カーテンも取っ払った六畳間
 テレビと わずかな生活用品に炬燵が一つ
 職場近くへ引っ越すための段ボールが
 キッチンと廊下に並ぶ

 「部屋が狭いから、ずいぶん処分したのよ。」
 友人 ....
足元をよく観てごらん
幸せは足元に
人知れずいっぱい咲いているから

見上げてごらん
希望は星空のように
空いっぱいに輝いているから

心を澄ましてごらん
愛はあなたたちの心の中に
 ....
(だれが呼んでも
(きこえないよ
(きみが、いちばん!
羽根のない子どもは月に擬態する
集団下校の輪の中に居たはずなのに
だれも名まえを思い出せない
古い友だちの口笛は
(風が散ったから ....
 もやぐ朝 

夜が朽ちて
朝が生まれる
霧に覆われた街は
港へと変わる
赤い太陽は
無音の出港の合図

けれど想い出は
いつでも切ない
胸に
錨をおろしたまま


 さ ....
お骨はゆうパックで送れるんだって
へぇ
そんなわけで叔父の骨を預かって
春と夏が過ぎた からんと
最近は近所に犬を見なくなった
骨を差し上げるあてもなし
わたしが咥えてしまおうかしら
叔 ....
ともに歩いている砂浜、
こちらをむいて、
つよい波風にすこしウェーブがかかる、
花のように、首を、傾ぐ、
ながい黒髪の、まるでオニキスのようにまるい、
とてもおおきな瞳、
しろいレース柄の ....
  おしゃれなRockが
  煙るような音量で充満する
  ビジネス・ホテル 3104号室
  いやな感じだ


  青白い天気図の影を
  カーテンが弾いている
  さっきか ....
  なまこの指に溜まっていく
  季節はうつくしい
  ゴム長靴が 二、三組
  傘もささずに駆け去っていく
  この場所が 貴方の 唇であったなら
人類やってるね

えっ?
やってないのか。

 ・・・・
一番最初に火を付けた人がいるんだよね。
物理的発見であり発明の話だ
火を付けたというより、火を創ったともいえる
実用化したと ....
この夜の訪れ
闇の深まりゆき

確かに灯る明かり
橙の色に向い家から
外に温かにほんのり広がり

対し、

輝く内なる光の海
無限に拡がりゆく
銀から黄金に
未だ透明には至らず ....
うっすら淡い黄の光に包まれた木立、

朝なのだろうか夕なのだろうか

時間がふっと透明になり

地を敷き詰めた落ち葉たち、
透明な時間に舞い上がる
漆黒に渦巻く闇から解放され

う ....
似姿ばかりがある
存在するとは彷徨うことだから
ススキの穂が揺れている
首をかしげて揺れている
しなやかにゆるやかに
白銀、白銀、白銀の揺れ

ゆうらりゆうらりゆららゆら

言の葉散らし沈黙のうち
微妙なヒビキ木霊して
ひそやかに ....
好きなもののことをかんがえるの
きらいなもののことをかんがえちゃだめなの


Motherってドラマで芦田愛菜が云ってたの思い出したから
あたしもまねっこして 好きなもののはなしをするね
 ....
古稀を過ぎた女房が
医者から「五十肩」といわれうれしそうである
患者に喜ばれる病名なら治りが早いかもしれない

これは「美人鼻炎」です
これは「エリートハゲ」です
これは「イケメン腰」です ....
卵を割ると中には
砂しかなかった
食べ物を粗末にはできないので
そのまま火にかけると
砂の焼ける匂いがする
今ごろ砂場では妻と娘が
いつまでも完成できない
卵の城を作っていること ....
透明な大気のそよぎ
青一色の天空、
視界に現れる
アナタは誰?
僕には知らないアナタ
好みでも嫌いでもない
顔の女、クッキリと
小麦色の肌の微笑んで

 石階段を下りながら昇っていく ....
君のこと 好きに決まってるだろ

もちろん君の旦那も 君以上に好きだ

ゴメン ボクたちには
君に話せない 秘密があるんだ

察してくれ あまり深く訊かないでほしい

ボクたち 誰か ....
濃緑の葉群れ、
波打ち照り輝き
歓びの眩しさ
命の純粋
恐ろしい迄の
命の威力

新緑の季節、進み深まり
街道沿いの落葉樹たち、
枝葉を繁茂させ絡ませ合い
五月の青空、五月の風に
 ....
 テイクアウトのピザを
 たらふく食べ
 飲みすぎた赤ワイン

 炬燵で寝落ちし
 ふと目覚める 耳の底の音だけしかない
 深夜

 空ビン洗って
 ベランダの収納ボックスへ入れる音 ....
夜に潜む影
永遠の哀しみに藻搔く者
{ルビ紅=くれない}の、生し刹那を求めて
彷徨う我は ひとり

青白い肌に朱の唇
尖った牙と真珠色の爪
その姿は、美しくも恐ろし

夜の帳に包まれ ....
人間ごときと
寂鬱が漂う鳥瞰
見渡した
人との間が詰まった人混みが
本棚に隙間がないのと同じ
居場所のような
詞のような
君がいられなかった後悔や
もっと素敵で飾れなかった後悔が
押 ....
いくつもの出会いを
得て
知った
大切な喜びに
私はつくられている
器、
使えば使うほど
汚れヒビ割れゆくもの
汚れヒビ割れゆく肉体に
宿る魂、使えば使うほど進化スル意志
 
手のひらにのりそうなぐらいに
ちっちゃくなったあたしの夜を
三鷹の空に解き放した
 
 
 
全ての人々が信じるあらゆる神々へ
あなたがたを信じる人々の心を敬います
信じるその心 ....
硬いソファまで差す陽が
サキの太腿を切り取り


新居、印鑑、身分証。近くの
小学校から 子どもたちの声が微かに


聞こえる? サキの下腹部に
耳を押し当て 子ども 欲しいな、
 ....
水流水底に沈み
静かさに群れ成す
様々な形の岩岩岩、
何処までもひろがり在りて

すると今突然正に光のスポット顕れ

底に灰の色群れ成す透明水流に
黄金の色 垂直な貫入
生きて注がれ ....
若き頃の
狂騒を過ぎ
ひとり我
今此処にくつろぎ
内なる普遍へ沈潜す


内なる普遍、
外なる自然本性に呼応し
二つは一つにて
神の道の終わり成就し
この感覚世界在りと


 ....
風が強く テントを打った
毀たれるような寒さの中で
ストーブにあたった

5つの頃 寂れた駅の入口で
飴色の夕日の中で
吹きすさんだ風と
おんなじ音が聞こえてきた
目を閉じると
あの ....
 小学校の正門前
 通学路を跨いで並び建つ民家の
 玄関先に置かれる
 バラの鉢植え

 通勤途中に
 つぼみが、
 いつまで経っても
 開かないわ と思っていたら
 その日
 薄 ....
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