屋でしずかに笑っているのは
そこに活けられた中原中也が枯れているからです

中原中也は季節に追われ
小さな窓から見える春の風に憧れたのですが

羨ましいとは言いませんでした ....
「ゴミじゃない?」
「私ゴミじゃない?」

彼女が何故そんなこと言ったか
僕はよくわかってる

彼女は心の砂を
一握放り投げたにすぎない

まだだ
まだ足りない

もがけども
 ....
夏の空、玄関口
立ち尽くす己
庭木の揺れ、うねる大気、光の庭

ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷が

五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは ....
一般庶民の一般ってどれくらいなんだろう
お金に換算すると幾らなんだろう
愛情で見積もるとどのくらいの重さよ

何だか的はずれな事を言葉にしてるな

残念ながら
私は一般庶民の域に達してな ....
枇杷の実、たわわ、たわわ、と
ふくれた腹をかかえて転がりそうな
夕陽に照らされ景色をゆすって風を
くすぐり、たわわ、たわわ、と

悲しげな
その実に
歯を立て

しごきとる、なぜにこ ....
{引用=ちいさい音ですね

しってますよ、草むらのなかです

(ひとはいつか 虫になる、のでしょう)


わたしは音に、よびかけます

海に行ったこと、ありますか

 ....
野暮な言葉を並べたて

花にも 鳥にも
 風にも
    月にも
女にも 

こころ動かされることなく
ああ無感動
無感覚

のっぺらぼうなわたし



真夜中の赤い月を ....
手を
引かれて見知った町を歩く
老いた漁師の赤らんだ手が
まぁ、まぁ、呑んでいきな、と手まねく

あすこの地蔵、おどしの地蔵さん、脅しな
明治の頃、沢山の人がコレラで死んだ
焼き場はい ....
僕は昔から変人に寄っていくところがあった
しかしもうそれを改めたいと思う

フェイスブックに自撮りの写真を頻繁に
文字を書けば意味不明な妄言ばかり

明らかにおかしい
それもそのはず、狂 ....
 
医師と口論したので病室にいるのが嫌になった

リネン室に忍び込む

誰かが寝起きしている形跡があった

やむなく 病院を出ることにした

二階の小田急線直通の改札口からホームに降 ....
 姉の夢の中で、私は花束を喰いちぎりながら、踊っている。姉は洗い晒しのギンガムチェックのワンピースを着て、縫い針を一本、手にかざしている。

 姉の左眼に黒い穴が開き、私はそこにきれいな水 ....
静けさ
ちょこんと
座っている
気付けば
夜底に
座っている

私は寝床を整える
不眠の昨夜を払うように
新しいシーツで敷布団を包み
黄色い朝の喧騒に
心の奥処の祭壇が
荒らさ ....
君は自身の悲劇を語るとき
この街の特性について語る
それは検証可能性がない話で

例えば、この河原で並ぶ恋人たちが
こんなふうに均等に間を空けて座っているのか
それはこの街が腐ったひね ....
おおよそ一億年前に
地球上に最初の霊長類が
現れたらしい
だから自分には
一億年分の歴史がある

だけど自分は
否定されて生きてきた
恥ずべき人間である
だから子孫を残せないと
ま ....
 さりげなく通り過ぎていくような

 思い込み 勘違い

 誤った情報が

 暗闇の中に引きずり込んでいく

 抜け出そうとしても

 一度書き込まれたメモリーを書き換えること ....
少年よはよ気づけ

今日がどんなに天気が良かろうが

そんなのどうでもいんだよ別に

引きこもりと内に篭もるを両立なんてする必要なんてない

外に開いた想いで部屋にいたっていいじゃねえ ....
大丈夫 ミラーボールは
いつもまわっている
無号電話のような 呟きにちょっと
突っ伏して泣いている だけ なんだよ

誰も 知らないだろうけど
あの子は おっぱい 割と小さめだし
目をつ ....
ブレーキがまだついてなかったに違いなかった
人間を制御するブレーキが

人前を憚らず
女のこの幼児が自分の下着の中に手を入れて触っていた
恍惚の表情を浮かべながら

若い母親は立ち話をし ....
波の音。



「それで、逃げてきたんだ。」

「…うん。」




石を手のひらで転がす。平の髪は風で顔を隠す様にゆれている。





「ぴよちゃんは?」 ....
「おはよう。」の声に反応をして
力いっぱいに両腕を動かす
生後二カ月目の甥っ子。

小さな身体をそっと抱き上げて
ミルクを飲ませる妹の横顔は
また一つ新たな変化を見せている。

よちよ ....
豊嶋祐匠さんの自由詩おすすめリスト(564)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やぁ!_さようなら!- 渡辺八畳 ...自由詩519-6-7
盲目- 鈴木歯車自由詩16*19-6-1
わたしのワンピース返して。- 杏っ子自由詩619-6-1
永遠の15歳- 花形新次自由詩119-6-1
美しい知恵- noman自由詩619-5-27
喧騒- TwoRivers自由詩1*19-5-26
ぼけなすび- くろねこ自由詩219-5-26
休日- 砂漠枯自由詩219-5-26
音楽に感覚が横たわって- 朝焼彩茜 ...自由詩819-5-26
ソノシート- イオン自由詩1*19-5-25
らぶ- 秋葉竹自由詩719-5-25
底辺- TwoRivers自由詩119-5-24
ある夏の光景(改訂)- ひだかた ...自由詩619-5-24
私は一般庶民にもなれなくて- こたきひ ...自由詩419-5-24
枇杷の実ゆれて- 帆場蔵人自由詩1019-5-22
- 羽衣なつ ...自由詩18*19-5-22
鬼と赤い月- あおいみ ...自由詩419-5-22
- 帆場蔵人自由詩719-5-22
変人に別れを告げて- りゅうさ ...自由詩119-5-22
新宿三丁目北里大学病院- 墨晶自由詩6*19-5-20
クリームソーダ- 羽衣なつ ...自由詩7*19-5-20
静けさ、ちょこんと- ひだかた ...自由詩1619-5-20
イファラーナブル- 竜門勇気自由詩1*19-5-19
自殺する遺伝子- イオン自由詩1*19-5-19
誤解- 佐白光自由詩1*19-5-18
焦らず楽しめ- よーかん自由詩119-5-13
ミラーボール- ふじりゅ ...自由詩219-5-13
自慰- こたきひ ...自由詩519-5-12
ぴよちゃん- 佐藤伊織自由詩319-5-10
密かな望み- 梓ゆい自由詩219-5-10

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