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目が光を生み、
鼻が香を生み、
耳が音を生んだ

葉が風を生み、
幹が水を生み、
根が土を生んだように

次に命は、何をこの世に生む

(わからないのだ、
 目を持たない三葉虫が ....
いつだって四季を知らせる窓は、一人の少年を反射している。
 彼の、人に溺死を強いるような空色の瞳には、赤黒く淀んでいる血液が映し出されていた。
「そうして君は永遠になる」
 永遠、嘘くさい言葉。 ....
太陽がじっと私を見つめても 私はじっと自分の影を見つめる
そして太陽が去った後 夜の空を仰ぎ
鏡ごしに彼をじっと見つめるのだ

卑怯者だから
己を 持続する
法則の サークルが
正常から 混沌へ
逸して 狂った

民謡や 数列が
混濁し 雑駁に
焦燥と 錯乱とに
情操が 破綻した

海馬を 蹂躙する
暗黒を 震源とし ....
枯れ果てている
こころ
それを吐露するように
とろとろと

求め 失い 奪う
それで存在しうる自我

魂に一滴の愛をください
こころ
とかしてください

人生を
自分を
人 ....
生老病死のなかで

いちばん

無自覚だったのは

こうなってみてはじめて

生だったのだと思う

扁桃腺の癌がリンパにとんでいた

ペット検査をしたのだが

それ以上いま ....
終わりの始まりは
10歳になった猟師の息子が
父親の古いライフルで
森の木の枝のフクロウを
撃ち抜いた時だった

息子は父親を振り返り
やったと笑い
獲物から最後まで目を離すん ....
こぼすものなく
こぼすものなく
またひとつになる
雪の花が
雪の手に廻る



遅いまたたきが
音の背を見る
幾重にも連なる
虹の輪を見る


熱くて
触 ....
ペンのインクが切れた
詩人は詩が書けなくなった
けれども書けない本当の理由は
それではないことを知っていた
切れたのは
ペンのインクではなかった
仕方がないので
詩人は庭に木を植えた
 ....
恋が浮かんでいるのを
あたしはジ~ッと
睨みつけていた

恋が、ふわわわ、と
ほんとうの意味なんて知らないけど
モノマネをして
ふわわわ、と微笑んでいるのを
あたしは
あたし ....
駅の、白いホームに
ひとつの別れがあって
あなたのわらい声が
おだやかなかなしみをよぶ

目を合わせられない
愚かしい私のことを
あなたはいつもより優しく
慰めてくれている

 ....
たくさんのことをやり残した女が
靴も履かずに街へ飛び出してゆく

わずかに握りしめた自分の価値をなげうって
はだしの心がぼろぼろになるまで
一心不乱に走るのをやめない
ほんの少しの不幸に酔 ....
街には詩人が溢れているらしい。
嘘だろ。
誰かの幻想がまことしやかに伝わった
だけだろう。

昔から、詩人は孤独と日陰を好むと聞いて
いた。
だから、例えばあのスクランブル交差点の
人 ....
なんでこんな日に
みんなイライラして
私もイライラして
それなのにbirthday
それが一番イライラする
せめてbirthdayじゃなかったら
こんなにも私はイライラしないで済んだはずな ....
ひとはみな
生きている
このいっしゅんを
生きている

けんめいに生きているから
ときどき
つかれてしまうけど

つかれたらいっかいやすも
いっしょにね

ひとはみな
おなじ ....
             触れる
             あなたと手が触れる
             コレクションを手渡した
             ほんの 一瞬
            ....
コンビニの袋をちりちりいわせながら歩いていた
夜風のなかに小便のような匂いがした
あたりを見回すとその匂いはツツジの群生からこぼれていた
それは甘くて涼しいヨシミの匂いにも似ていた

連休ユ ....
月が綺麗ね
あなた

三日月であろうと
半月であろうと

喩えば新月でも
夜空見上げて
語りかける

まるであなたが
横にいるかのように

月が綺麗ね
あなた

雲に隠 ....
きみんとこ、自動倉庫できるんだ、

ようやく工事物件の話をひとつ掴んだ
いまある自動倉庫を移設したいんだけど、きみやってみる、と現場のコガネイ係長が声をかけてくれたのだった

カタヤマの言い ....
人が人を求める理由は
人が人を食べないからだ

人は本当は人のことを
食べたくて 食べたくてたまらないのに
食べてはいけない決まりになったから
それ以来 人を求めることをやめられない

 ....
いっこの点
ぐいるぐいる
切断面
にぃぃつやと
喉仏を動かして
ありったけを
跨ぐ

道と道が交差する
信号機は
滑舌よく
大人たちは
お囃子に合わせて
黒い眼を回しだす
 ....
発光し続けて
磨耗するフィラメントの
舌打ちみたいな最期の音
疲れた寝床で
その音が何度も弾けた
落ちようとする
意識に
電流を流して起こすみたいに
じ ....
おばあちゃんの手は
ごつごつしてるしきたない
でも働きものの手だ
今だって仕事を忘れてない
くるくると
はきはきと

わたしのことを誰か知らない人の名前で呼ぶけれど
働きものの手は
 ....
 
 
みあげると
よぞらである

ほしひとつない
わたしのひふの
うちがわである

こどくがつづく
さばくをあるきつづける
わたしである

こえがとどく

あなたのよぞ ....
「何のために産まれて
何のために生きているのか、
わからない。」

母に言われて悲しかった。

「でも、私もおんなじだよ」

そう母に言ったら、
母も悲しいみたいだった。
埃まみれになって汚くなった薔薇に

陽の光がきらきらあたってきれいだね

スーパーでオレンジを買う。みずみずしいオレンジを手でほぐして、きれいにわって

あかるい、オレンジの

スロー ....
虻が一匹
蛍光灯に
絡みつく
飛び回る
明滅する光に
狂乱しているのか
落ち着くことなく
重くなったり
軽くなったり
僕の周りの重力は
気まぐれに変わる

差し伸べられた眠りに ....
終わるくらいなら

あのこであった、あったあのこじゃない

あなたを貸して

あなたが作ったんだ、揺れてる私

風がくるよ、音が漏れるよ、窓を全部閉めて

私の妹はどこだ

こ ....
高架線の流れに押し戻されつつもドア際へ体を寄せれば
やがて天井桟敷の建物が左手に顕れる

夜勤明けの尻ポケットには馬券の束
そして耳に挟んだ赤鉛筆

「穴場に手を突っ込んだ勝負馬券は当然に ....
ぼくの心は
ひびの入った鏡
決して
正しく映らない


ぼくの気持ちは
バラのトゲ
ささくれがひどくて
誰も触れることが出来ない


前頭葉で警報が鳴る
ぼくは素早く武装 ....
豊嶋祐匠さんの自由詩おすすめリスト(563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
目が光を生み、- ぽりせつ自由詩3*19-3-2
天上の窓- 古具をふ ...自由詩2*19-2-28
臆病者だから- 小卒自由詩319-2-28
白い暈- ルラ自由詩5*19-2-28
祈り- あおいみ ...自由詩219-2-27
生老病死- ペペロ自由詩5*19-2-26
owl- mizunomadoka自由詩819-2-25
ひかり_放す手- 木立 悟自由詩219-2-5
詩人の木- やまうち ...自由詩8*19-2-3
恋愛至上主義- 立見春香自由詩118-9-24
えいえんのつみ- 立見春香自由詩218-9-22
赤い靴- Sisi自由詩316-6-18
詩人- こたきひ ...自由詩215-8-13
最低なbirthday- 桜 歩美自由詩6*11-11-5
ひと- 桜 歩美自由詩1*11-3-29
触れる- 鵜飼千代 ...自由詩8+*10-6-17
蛇たちの天体- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-28
夜想月華- 弥鈴自由詩5*10-3-26
蛇は転ばない- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-26
人食い- 朧月自由詩310-3-25
路傍- within自由詩6*10-3-25
受精- ホロウ・ ...自由詩4*10-3-24
- 森未自由詩3*10-3-23
春の夜空- 小川 葉自由詩410-3-23
貴女とおんなじ- Rinka自由詩3*10-3-23
枯れた花に水をやる彼女- ki自由詩210-3-23
深い夜2- within自由詩4*10-3-23
君が歌えばいい- 猫のひた ...自由詩510-3-23
並木橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-3-22
アイスピック- 寒雪自由詩110-3-22

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