ちょうど何処まで行っても追いつけない陽炎のように
安寧の地はますます遠ざかるだけだ。
コノママデハイケナイ
でもあたしはまだ貴方を憶えて居る。


買い物籠の中にはチョコレート
とコ ....
もう札幌は初夏を迎えました

裏庭では ライラックが花を咲かせました

夜になって外に出てみますと

夏のにおいがするようになりました

でもたまに 肌寒くなったりもします

少し ....
それは不思議な行列でした
新月の夜でしたのに
ぼんやりと照っていたのです
そこかしこからケタケタと笑い声が聞こえましたのに
誰も笑っていないのです
一行は静々と厳かに歩みます
この世の者で ....
痛みを伴って吐き出した言葉が
もし他の誰かを傷つけるものなら
僕はもう言葉は要らない
胸の内暖めた優しい言葉は使うことなく死んでゆく

それでも去ってゆく人達が振り向いてくれるなら
吐 ....
踏破したことがない土地が消え
あまつさえ月を足蹴にし
フロンティアが昨日の彼方へ押しやられ
生き物を設計図ごと書き換え
あらゆる場所を舗装し
センス欠乏症のデザイナーズマンションに住む
賢 ....
私は墓を掘る

吐く息も真夏の熱でどろどろになったイチゴゼリーのように重く
私の腕まわりは約1センチほど前の年よりも太くなった
そして顔のしわは約0・07ミリほど深くなった
かもしれない
 ....
沈黙は金と言われると
キンモクセイが
よく匂ったなと
隣家の垣根を思い出す

隣家の姉御は器量好しで
少しつんとしていたが
美人だから許される範囲
少し年上だから
黙って
じろじろ ....
今日もイイにおいがするなぁ〜。
僕の日課は、臭いをかぐごと。
今日は、カレーだ。
今日は、焼肉だ。
今日は、お好み焼だ。
今日は、ステーキだ。
今日は、焼き魚だ。
今日は、エビフライだ。 ....
コンクリートの丸いもようは、踏んじゃだめよ
って、
しあわせになれないから
って、
きみが言ったとき
さっき
二度ほど踏んでしまったぼくは
ちょっと泣きそうになって、あわてて
声をだし ....
〜夜明け〜

森の呼吸
白く霞む朝
誰かの声
遠く響く
満たされる
満たされる
静かに濡れた空気
新しい命



〜静かな午後〜

緩く開いた手のひらを上に向けて
目を ....
瞬き一つで
百の竜巻と
千の地震が起きるくらい
長いあなたのまつげ
震わせて
百万の津波と
いちおくの洪水
引き起こす涙で

「心配になるくらい好きだった、たまに
それしか出来なく ....
ひさしぶりに親父に会った
釣ったばかりの岩魚をぶらさげて
反りかえって山道を下りてくる
いつかの河童に似ていた

秋になると
川からあがって山へ帰ってゆくという
そんな河童を村人はセ ....
ぼくは歌わなければならない
風をひとつ折って その先で
記憶する 読むことのできない詩集の中で

ぼくは歌わなければならない
花と恐竜の足跡を辿れば
やがてぼくらは海の波のひとつであること ....
金色のさかなが
水と
ひかりをはじき

つややかな
ひふのしたの
美しい肉体が
私の腕の中で
ゆるかかに波打つ

(つややかなひふのしたの
美しい肉体
私の腕の中の)
レントゲンで見ると
親知らずは4本とも真横を向いている
真横を向いて他の歯を押しているもんだから
時に
歯茎の断層が崩れ大地震を引き起こす
それはもう
大地震だから
ガタガタと唇が震え続 ....
 僕は誰よりもはやく
 今朝を発見したかった
 遮光された窓の外を
 僕の両足だけが駈けてゆく

(街と空は素顔で目覚め
 朝陽からは人々の匂いがします)
東の空はうすあかい
あちらには街があって駅があって
こんな夜更けにも
時折は貨物列車や寝台列車が通り過ぎ
その音がここまで響いてくるのは
雨が近いからだろう

ぼんやりした常夜灯の光の下 ....
窓のお外は夕景
意味なき歌が流れる
書くことは一度死ぬこと
それを生きること

またたいた瞬間
カラスが鳴いた
時計がうめいている
時間が泣いている
もう廃人かもしれないと思う僕は
 ....
不自由なりの自由を不自由というひとは
はやく 
不自由になればいいとおもう

無責任なりの責任を無責任というひとは
逃げ出して
帰ってこなければいいとおもう

どうせひととして
為せ ....
おとなって、なんなんだろ?
「最近の子は、マナーになってない。」
「最近の子は、敬語も使えないのか。」
「最近の子は、いわなきゃ何も出来ないのか。」

そんなこというけれど・・・・。
あん ....
カギっ子を見た

21世紀のこの時代に
まだカギをクビからぶら下げているんだな
って、感心する一方で
とてもなつかしい記憶がよみがえった


かく言う僕もカギっ子だった

両親が共 ....
すべてが終わると
その町にも銃を担いだ人たちがやってきた
彼らはこの国の言葉や
この国の言葉ではない言葉で話すものだから
町の人々はますます無口になった

少年は喧騒と沈黙でごったがえ ....
朝、目が覚めると9時だった。
たったそれだけで
現実とかけ離れた甘美な夢の名残は一瞬にして暗黒に散った。
大急ぎで着慣れたブレザーに袖を通すと
1限目には間に合いそうもないなとか思いながら
 ....
どうしても言えない“ハロー!ピース!”を
惜しげもなく言っている夢を見た
誰がなんと言おうと夢でした
どうしようもなく夢でした

無邪気に“ハロー!”と言えない僕は
まともに挨拶すらできな ....
将来のことが不安で、とかじゃなく
ただ、ただ単に
明日が来るのが怖い
って夜がたまにある

なぜだかは分からないが

ただ無性に明日が怖いのだ

夜はひたすらに眠れず、かと言って
 ....
かなりむかし
子どもの頃には神様がたくさんいた
崩れそうな石段を登ってゆくと
空がだんだん近くなって神様が降りてくる
樹齢千年の銀杏の樹のてっぺんに
神様はいらっしゃるのだ と神様が言った
 ....
?

言葉を信じることが出来なかった
”ダイジョウブ”といったその裏で悲しみが蝕んでいたり
”ズット”の言葉のすぐ後にお別れが待っていたり
ではなんで言葉を紡ぐんだろう
言葉に縋るんだろう ....
老人を見ると枯れ木を思い出す
無駄なものは一切取り払われ、水を通すだけの老木だ
水を通す、それだけしか出来ない全く透明な存在だ
錯覚に過ぎないが
若者にはそう見える

若者を見ると泥の匂い ....
アルマジロな午後。
僕は転がる。


あるまじき僕は正午。
ごろごろとアルマジロと転がり、
ヒジキを食べている。

ヒジキはあるまじき美味しさで、
もぐもぐとアル ....
土の匂いに目を覚まし
光の朝に種をまく
爪の先に腐った葉が入り込み
くちゅりと匂う
一緒に植わっていようかな
れんが塀に背を預け
足を埋めて空を仰いだ

となりにはトマト
誰かの植え ....
ベンジャミンさんのおすすめリスト(1262)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
立入禁止- 有邑空玖自由詩10*05-6-12
近況報告- 蝶番 灯自由詩405-6-11
銀の鈴参り- ヤギ自由詩10*05-6-11
言葉は要らない- りぃ自由詩205-6-11
サンクチュアリの傷口に- 紫音自由詩1*05-6-11
墓掘り- 裕二自由詩3*05-6-10
饒舌冗長を誘発する沈黙- あおば自由詩2*05-6-9
犬の気持ち- 天使自由詩3*05-6-9
空をみていた午後- 望月 ゆ ...自由詩49*05-6-8
水の・・・- さち自由詩9*05-6-8
誰にも読まれる事の無かった詩- 月山一天自由詩8*05-6-8
河童- yo-yo自由詩705-6-8
夏の日(III)- tonpekep自由詩9*05-6-7
FISH- Kaorinko自由詩405-6-6
親知らず- YASU自由詩305-6-6
朝_(2005.6.5)- 和泉 輪自由詩13*05-6-5
夜の散歩- 佐々宝砂自由詩605-6-5
うた- 石川和広自由詩9*05-6-4
これだけの幸せ- 第2の地 ...未詩・独白505-6-4
最近のおとなは。- 天使自由詩205-6-3
前略、京都駅で見かけた茶髪のカギっ子へ- ヤマト自由詩8*05-6-3
すべてのあとで- たもつ自由詩4705-6-2
最悪な日- yuma自由詩105-6-1
僕の言えない“ハロー!ピース!”- F (from send ...自由詩405-6-1
おやすみの後で- ヤマト自由詩505-5-31
ぼくたちの神様- yo-yo自由詩5*05-5-31
言葉と肉体- 自由詩305-5-31
枯れ木と泥- 成澤 和 ...自由詩405-5-30
「_アルマジロな午後。_」- PULL.自由詩14*05-5-30
いきる- 竹節一二 ...自由詩3*05-5-30

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