横顔とは
君の横顔が見える、という事は
なんと切ないものなのだろう
その視線が此方に向く事はない
僕は君の横顔を見ているだけで
それ以上、何も出来ない


膚の下の肺の中を
 ....
晴れた日の会場内に 用意された百脚の椅子

来賓者、関係者、招待者、出席者、
名簿に記載された ずらりと連なる固有名詞

司会者は叫ぶ
(百人満席、晴れた日に、)
新聞は語る  ....
重たいドアを押して外に出ると
階段を数段上ったところで
思わず立ち止まる

百貨店の屋上は
すっかり様変わりしていた

複雑な段差を組み合わせた
明るい色調のウッドデッキ
オリー ....
空と海の混沌に
突き刺さる黒い陸の先端
に白い少女が立っている

淡い彩りが現れ
生まれた風が海を押す
押されて海は岬に駆けのぼり
少女に白い言葉を飛沫く

潮鳴りにひそむ遠い記憶の ....
    冷笑されるでしょう が
      卒寿となった いま
  すがりつくしか ありません
        過ぎてしまった
脆い群像の 淡い言動のかげ に

     卑下されるでしょ ....
街灯の光が届かないバス停で
忘れられたように バスを待ちつづける

終バスは すでに出た後かもしれないのに

ここに明日までずっと立っていても 
だれも話し掛けてはこない
 
光を乱反 ....
幾億粒の{ルビ眼=まなこ}が煌めく
夜の底

磁気に繋がり
流れを描き
脆く途切れ
こぼれる様を
見ているようで
見ていない
視線の針が交差する
決して出会うことはなく
跳ね返る ....
(ダレカダレカ解放シテクレ、
コノアツクルシイホドノ抱擁カラ)

私は時々、
私を抱きしめている、
この腕を暑苦しく思う。
私を抱きしめている私の腕を。
この腕には沢山の鍵が掛けられてい ....
中掃除いや小掃除しかできず今年こそはと日の出に誓う モモンガを好きだと言った君の部屋ムササビらしきヌイグルミあり あのときたしかに荒野に吹く風の音

爆心地にはアスファルトとコンクリートとガラスや金属、LED、わざとらしい街路樹

光の船だ

打楽器が跳ねている

噂話が沈む

タイヤが滑る
 ....
花 開く
冬の君の白い肌
紅に染まった頬愛し

愛は束の間 燃え上がり
二度目はないと 雪の降る
風が悲しいため息をつく
かき曇った空に 葉を落とした大木の影黒く
烏が鳴く 惨めな輝きを目に宿して
閉ざした扉は 誰かが叩くのを待っている


開き果てた花薄は 干からびて
土の中で ....
きょうは鶏祭りだ
去年の祭りからずっと 待ちに待って
ぼくらが普段口にできるのは
食用苔と粘菌くらい
今夜だけは腹いっぱい肉を食べれるから
大人も子供も
みんな嬉しくて嬉しくて


 ....
脳髄に流入し浸透していく
この響く気ヒビキ残響は
また未定形の透明熱流
(ゆっくり、ゆっくりと 時を育み)

脳水を押しやったり引き戻したり
流動するままに瞬時瞬時
       モコモ ....
出勤前に洗面所の前に立ち鏡を見た

「今日も疲れた顔してるな自分」

とふと笑いがこみ上げた

そんなあきれた笑顔でも

少し元気が出た気がしたのだ
朝は人生のようだ
ようやく始まってもすぐに
終わりの兆しで満たされる

佇む人の内側には
透明な水が鏡を作っている
朝の人間は水でできている

信号灯は消し忘れられ
薄明 ....
右手に枯花
左手に造花
冬の雨と骨
水の径のひとつの影


陽の無い朝
海を照らす目
壁に描かれた
絵に消える羽


遅い午後
遠いはばたき
原に散らばる
 ....
外灯のつらなりを見つめていたいんだ

隠れることができるような闇が街にはなかった

だあれも探してなんかくれてないのに


ありがとう

探してます

丁寧でした


外灯 ....
湯船にゆずが浮かんでいる

まばらに浮かぶそれらは

まるでこの世に

湯に沈むものなどないと

思わせるほど

あたりまえの様に浮かんでいる

沈んでいる自分の体に

そ ....
(この男、殺したい )

私がはじめて、
胸のなかにナイフを握ったのは、
まさにこの瞬間だった。
その男は私に出会うやいなや

(アオイサンテ、
ソノ足ハ障害ナンデスヨネ、 ....
眠れない夜は
いろいろなことを考える
明日のご飯や
さっき読んだ本の続き
ここ最近の心配事や
死んだペットの事。

普段気にしないことでも
眠れない夜だと大事に感じる
きっと目を ....
孤独がコトリと音たてて

薄いオリオン座拝みます

恨みもせず

妬きもせず

孤独がコトリと音たてて

街が滲んで見えるのです

避けもせず

罵りもせず

孤独がコ ....
なにか に
何かに包まれているこの感触
背中から 気泡幾つも浮かんでは滑り消え
そのたび全身温まり
じわじわジンワリ熱くなる
〈前進しろ 停滞するな〉と

感じるんよ
背後から背後から ....
自分のからだを抱きしめてみる
季節が逝こうとしていているから?
いいえ
この借り物のなかで
巡り巡っているものの温かさを
確かめてみたいから
けれど取り出したとたん
あっけなくそれは
 ....
 帰ってきた洋子はおもしろくない
 しばらくはまあそんなもんかと思っていたが
 いつまでたっても父は自分の前で変態しない
 何がおもしろくないって
 それをおもしろくないと思う自分が
 何よ ....
何のために
東京に出向いたのだろう
しょんべんしながら
後ろ向きに走るためにだったのか
それとも
夜中のグランドに
ロケット花火を水平に打ち出して
土煙が上がるのを
眺めるためだったの ....
誰もいない道
また 新しい年がはじまった私
だが 誰に会うわけでもなく また 
私は そして 私は 歩いた 
日の当たる路地 しかし
ネコが鳴いている 日の中で
私はまた冬の道を行く ....
  夢のかこいは
  {ルビ菖蒲=しょうぶ}のながい影に飾られ
  また、{ルビ蕩=とろ}けた夢のよう
  わたしたちは 遊ぶ
  いつまでもあそぶ
  るらる、るる
  りりる  ....
おかあさんだいすき
おかあさんだいきらい
どっちもほんとう
どっちもうそ

おかあさんは私の味方
だからおかあさんが重い
おかあさんはありがたい

おかあさんがしぬなんて考えられない ....
レタスさんのおすすめリスト(4157)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
横顔- 凍月自由詩8*16-1-7
空席- 為平 澪自由詩816-1-7
煙突と月見うどん- nonya自由詩22*16-1-7
暁光- イナエ自由詩20*16-1-7
風の舌__(十)- 信天翁自由詩416-1-7
バス停- いねむり ...自由詩516-1-7
流星雨- Lucy自由詩23*16-1-6
小指- あおい満 ...自由詩616-1-6
中掃除いや小掃除しかできず今年こそはと日の出に誓う- 北大路京 ...短歌416-1-6
モモンガを好きだと言った君の部屋ムササビらしきヌイグルミあり- 北大路京 ...短歌616-1-6
爆心地- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-6
恋愛雪- たけし自由詩7*16-1-6
冬の池- 藤原絵理 ...自由詩8*16-1-6
ブロイラー- ただのみ ...自由詩15*16-1-6
時の運動〇在る世界- たけし自由詩5*16-1-6
笑顔の力- しょだま ...自由詩316-1-6
朝の風景- 葉leaf自由詩416-1-6
光の歩行者- 木立 悟自由詩416-1-5
探してます- 吉岡ペペ ...自由詩616-1-5
ゆず湯- しょだま ...自由詩416-1-5
- あおい満 ...自由詩14*16-1-5
夜更かし- 自由詩4*16-1-5
滲む街- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-4
自由の意志- たけし自由詩5*16-1-4
血温計- そらの珊 ...自由詩21*16-1-4
ドS洋子の帰還- 平瀬たか ...自由詩5*16-1-4
雑踏変化- 北村 守 ...自由詩416-1-4
新年の空- 番田 自由詩216-1-3
ukiyo- 草野春心自由詩416-1-3
おかあさん- 朧月自由詩116-1-3

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