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真っ黒な雲の中から
大きな目を開いた瞬間
ものすごい声がする
その声だけで家の窓が
殴られている
窓ガラスが割れそうだ
家が震えている
今度はぼくが雷に殴られる
胸からずしんと
体全 ....
僕の役目は 終わってしまったみたいだから
なんて そんなこと言うんですか
私は 君の役にたちましたか
もう 解雇ですか
きみをひらくと
なかから ちいさなきみが
ぽろぽろと はだかのままで
たくさんの 砂金のようにこぼれて
たくさんのきみは 少しはずかしそうに
ひざをかかえてる
....
波音に耳を澄まし、東の最果てを想ふ
異国で知る祖国に手紙を書き連ね
今日も過客の群れへ夕暮れと共に埋没してゆく
隣の爺さんや婆さんはもういないかも知れない
悪餓鬼も汚らしい酒屋も、すっ ....
いつもそう
あの日からずっと変わらない笑顔
もう若くない私を見て
そっと微笑む
私には見えない
あなたの景色
惚れた方が負けとはよく言ったもんだ
逃げるが勝ちとはよく言ったもんだ
....
今よりも
もっと大きくなりたいと想ったけれど
すぐにはできないから
今からできる
小さいことを見つけようと想う
今はまだ
ぜんぜん小さな自分だから
いきなり大きなことはできない
ま ....
「明けましておめでとう
今年もよろしく」
と キーボードに打ち込んだつもりが
「小鳥もよろしく」
と 打ち間違えてしまった。
何回やっても
小鳥、小鳥と、小 ....
カエルは泣いた、いっぱい泣いた。
茎を上り葉に隠れて泣いた。
それを見ていた小さな星たちは集まって
葉に溜まったカエルの涙を照らしてやった。
そしたら涙は石となり、重みに耐えら ....
焦らずに
焦らずに
道は長くても
道は消えたりしないから
道に沿って
君を見守る花がある
ゆっくりと
ゆっくりと
夢は大きくても
夢は消えたりしないから
夢に沿って
....
一つの言葉に騙されて
今夜も眠る
安らかに居たいから
騙された振りをする
解かりきった言葉を
今更聞くために
何をしているのだろう
私は醒めないのだ
ずっとこのまま
眠ってい ....
胃の中で日に日に育っていく
バオバブの木が
喉を突き破り
枝葉を広げて
灰色の空を深い緑色で包む日は
そう遠くないと
信じている、きみは
多分、
いつか年老いてしまっても
誰かを ....
今日夢を見た
内容は思い出せないけど
でも、あったかい夢
君の笑顔を
見れた気がした
ねぇ、もう一度
夢見ていいかな
勘違いしてもいいかな
君は僕がすき
....
心の中の思い出の箱
消したい記憶も
留めておきたい記憶も
今まで生きてきた軌跡描いて
時々走馬灯のように頭をよぎる
振り払い
振り払い ....
誰か来てよ
黙ってても良いから
傍に居てよ
言葉はいらないから
お願い 私に言葉を喋らせないで
お願い 私に笑みを作らせないで
共鳴する誰かと融けあいたいだけ
友達
家族 私心
あなたたちは劇場にいるのに
見ていない いくらかの身銭を切った -3500円- であるのに
激情 執心
焼け付く 水 渇望
大地 風
なにも上演されていない
D ....
改善の要求なんて もう
馬鹿らしくて出来やしない
自分が生きていく道なら
自分で掘り起こせばいい
どうせ気ままに生きるだけの
ちっぽけなヴィジョン
代替はいくらでもあり
想起 ....
道徳的な 人間 と
人間 的 な 人間
が この世にはいる
わけだが おれは
道徳的な人間
である
が
ゆえに
おれ自身が幸福になるより大事なことがなにかを知っている
幸福になる ....
基地外扱いされた日々の歌を歌いましょう
Still基地外Untill死ぬ日
基地外ドットコム
僕も君も彼も彼女もみんな基地外ドットコム
何処まで行っても危惧類生物
ファッキン基地外ドットコ ....
マンションからいつも見える
走り過ぎてゆく電車の姿
特急列車のような
決してかっこいいボディではないけれど
いつも決まった時間に
道路の上を
右から左へあるいは逆に走ってゆく
マンシ ....
ひとり夜空を眺めながら
雲の中の星を数える
空に刻まれたいっぱいの星には
どんな物語が広がっているのだろう
どんな想いがつまっているのだろう
そんなことを考えながら 公園 ....
空の青さが遠くなる
秋の朝
それは同時に
山の芸術が近くなる
空の光が白くなる
秋の昼
それは同時に
山の葉が輝く
空の光が赤くなる
秋の夕暮れ
それは同時に
山が休むあ ....
一 琴引浜
さくら貝は、はかないという言葉がお好き
はかないという枕詞がつくものには
とりあえず歌ってみる
それらはかつては量産されたものだが
貝は、そんな厄介なものは持ち合 ....
呼吸をしていない。
私は
あなたの姿が見えないときに
きっと
重たく思われることも
煙たく思われることも
すべて承知のうえで
....
たわいのない秋に
影が一つ
佇む様に
彩りを描く
笑い声のような風が
ジーンズの脇を抜け
靴と靴の間を
からからと走る
....
大好きって
それは響きだ
大好きだなんて
叫ばなきゃ良かった
声に出さずに
叫ばなきゃ良かった
声に出して
叫んでいたら
きっと俺は
ここにはいないし ....
誰かの夢が これを創った
「星空を届けよう」
そう 彼の眼はきっと
どの星よりも 輝いていた
暗い天井が 星空になり
小さな部屋は 宇宙を閉じ込める
天の川も 手のひらの上
創ら ....
ウロボロス、
光のなか、虚の時間、
あなたたちは2匹ずつ笑って
互いの尾を噛み
楕円となって回り続ける
生成と消滅がくりかえされるそこで
それは生まれた
衣を破って
なにもないとこ ....
ハニーカム
あなたは先に行って待ってて
甘い桜の薫るあの大きな木の横で
ハニーカム
これは小さな幸せの呪文
擦り減ったスニーカー
石ころを蹴飛ばして明日に辿りつけたらいい
私 ....
わたしたちはみんな
従軍慰安婦という
福利厚生とかみたいな匂いがする
こぎれいな肩書きをつけて
さらってきたおんなこどもを犯すような
そんな生き物と同じDNA構造の生き物です
だか ....
巡りあわせの歯車の
ひとつ欠けてしまった噛みあわせ
それでも
偶然は何事もなかったかのように過ぎて行くので
わたくしは あんぐりと みていました
あの方の書き残した言葉が挟まったまま
....
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