ふいに淋しく/なんて口にしながら/随分と
正体も無くして/やがて眠りにつく
ひとの子の様で/子猫の様で/寝息とその顔は
野に咲く花が/白い野の花が揺れていた畔と
蝋燭の記憶/人間の記 ....
最近LGBTの後に
色々くっつけて
権利を主張して来るのが
いるけれど
すげえ鬱陶しいんだ
だから俺も嫌がらせのために
奴らが
絶対に仲間には入れないだろう
デブ専、ハゲ専、ブス専
....
お金という存在を忘れひとひ過ごしたい
寒さ 急いで煙草喫っていた
きぶん悪くなることの陽の援護を待つ
アラームが鳴りつづく 消されて妻は起きない
大丈夫 食パンはある
....
だれを望みもしない
だれに望まれなくていい
こんな街のアスファルトだって
こんな寒い日は
ちゃんと凍っていてくれるだろ
そうだ
いつも
ひとりだった
いつも
ひと ....
ゆで玉子さえうまく作れない
ゆで玉子だって立派な料理だ
レシピ集にだって掲載されてる
玉子を殻のままとはいえ茹でるのだから
料理にほかならない
茹でるだけなのにうまくできないって
どうゆう ....
この裡はとっくに爛れて
痛みのない恋をしている
来ない春
燃え上がるほどの心が残っていない
寒寒と炎が
蒼く上っている
聞いた風な言葉が
ふわふわと漂う
そこには
何の新鮮味も
感動もない
不安すらない
ただただ安心な言葉が
吐き出されては
消えて行く
安心が生活を
つまらなくさせていることに
誰 ....
雪は身じろぎもせず降っていた
無人駅のホームはすでに雪で埋め尽くされ
その明るさはほんのりと
ともし火のように浮かんでいた
ストーブを消し、鍵を閉める
無人駅の除雪番からの帰りしな
積 ....
{引用=冬の髪の匂い}
雪の横顔には陰影がある
鳥は光の罠に気付かずに
恐れつつ魅せられる
歌声はとけて微かな塵
雪はいつも瞑ったまま
推し測れない沈黙は沈黙のまま
やがてとけ
かつて ....
冷えきった
孤独が敷き布団の上で
待機する
砕けた空、深夜の悪夢
見知らぬ人が出入りして
青みを帯びた夜の溶解は
哀しみの渦に霧散し
見知らぬ人が
心の廃墟を弄んでいる
やが ....
春夕焼け北本住宅団地には明日を待ってる部屋がある
新しい家
お洒落な家
そう書かれたチラシ
建売住宅のチラシが多い
似たような家ばかり
私の好きな家
イメージにあった
建売住宅は見つからない
私のイメージを形にしたい
心 ....
昔僕は雲の下を見つめていた。営業車を入り口に残して、浜辺の上を真っ直ぐに歩いてきた。夏の間はあれほど人で賑わっていた海の家も、廃墟のように、このあたりの景色が望めるような店の壁が同じ場所にはあるだけだ ....
これも
みんなのおかげ
ありがとうさま
にじむ星へ
ほほ笑み零す
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
私は小鬼
でもいたずらは
しない
そのかわりに
「ありがとう」と言う
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
夕暮れのざらつく人恋しさに飛び立つ平らなコウモリ
あまりあてにせずに
待つはずの
きみ
裸足の猫は垣根に消えた
せんべい布団に横たわり
断雲を眺め
さまようなにかの羽が最 ....
太陽のように
強く燃えている
生きることは
力むことではない
輝くこと
つらつらと つららのことをおもってみていた
軒先に根をはやし
重力に逆らいながらも
きりりと尖ってうつくしい
冬がこしらえた期間限定のその造形は
猫とじゃれたあと
うつらうつらしているうち ....
晴れた日に
息子と二人で海を見にゆく
私の背などとうに追い越して
何食わぬ顔をして
乱反射する水面の光を
キラキラと浴びているやつだ
いつの間にか
通過する季節を跨いできたね
海に突き ....
何も考えていない時間に
窓の外を見ていた僕の 心の不安
あいつは今頃
この空のような笑顔で笑っていることだろう
僕は街に出る 心のドアを開けはなって
水を入れ替えるのを忘れた
花瓶だったろうか
金魚鉢だったろうか
お仏壇の茶湯器だったかもしれない
いずれにしても罪深く
自己嫌悪を覚える
最近はこんなことばかり
やることなすこと ....
ひつじ雲はあんなに夕陽に映えて
街の建物はみなオレンジ色に染まり
見知らぬ異国になってゆくのに
君はやわらかに目をつむって
まだ見ぬ海の語りに耳を傾けている
僕には微かにしか聴こえないか ....
眠たくて曖昧になるその日々に黒子のように星が散らばる。
電気信号が信仰した天使 電信柱たちに遺伝子。
根も葉もない花を咲かせて尾鰭付き一人歩きするみんなの肴。
....
なにも知らない、
何一つ知らされていない、
わたしという存在が
億万年の彼方から送り出され
今日の宇宙を仰いでいる
あゝ天晴れ、
わたしは躍る
この地上にて
何一つ覚えず
何一つ ....
空に湖のある場所に引っ越してから
薔薇は世話が大変だと知った
この土地は気にいるかな君は雨が好きだから
素直な枝と同じに左右に分かれる道があった
僕たちはやがてはなればなれになり
優しく ....
声がでなく
大気に混ざる安らかな眠り薬に
その身を委ねてしまいたくなった
胸の小さかったころの私
家は優しくて
朝の光はいつだってキラキラしていた
抗う心さえ
芽生え無ければ ....
いたはずの人がいなくなり
いないはずの人がいて
地図が変わったり
星が見えなかったり
もう何も信じられない
というときに
そう思っている僕がいる
これはまだ確かなことで
....
作りかけで壊れた
断片を繋ぎ合わせ
星のように祈った
暗がりから白手が伸び
祈りのカタチを崩していく
後腐れのない別れ、転がる骸
哀しみは億万と木霊し
形態は次々と破壊され ....
保湿クリームの温かさに聞く
明日はどんな現実を生きるの?
今日よりちょっと良い?
甘えて聞いてごめんね
どんな風になっても
私が生きてるところが現実
頬にクリーム伸ばしながら
夢 ....
今 私が
こうしていられるのは
みんなのおかげもあるけれど
過去の私からの
プレゼントがあるからよ
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26