日々ひび割れていく
成長痛と共に
涙が滲んでも
それが養分となって
伸びて
またひび割れて
生きていくって
瀕死の状態
地獄に思えるのは
頭の中のせいなのかな
ひび割れないように
....
遠い近さの透明さの
抜けいく想いに迄至り
祈念 只々あれば 、
自らの内に宿り在る思考と云ふイキモノ
いよいよ強度増し震える福音の鳴り続け、
絶えて後に降り注ぐ神々の
怒涛の憤怒と ....
わけもわからず寂しいので
寂しくない を考えた
青い部屋のなか 外を見たとき
あなたが眠る 姿を見たとき
誰かを待って 立っているとき
帰り道を 歌って歩いてみたとき
わたしが わたし ....
○「米騒動」
米を買ったことのない大臣には
米を買えない国民の苦しみは
届かないものなり
○「独居老人」
*朝立するも挿入する腟もなし
*スキンシップはもっぱら愛犬とともにある
*「 ....
スポットワーカーうれしんだ
通勤列車で押されんだ
リュックを前に抱えんだ
いっぽんの棒になってんだ
スポットワーカーうれしんだ
年下上司がやさしんだ
あいさつをしてくれたんだ
その日 ....
うちょうてんって知ってる?
輪廻の一番上
知ってるがな
一番幸せである意味一番不幸なとこ
ひそーひひそーしょ、ともいう
何?行きたいの?そこに
辛いぞけっこう
いいんだ、 ....
もし少しでも良いことがあるというならこの僕に教えておくれ
空が泣いてる
しわくちゃにした虹が悲しげに少し揺れた硝子の刺が雹となって降り頻る
もし少しでも救いがあるというならこの僕を叩いて ....
世界に対して
言うべき何かを持たない
私達は
否応なく
自分の興味に深く
沈み込む以外にない
しかしその狭く閉ざされた空間には
同じように
そこへ流れて来た難民が
少なからず、いや思 ....
いちごイチゴで苺だし
ちょいとスポンジ乗せましょう
明日が晴れなら問題ない
毛糸丸めて逃げ惑う
22日にチェック付く
可愛いからにきまってる
おかわり即ちありがとう
生死の世界のエントラ ....
○「早寝早起き」
若いうちは
することがいっぱいあったから
遅くまで起きていたが
年を取ったら
することがなくなった
テレビもおもしろくない
晩酌もコップ一杯だけ
一方起きるほうは
....
「あなたが入っていたらいいのに。」
その一文に鷲掴みにされた
先日送った小包
そのお礼の手紙
初めての あなたからの手紙
美しい字で書かれた宛名を見て
あぁ、そうだ ....
俺はね
嘘つきな男
壁ドンを繰り返し
多くのハートを奪った
女たちは
何故許すのだろう
俺の瞳孔が開くのは
ただの生理現象
信じてくれ
少しはあるはずなんだ
俺の愛
信じ ....
・無、とは何も無いことではない。
・全てが有るから、無である。
・私利私欲の有るではなく、公正無私の有るをいう。
・儒学の君子は、公正無私の有るを楽しみとする。
・どうすれば、無(君子)になれ ....
半分腐ってる空の下で
うなだれて咲いている花が
自我を持ち、人々に脅威をもたらし始めたんだ
だから詩を書こうと思ったんだ
引きこもりの僕の部屋にいる
コミニケーション可能なロボットと
....
時代を追いかけ
時代から遠ざかり
時代に取り残される
言われた通りにしていたら
ものわかりのいいバカになりました
数の数え方と色の見分け方
下手の横好きは生きる術でした
知っ ....
歌をうたってる
僕がいる
歌が聞こえる
だれかの
どこかのだれか
いまごろ
僕を歌う
だれかのために
気まぐれな
歌をうたう
いつの間にか
はじまってる
どこかのだ ....
0 序としての、呼びかけ
ねぇ、蛇たち?
貴女方はわたしのこと、
非道いって、思ってるみたいですね。
でもね、
わたしの生きてきた闇もまた、
貴女方の知らない明るい闇 ....
昨晩見た夢は
わたしのあたまのなかに
かろうじて残ってはいるが
触れることはできそうもない
かたちないもの
見たといっても
まぶたはとじられていた
不思議なことだ
朝はかたちあるも ....
お花畑が好きな
あなたに出会うまでは
あちら側なんて
存在しないと思っていた
お花畑が好きな
あなたに出会ってからは
あちら側を
薄っすら信じるのも悪くないと思っている
....
ベランダの手摺で一休みの鳩さん
窓ガラス越しにじっと見つめる猫さん
今の関係性を紐解いてみる
狙われている鳩さん
飛び掛かりたいが
檻の中の自身をうらやむ ....
毎朝電車ギリギリだから
自転車で坂を駆け上がる
あと5分早く起きればいいだけなのに
それができないいしよわちゃん
開いたドアに滑り込んで
....
くさらずコツコツがんばるしかない
あきらめたらそこで試合終了
何度でも言うけど
生きるのはしんどい
摩耗していく心と体
それでも人生を肯定する
それでも人生を肯定する
○「愛犬」
僕は
君の瞳にうつる僕のやさしい瞳を
見るのが
大好きだった
○「虫の命」
虫も一つの命を生きている
しかし
僕は蚊の音を聞くと
殺したくなる
ゴキブリを見ると
....
この星の全域が、
スラムと
清潔な街とに
分断され、
難民と
エリートに別れても
まだ君は
未来を信じるのか
正義が強制され、
否定する者が眠らされても、
まだ君は
未来を信 ....
○「好日なり」
詩想あり
ポイントあり
コメントあり
で
今日は好日なり
熟睡あり
悪夢なし
勃起あり
で
今日は好日なり
事故なし
事件なし
怪我なし
で
....
悲しみが
映るまさおで美しい
空を飛べれば凍ってもよい
その夜の
心を凍らすほど貴(たか)い
満月ほどの清さを持ちたい
凍らない
涙は熱く頬つたい
....
恋が終われば
理由が無くても詩が書きたくなる。と
誰かが言っていた。
女は若さが有利で全てだ。と
存在を否定するかのように切り裂かれ
死の淵の手前で泣き崩れたまま
楽になれれば。と動け ....
○「故郷の夕暮れ」
故郷の夕暮れは
電話もメールもこない
ただテレビの音だけが流れている
やがて深い闇が降りてきて
この世にひとりぼっち
大家族で食卓を囲んでいた頃が
なつかしく思い出さ ....
カモミール逆境に耐ゆとふ花言葉
解体の間近なる家{ルビ梅雨夕焼=つゆゆやけ}
千鳥草風に{ルビ抗=あらが}ふことあらず
宙を泳ぐ
水中の雲の夢心地で
スローモーション
スローモーション
横切るビルを
全て飲み込んで欲しい
僕の目の奥で
小さく飛び立って欲しい
過ぎていく色を
包み込んで欲しい
虚しい ....
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