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甘い声が誘う先には砂糖の山
群がる人々はもうアリンコで
僕もこれからあの中へ混じるのだと
考えるだけで鳥肌が立つ
明日の方角を指示していた円盤は
いつの間にか壊れて
今頼りになるのはこ ....
音楽史上、最も有名なエピソードの1つ
貴女ークララとロベルト・シューマンとの恋愛、結婚
そして夫亡き後のヨハネス・ブラームスとの謎の関係
数年前、僕は貴女が主人公の映画を観た
オープニング ....
もうかなり昔のこと
僕はあなたの住んでいた部屋
お墓を訪ねたことがある
そのとき、あなたのお墓の前で
僕はこう祈った
『クラシック音楽、あなたに関わるこの仕事を
僕の一生の仕事、天職と ....
汚れたままでいます
あの人がくれたキスがなくならないように
顔も洗わず、シャワーも浴びずに
太陽を浮かべてくれた貴方
演奏されたリクエスト曲は「明日への架け橋」
一緒に聴いた歌の意味も分らず ....
誰が亡くなった?
悲愴の旋律が流れている
まさか、あの人がー
死を予感しながら
運命と戦ってきたのに
諦めの果てなのか?
あの人の足跡の中に
僕の人生はどのように
関わってきたのか ....
第1楽章 夢と情熱
まだ本当の恋を知らない若者は
ときに言いようのない恐れ
不安にさいなまれる
恋人との出会いー
若者の夢と情熱が
恋人の旋律、動機を創り
その姿を次第にはっきり ....
秋風に
風鈴の音が
舞う
おしまい♪
その音は
室をするりと抜け
高僧のように
無になって
消えた
開かれる
空の瞬き青々と
白雲棚引き
行方は知らず
哀しみ溢れて
秋風の吹く
海に潜り
息を全部吐き切って
胚を空にすると
体は砂底まで沈む
水が冷たくなって
辺りが暗くなって
とても怖いんだけど
そこで仰向けになって
見上げる海面の
美しさと言ったら ....
今日の月は電気みたいにピカピカ
お月様ははね 宇宙なんだ
君が言うから見上げてみる
眩しいなあ
今日の月
光が丸におさまりきれないよ
そうかぁ
ピンホールカメラなんだ
....
旅に出よう
今は汽車が走らない線路を
何処までも 何処までも
歩いて行こう
リュック一つを背負い
身軽なままで
あれこれ考える必要はない
ただ まっすぐ歩けばいい
春は足元の草 ....
なごり蝉が泣いている
生を燃焼しDNAを残し塵に帰る
雨風にさらされ
骸は蟻や微生物の餌になり
地球を構成する大地となる
なごり蝉よ
おまえに後悔はあるか
やり残した無念さはある ....
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る
盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝 太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
いらない花も
無駄な花もない
路地裏の雑草も
花が咲いて恋をする
日陰の小さな葉にも
綺麗な花が咲く
誰も見ていない
誰の視線も気にならない
自分の時間だけを
精 ....
灯りに群れる虫もいれば
闇に灯る虫もいる
子供と大人ははっきり区別され
子供の目的は大人になること
そのためにひたすら食う
大人の目的は子孫を残すこと
ひたすら交尾の相手を求める
あ ....
小雨は
薄日を乗せて
銀の色
美しく
濡れて照り映えるのは
君のふくらはぎ
白く優しく季節に溶け
小雨は
薄日を乗せて
銀の色
夏の予感を
貪婪に膨らませ
....
生きてるとどうしても
日々の狭い箱の中で
図太いおばちゃんに出くわして
むかかっ ときちゃう
僕の狭い心
そんなおばちゃんの
密かなチャーミングさや
ひたむきさや
ひたぶるさや
....
どうでもいいぢやないか
それは君のくちぐせであり
ぐうぜんにも 君からきいた
さいごのことばでもあつた
ひと月まへ 一緒に飲んで
別れ際にきいた いつものせりふだ
その前に何を ....
愛するということは
海にもぐるということ
一分もしないうちに
ぼくは息が続かなくなる
水面に引き返すか
でなければ溺れてしまう
でも君は
生まれたままの姿に
鰓と鱗をまとっている君 ....
政治か?権力か?すべては権勢側からみた言葉の綾だよ、きみ。反社会的な行為にも理由があって、これが善かろうが悪かろうがただの脅しならば、そりゃただの暴力という訳だわな。あはは。笑。ということで、椅子 ....
やっと
太陽をつかまえた
つかまえた腕のなかで
少しだけふるえていた
唇をかさねると
少しだけ悲しそうな顔をして
それから
眠るように目をつむった
抱きしめた腕のなかに
太陽のに ....
19も年下のあの人に
恋をしました
バカな女にはなりたくない
私だけはならないって
そう、思っていたのに
普通では、いられないのです
見ているだけで、緊張して
いつもの私ではなく ....
おはよう あなたも頑張るわね
ミツバチに声をかける
遠くの山に朝もやが残るなかで
カモミールを摘む
今年最初のハーブ摘み
庭いちめんに咲く白い花
金色のリンゴを陽に捧げ
....
いかがおすごしでしたか ほんと おひさしぶりですね あなたのことを
得体のしれないエネルギーだという人の話を ほんと何度もききましたよ
人々はあなたに出会うと ほんらいの姿を取り戻すだの心洗われる ....
静かな雨の降る
6月の昼下がりに
僕は
刈り入れの終わった麦畑を眺めている
憤怒と月光を
まき散らした昨夜の嵐が
懺悔に滴らせる涙のような
そんな雨だ
その滴を受けとめ濡れた
や ....
天気予報は雨でした
なめられっぱなしのなめくじが繁華街へ向かう
あなたの名前は何ですか
えっ 名前 何だろう
名前のない なめくじ
かたつむりのように背負うものもない なめくじ
ガ ....
苦しいときにかぎって
楽しいばかりが人生じゃないさ
なんて言ってくる奴がいる
そんな事は知っているけど
そんな俺の何を知っているんだ
腹立たしく煮える思い
また ....
私は太陽の鏡
雨の日も曇の日も
忙しく道を通り過ぎるあなたに
私は光をさす
振り返らなくてもいいの
私は知ってる
夏の間あなたが早起きして私に水をくれたことを
昨日あくびをし ....
遊びをせんとや生れけむ
けむけむ遷都のものがたり
たりたりたりぬかたりてるか
あまいみずを きよめたもう
こどもたちが むかしから伝わる唄でお手玉遊びをしている。
おとなたちは ....
錆びたアーチには
バラの弦も落ちて
古いレンガの門は
もう誰もくぐらない
屋根のない小さな家の
塗り壁も剥げ落ちて
床に落ちて忘れ去られた
一枚の絵があった
肖像画の少女は
....
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