宙空の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く
夏の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
踊り廻るよ、廻り躍る
死の標的を撃ち抜いて
生の覚醒に眩め ....
「rain」
雨、という現象が
印象派の庭です
水の詩集をさらさらとめくる雨音が
萌芽の眠りを妨げて
やわらかく湾曲してゆく
午後からのカーブを描いてゆきます
「あの人は、光 ....
溜め池が多く点在してる地区川が少ない水が少ない
入浴し天国にいる感じするリラックス感が半端なく強い
ヨーロッパどの国行っても同じよう似たり寄ったり古い建物
パリよりもリヨンの街が好き ....
韻律都市の夏へ
君が吹いたシャボン玉は
まるで水銀球のようで
それでいてふわふわと
街路を漂ってゆくのだった
それは
この都市の名うてのダンサーである
君が踊る姿にも似て
―― ....
二〇二〇年十二月一日 「年間SF傑作選7」
きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選7』の再読である。これは4作ほど憶えていた。バラード、ラファティ、ボブ・ショウ、バロウズの作品だっ ....
最後の一歩を踏み出すとき
人は独りだ
脳髄には光が溢れ
宇宙が爆発する
生への情熱は未だ
止むことなく
眼下に広がる青い青い海原をみる
最後に眼を瞑るとき
人は独りだ
午 ....
言葉の仮面をつけて
詩のようななにかが四肢を点滅させる
素足の子供らが光と影をくぐり抜けて
遠い落日へ吸い込まれてゆく
記憶の感光 夏に燃やされる手紙の束
{引用=*}
夜を転がるビー ....
何ごとも無かったように時を経て
地層の上でウニ覚醒し
人間に今日からなることができました
見た目はまだウニ顔です
脳みそはまだ柔らかくて
髪はまだ太く硬いままで
「ウニ人間」と言わ ....
だめな
時は
自然に
任せます
宇宙に乗った気で
仕方ない
と観念する
色々なことを
でもいいの
私にはある
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけが ....
窓際にいて
日差しが区切れていく
とどめられた 文章
なにか 約束のようなものを
忘れるときのにおいが この世界
ばあちゃんたちは
生きていく生きていく
長生きは楽じゃない!もう死にたい!といいながら
生きていく生きていく
医者通いしながら
施設に通いながら
生きていく生きていく
毎日テレビを見なが ....
どんなことにも耐えられる力があるじゃないか!
と言っていた僕の心は
一回の入院で折れました
耐えられるわけあるかいや
人には耐えられない痛みがある
あとは養生あるのみ
僕そういうの ....
何ごとも無かったように時を経て
地層の上でウニ覚醒し
梅雨だからこそ
特に強く星が見たいと
思ってしまうのかもしれない
重々しい気分にさせている
何日も降り続く雨のせい
雨は必要だけど
降りすぎるのも困る
程良く降って欲しい
....
その人の人生を
私が生きることは出来ない
ので私は私の人生を
生きる 生きられるのは
みんなのおかげ
何も心配は要らないよ
一つ一つをしていくだけだ
と自分に言い聞かせる
....
父を思う
なぜだか
ひとりでトランペットを吹いている
音楽が好きな父は
アコーディオンを少しやっていたと聞いた
肺活量は人より多かったらしいから
ほんとうにトランペットも吹いていたかも ....
酷い耳鳴りだ
眼底に激痛が走り
脳髄を直撃する
たましいは何処にも行けず
ただ曇天の光が拡散する
肉に縛り付けられ
肉に縛り付けられ
荒い息を繰り返す
暗く深い井戸の底で
わ ....
砂浜に私以外に誰もいない波音にハグされているよう
幸せが笑顔が運気上げていく健康的な日々を実現
落ち込んで何も考えられずいる癒やしを含む時間の流れ
山からも川からも遠い場所に住む豪雨 ....
キリがない欲望に
つきうごかされて
私は生きていくよ
ぶざまであっても
いのちだいじに
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
二〇二〇年十一月一日 「{ルビ生贄=いけにえ}の王」
『年間SF傑作選3』の6作目は、ポール・アンダースンの「{ルビ生贄=いけにえ}の王」アメリカ人側の宇宙飛行士が生き残り、敵側に捕まった。 ....
露にたわんだ蜘蛛の巣を吐息まじりの言葉でゆらす
肺の風琴 あばらの木琴
こころの洞に張られた弦に
触れるようで触れないような
白い蝶がふわふわと
先細る意識の果てに向日葵の燃えさかる ....
朝から雨だった
夜中に降り始めたらしい
昼過ぎに雨は止んだ
嫌な臭いはない
洗われた空気
雨の後はスッキリ
見える景色もスッキリ
ひんやりした風が吹く
夏を心地良く濡らした ....
雨に降られて
雨に降られて困っていると六つか七つの女の子が
「こっち、こっち」
軒下へ入れと私を誘った
「やあ」
私は言った
「ひどい雨ね」
ませた口調で彼女が言 ....
皆さんご存知のように、人類はバニーガールとそうでない人類とに分けられる。そうでない人類も時間をかけて徐々にバニーガールになっていく。それは老若男女を問わない。まあ男女を問わないってのは、これからの人間 ....
美しい旋律が
肉の激痛を洗う
対極が宥和を促し
浮遊するたましいを
肉は縛り付ける
執拗に
脳髄にテツスイを
脳髄にイカヅチを
肉の激痛に
引き裂かれ
日は沈んで
わたし ....
お箸(はし)は
命の
橋渡しをするもの
いただきます
ごちそうさま
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
今を静かさが支配している
静かさは私という不安を抱き留めている
私は静かさのなかで震えている
静かさのなかですべては始まるから
静かさがすべてを支配するから
私は吐きそうになりながら ....
香りは何にも言わないけれど
瞼閉じれば広がって
消えても残る
心残り
カ
今日は雨降り、光るタール
行き交う人々が音もなく去る
冷え切った身体は光を求め
今日一日の反復を思う
ナニカガなにかを越えていく
積み重なる郷愁が
未知なる世界への ....
雨降りの間際で
それは恋だった
降り出してしまえば楽になる
頭の痛みに似て
激しいほど
わたしたちは
正気を取り戻していく
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