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「快晴だ。空は海は、街も自由に、妖しく、
オパールの中に閉じ込めた景色
、なのにいつも時間を気にしているのは変だろう。」
ということで車を奔らせてみるのはいつものことだが、対向車から見え ....
2034パラ陸上世界選手権
「男子100メートル競走」
8秒88
「男子走り幅跳び」
9メートル72
「男子走り高跳び」
2メートル81
今大会新しく生まれた世界記録 ....
私たちは夜道を歩いてる
月明かりを頼りに
遠い世界から雷雨がやってきて
私の両耳をあなたが両手で塞いでくれる
夜中に目が覚める
部屋の中で風が吹いてる
私の髪はまだ濡れていて
....
きっと、これが最後のお引っ越し
何を残し、何を捨てるか?
たぶん、捨てるもののほうが多い
引っ越し先では、生きるのに
最低限のものがあれば良い
八千代、柏、流山、松戸(以上千葉県)
練 ....
トイレの中であれこれと
考え事などしている時でした
蜘蛛が目の前にスースルリと
下降してきたのでした
名前も解らない小さな おとなしそうな蜘蛛でした
息を ....
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あのころゲーテを読み返しては
死んだように眠った
いまではゲーテも読めないから
枕をたかくして眠る
癒されたのはわたしではなく
夢にみた彼、誰かしらの人物
朧気な影と薄茶のレース
そ ....
今日も郵便受けによけいなチラシが差し込んであるのだが、あの赤いジャージ姿の少女なんだと思えば許してしまう。
かってに裏庭から入り込んできて、一度文句を言ってやろうと車の座席から飛び出そうとして止 ....
――隣のベッドの人が「移った」
あの部屋に あの ・・・
そうして二度とは戻っては来なかった笑顔
無理して作っていたあの懐っこさ
苦しい 痛い 怖い に耐えて
無 ....
善いことばかりしてきたけど
うまくいかない事ばかりで
ワタシ、つまらない
悪いことばかりしてきたけど
うまくいく事ばかりで
オレも、ある意味でつまらない
ワタシ不良になって
人生 ....
季節のない島には誰もかれもがやって来て、そして鳥のように消えていく
島の中央には工場らしき姿勢で大きく聳え立つ、この施設は時穴(ジーナ)とも呼ばれていた
それは単純に施設の内部が空洞化され、暗 ....
今朝もクルマですれ違う
通勤途中の橋の上
いつもお互いガラス越し
ガラスケースのすれ違い
彼女はどこに住むのだろう
そしてどこに向かうのか
毎日必ず出会うのに
知っているのはガラス越 ....
ゴッド、(ちゃんと日本語で書きましたから)ウゥ盆踊りに手をやいていたら
、いつのまにか社交ダンスに変更されました、
って、ヒップホップなんてとんでもないしリズムわるいな、墓、
ボクはただ普通 ....
度重なる衛星の事故や不具合から自動運転への信頼が揺らぐ。応急処置として国は主要な幹線道路網にチップを埋め込んだが、大幅な上限速度の規制によって道路は常に渋滞していた。車の中はリビングになり、目的地 ....
小さなガラスに作りたての氷を放り込んで
冷凍庫で冷やしたジンをトロッと注いだ
窓から見える東京メトロポリタン
深夜の赤い光が
いろんなリズムで
行ったり来たり光っている
このジ ....
ゆーくんが演技を終えて高得点を出して
馴染みのくまのプーさんのティッシュカバーにポンポンする姿カッコイイ。
昨日と同じゆーくんでほっとした。
陽はすぐに暮れる。
晴れた日には外へ駐車しないか。
デパートの屋上。
隣は同じ背丈の介護施設。
山は夕焼けに染まり、
、まるで絵のようだ。
眺めてみろよ。
もったいないじゃないか、今 ....
いちめんの漆黒の空に
銀色絵の具を 振りかけて
秋 星座 またたく 地上には すすきゆらす風
生きて味わった苦しみが
嘘でもあるかのように消えていき
一日を そこそこ懸命には ....
ぼんやり砂浜を眺める
ゆっくり砂浜を歩く
夏の潮騒は賑やかで元気いい
身も心も夏に染まって
「今」だからこそ輝ける
眩しい陽射しを浴びて暑くても
潮騒を聞けば涼しくなる感じ
....
もし生まれ変わったら、
僕は何になりたいか?
答えは決まっている
オーケストラの指揮者だ!
苦労が多く、貧乏音楽家になるのは
目に見えている
けれども、いつかはすばらしい演奏をし
....
(オペラ全幕を観なくとも
この3分足らずの間奏曲を聴けば
一つの物語を創作できる)
哀愁に満ちたフルートの音色が
どこからか聞こえてくる
波乱万丈の生き様の中で
訪れた束の間の休息
....
樹間から
覗く秋晴れの青、
ふるふる震え
金木犀の香が舞う夕べ、
時はすっかり透き通り
遠い記憶を辿りいく
)何があったか
)細かいことは忘れちまったが
)ただ喜びと懐かしさだけ
....
あと数時間後に優勝者が決まる
音楽コンクールの本戦
バイオリンとオーケストラの共演が
これからはじまる
最初にチャイコフスキー
次にブラームス
そしてシベリウスの協奏曲が
次々と演 ....
散々暴れまくった台風が過ぎ去って、
旧竹藪の跡地にあった交番のおまわりさんがいなくり、
ときを同じくキャンプに来ていた少女の一人が消えた。
後から自衛隊の隊員や消防の隊員たちが捜索にやって来 ....
新しい土地に新しいお花畑ができて、僕はその中のひとつに夢中になった。
Aeという淡い脆弱で美しい花だった。
新しい土地にはたくさんの花びらがやってきて、そのうち茂みの中からたくさんの雑草も ....
富山からの
産直クール便
白い箱いっぱいに
紅ズワイガニが二杯
ハサミをおとなしく組み
脚をきれいに畳んで
小さな目はうつろ
見事ね ほめて
夕方には食卓へ
甲羅から味噌を
....
いまから僕が歌う
数分間のテノールのアリアで
必ずあなたを振り向かせる
そして、ソプラノの返し歌
あなたからのアリアをもらう
さっき出会ったばかり
それなのに僕はもうあなたに
心を ....
例えば、交響曲第4番「イタリア」
第1楽章のはじまり数小節で
僕はすぐにイタリアの真っ青な空
緑のそよ風が吹く草原へと飛ぶ
例えば、交響曲第3番「スコットランド」
非常にゆったりとした序 ....
永遠の女性の敵、恋人の父さえ
殺してしまう悪人
泣かした女をカタログにし
楽しみ、数を誇るドンファン
また誰かが彼の犠牲者になる
次は婚約者がいる乙女の心を
揺さぶり東屋に誘う
悪魔 ....
さて、今日は何を聴こう?
無味乾燥な僕の部屋を
豊穣な世界に変えたいなら
バッハの無伴奏チェロソナタが
良いかも知れない
音楽が進む度に
音による壮大な建築物が現れ
人類の偉大なる遺 ....
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