最悪な日
yuma

朝、目が覚めると9時だった。
たったそれだけで
現実とかけ離れた甘美な夢の名残は一瞬にして暗黒に散った。
大急ぎで着慣れたブレザーに袖を通すと
1限目には間に合いそうもないなとか思いながら
大急ぎでいつも乗るバスの2時間は遅いバスに乗り込んだ。
定期はいつも入っている所より深い所のバッグの中に入っていて
バスの運転手をイライラとさせた。
ラッシュを過ぎ、客も自分以外は何か関連性があるわけでもなくて
知り合いもいないからただぼーっと空を見つめていると
どんどんと雲行きは怪しくなっていって
バスを降りる頃には雨が降り始めていた。
ブレザーが濡れるのを気にしながらバスを降りると自分は走り出した。

電車に乗るには子銭が足りなくて結局、千円を崩す事になってしまって
電車に乗ったら乗ったで人身事故があったらしく
一時間ほど電車はプラットホームに止まりっぱなしで。
学校に着く頃には2限目すら通り越して3限目の途中らしくて。
授業中に学校内をうろつくのはさすがに気が引けてしまって
結局その辺のファミレスで適当に時間を潰した。

そこで、目が覚めた。


自由詩 最悪な日 Copyright yuma 2005-06-01 22:00:28
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