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【新】

手と手と てとてとてと かさなりあって音がする
足と足  大きな靴のなか小さな足が とてとて動く
とおい日の かげが
わたしを追い抜こうとして とてと 立ち止まる

冷蔵庫に  ....
知らないうちに流れた汗がシーツを濡らして
ベッドから蓮が生えてきた
寝苦しい夜
窓のそとで蝉が蛍光灯と踊っている

本当は
「詩ってなんだろうね」
って言うつもりだったんだ

臆病者 ....
曇天に忙しないあたま
陽のサウナからながれ落ちた汗
染みついた女鯒の滑りのようだ
冷珈琲が苦い
台所で背を向けたまま
居間のテレビから声が途切れることもない
「男はつらいよ/噂の寅 ....
バカな奴を持ち上げるだけ
持ち上げておいて
何かやったら
死ぬほど叩き続ける

相も変わらず
クソマスコミが騒いでいるが
バカを持ち上げていた方の罪は
どうするんだ

オリンピック ....
気づかないうちにみえてくる
知らない小さな星だから

きみのこと
らしいなんて考えているとよけい気になります

投稿欄から消えてしまったひと

元気にしてますか?

それは ....
【ふたつの音】



毒虫に やられ
全身は はれあがっておりました
つかれきった こころに
毒蛇を漬け込んだ酒をかけると
寝袋の中に身を横たえた私は、
水平さざ波のように 癒えてゆ ....
【紙屋町界隈】

ここには来れないあなたを
さがしています
わかりやすい たいどで
わかりやすいことばで
さがしてみます

街のあちこちにカメラを設置し
あなたの陰を
さがしてみま ....
【作品の前に】

シャンソン「枯葉」の歌詞作者 詩人プレヴェールの詩『夜のパリ』という作品の前後の
物語を詩にしてみようという企画がありました。
プレヴェールは第一次大戦、第二次大戦を経 ....
時の過ぎるのを忘れ
畦道にしゃがみ
ひらく瞬間を待っていた
山の向こうに月が姿を現すころ
何かが限界をむかえるように
耐えていたがくが
プツリと裂けて
薄黄色い花びらが
ふるふる ....
〈ふつふつと煮えたぎる〉孤独の中で、
〈爆発と偉業の準備〉をするために帰る
  「夜の屋根裏部屋」には、
 過去を殺したナイフが、
 心臓に 突き刺さっている。

盲目の壁を背に野うさぎの ....
【百合】


昨夜の薪が
まだ ほんのわずか ちろちろと している
寝る前に見た 夜光虫のまたたきと
星々とのまたたきとの
違いがわからなくなくなってしまった
ほんとう ....
恣意的にはなす術も無いがときに僕のマックが代弁してくれるだろう
僕のOSは古すぎてもうあたらしい言葉を紡げないから

内緒話しを夜通ししてみたいんだ       ケ ....
わたくし、Eテレ2355で有名な考えるセイウチでございます。今日もプールでポーズとりながら回ってると、お客様が「きゃあ、見てぇ、セイウチのくせに哲学してるよ」って指さして笑うんですよ。まあ、もう慣 ....    太陽の匂いが漂うんです
   懐かしいあの土手沿いの道の一画に


   両手から
   はみだしてしまう大きさの
   おおきな亀裂のあるトマト
   とうさんが  ....
きえねばならない思いをかかえて
心の溝を覗くとき

淵に足をすくわれそうな闇を前にして
問うてみる
闇は誰のため
誰の物でもない
とてつもなく広がる
だれそれのたそが ....
本名は石田太郎らしい
いしだ、たろう、だって・・・ククッ

こいつは
ワケわからんデモに参加して
血相変えてアジったことで
とんでもない
薄らバカだということがバレて
干されたと思った ....
見慣れないスカーフを胸に
少女になり
出て行こう

テーブルの上には、昨日までの私への さようなら
きっかけは
太陽と星とがイーブンなのよ
テニスの試合でいうなら いままさに 
ラブ  ....
ある朝
ヒナのために批評している
ツバメの雛が巣から落ちたのだ
百均の店員の
みなでしつらえた
段ボール製ヒナ落下防止板の設置位置について
ヒヒョウしている
作業が遅れ
巣からな ....
お前に向かって野球ボールを投げたら
知らない人の家の窓を割ってしまったことがあったな
俺たちが小学校低学年の頃だったね
俺たちはやばいと思って思いっ切り走って逃げた
窓を割ったことがばれるのが ....
都市を横に連ねたような貨物列車が駆け抜けたあとに
鳥のエサほどに分けられた轢死体ひとつ
十六の少女、と夕方のニュースが声をひそめて告げた
そんな歳で絶望なんか本当は出来るはずもないの ....
3・14から始まる円周率は
無限に続く

わたしが生まれた瞬間から
円周率を言い始めたとして
数十年を経た今も
それは言い終えられないことになる
そして、わたしがこの一生を閉じる ....
背中にへばりついて取れなくなった
アノマロカリスは気付けば苔むしながら
僕を覆う全身の鱗のようになって
まるで貴女を忘れたみたいに
背だけが伸びた針葉樹を
なぎ倒す最後のダイナソーに
なっ ....
もしも背中に翼が生えていたら

こんな闇

飛び越えていくのに

屹立する光の柱

眉間から伸びる紫のオーラ

醜い豚のような身体

美しくなりたいと思った

光の側に ....
【黄金の川】

主述の黄金律が 逆さに流れている川が
ランゲルハンス諸島には或る
島では、今日も甘美なインシュリンの雨が降り
下降気流で冷やされた土壌に蜜の匂いが立ち上がっている

 ....
霧雨がひび割れた心を濡らす

      優しく 優しく 降り続く

   「もっと気楽に生きなよ 楽しみなよ」って

囁きかけられているようで

 堪えきれず 涙が溢れた
     ....
  
昼間の火照りから解放された夕暮れ
ビルから流れ出た人たちが
睡蓮の群生する池の畔を帰っていく

池の畔のベンチに若い女が独り
 ....
覚めない感覚が

私を苦しめる

何が欲しいのか

興奮と葛藤の中

諦めきれないものがある

価値のないものに懸命になり

本当の宝をないがしろにしている

後ろめたさに ....
雨に閉ざされる
時がくる
カエルは喜び
人は憂鬱になる

夏はまだかと愚痴り

夏が来れば
汗をかいて
また愚痴る

お前は五月が好きだと言い
俺は十一月が好きだという

 ....
【水だ】

空が、しだいにコーラルブルーに
かすむ

骨だけになって、鯨は
今日も尾頭付き

水族館の いっかいから 
          二階にかけて
       ....
【 君の居場所 】

三丁目の角の突き当りの
有刺鉄線の向こうには
なにがあるのだろう
あの奥には 殺伐とした広陵たる 荒野がありそうだ


漠然とした目標に俯く 君に ....
stさんの自由詩おすすめリスト(662)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新涼灯火_(三篇からなる_オムニバス)- るるりら自由詩8*16-9-22
- 2wa十ri自由詩116-9-8
黒く指された脊骨- アラガイ ...自由詩6*16-9-6
和姦、強姦、第六姦- 花形新次自由詩116-8-30
小さな星- アラガイ ...自由詩4*16-8-29
ふたつの音- るるりら自由詩7*16-8-20
紙屋町界隈- るるりら自由詩10*16-8-13
完全な闇---『夜のパリ』_プレヴェールに寄せて---_- るるりら自由詩2*16-8-12
待宵草_- Lucy自由詩17*16-8-8
_灰の肖像- ハァモニ ...自由詩3*16-8-4
百合- るるりら自由詩12*16-8-2
Hey__Joe- 梅昆布茶自由詩916-7-26
ゾンビの日光浴- 阿ト理恵自由詩3*16-7-19
真赤な太陽- るるりら自由詩20*16-7-18
消える- るるりら自由詩9*16-7-17
石田純一- 花形新次自由詩216-7-11
渇く- るるりら自由詩8*16-7-7
あたいずむ- るるりら自由詩9*16-7-4
あの日- xx陽向自由詩216-7-1
誰かが降り続ける- ホロウ・ ...自由詩1*16-6-20
円周率- 千波 一 ...自由詩516-6-19
化石- 梥本 サ ...自由詩316-6-14
題「あの夜を見たかい」- ジム・プ ...自由詩2*16-6-11
川辺にて(三篇からなる_オムニバス)- るるりら自由詩6*16-6-10
優しい雨- 星丘涙自由詩3*16-6-7
睡蓮池の畔にて- イナエ自由詩14*16-6-6
瞳は守れ- 星丘涙自由詩4*16-6-5
親子- レタス自由詩416-6-5
【水】引き潮- るるりら自由詩22*14-7-9
【漠】君の居場所_- るるりら自由詩10*13-8-27

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