からからと 庭の枯れ葉は 風に舞い 集まってゆく 雪のように



チチチチと 小鳥は木の実 ついばんで 眺めるわたし 息をひそめて



ベランダに 小さな服が 並んでいる 冬の陽射 ....
キラキラ輝く
青や水色のビー玉
両手ですくって
光にかかげる

ビー玉の中は
青や緑や白や赤や
幾重にも色が混ざり
私は無意識に息を止める

これは朝顔ね
これは海藻
そしてこ ....
湖面の淵に座り
文字で満たされた水面を掬う
誰かの言葉が耳を貫いた
様々な感情が混ざりあった波は
さらさらと湖面を滑る

水面を覗きこんだ
私の白い肌は
言葉に出来なかった思いが赤く滲 ....
冬の日射しが 淡く部屋に溶け 影との対比に 霞む金魚鉢



寒い部屋 季節外れの 金魚鉢 私と同じ 空っぽのまま



雪うさぎ そっと沈めて 輝いて 溶けないでと 守る金魚鉢

 ....
白紙はいつまでも白紙のままで

書いては消されるアイデアの断片が

残る事なく散らかっている


昨日作った雪だるまは

半分溶けかけていた

滴る雫のひとつひとつに

私の ....
彼らの 忘れられぬ記憶と 祈る思いを ずっと語り繋いで



静けさの中 目を瞑る人達の 願いは届く そう信じて



一筋の 煙が空に 消えたとき 静寂包む 蜃気楼の影
向こう岸に星が落ちた夜
胸の前で手を合わせて祈る僕に
悲しい報せが届く

さそりの赤い星は
あんなに美しく輝いているのに
ついに君の嘘が
真実になることは無かった


この悲しみを ....
見上げた空は透き通る青で
白い雲は海を泳ぐように移動する
何処までも青いキャンバスは
何でも描けると
君は眩しく笑っていた

風が通る白い部屋で
私は小さく丸くなったまま
窓際の花瓶の ....
ちりんちりんと風鈴が揺れる
見上げる空は雲が多くて
うとうとと眠る肌に
風が静かに滑っていく

夢の入口で
君がさよならと言った気がした
強い陽射しの中で
弾むように雨は降り
君を追 ....
大切に 守った灯火 吹き消して 君は輝く 星になった



はらはらと 静かに踊る 雪に乗り 君は美しく 微笑んで



一握の 雪の重さに 涙して 名を呟いた 静かな朝に


 ....
優しさなら全部あげるから バファリンの代わりに 傍に置いてよ



何も言わずに ただ料理を平らげる 私はそれが嬉しかった



君の手は 無から有を 産み出して 無限の未来を 私にく ....
道を歩いていると
何人もの人とすれ違う。
どの人も違う。
平均の人なんていない。

交差点で立ち止まる。
点滅し始めた信号のリズムは、
過去の日々を巡って
軽い目眩。

自分を見失 ....
昨日の事は忘れない 刻まれた君の言葉と シーツの皺と



温めるモノはありました でもこの手はずっと冷たいままでした



行って来ます そう言ったきりよと鈴虫は 悲しい音色でないた ....
青空と強く降り注ぐ陽射しの中
パラパラと降りだした雨粒
光を纏って輝き出せば
空に虹がかかり
ぽろんぽろんと鍵盤が弾みだす

夢とも現実ともとれない世界
その風景を残そうと
携帯にメモ ....
いつの時代も背中を見送って
悲しみは心に秘める
何かが手を離れる時
ポケットに写真を忍ばせて
思い出してね
ここに居るから
伝えられない言葉が雨になって
私の中をすっと流れる

いつ ....
この空を 君は自由に 飛んだから だから鳥はね 泣いたりしない



悲しみは もうたくさんだと 花は言う 僕は自分に 水をあげた



いつまでも 帰らぬ温もり 待っている 隅で眠る ....
悲しみを 満たした夜は 月明かり 星を眺めて 夜更かしをする



目隠しの 隙間から見た 日常に 僕らは居場所を 探している



小さな街に寄り添って 小鳥みたいに歌う 不器用な僕 ....
雲が白く山肌を覆う
そんな雨が途切れた夕方に
幻を見たような気がした
むせかえる夕立の後で
耳元で囁いた
その柔らかい息づかいが
脳裏に焼き付いて
繰り返すフラッシュバック
目眩の底に ....
虹の涙が透明だから 僕と君の泉は清く正しく



青春の 透明な恋 眩しくて もう出来ないと ジブリで悟る
震える声で もう会わないからと 背中の君が とても愛しくて



なんでも分けあっていたから 小さなアイスも 僕には多すぎる



君が残して行ったサボテンは 今でも窓辺を占領してます ....
細い指を絡めて
愛を囁いた
湖畔に佇む
雨に濡れた木々には
震える小鳥が鳴いている

遠くまで流れていく雲
君は花畑の中で
太陽の匂いのするそよ風が
帽子を飛ばせば
愛が笑う
ク ....
あめのひは
おそとへでられない
まどにつるした
てるてるぼうずも
どこかしぼんじゃって
おひさまをよぶ
まほうがきかないのかな

かぜがつよくふくたびに
あめがまどをたたく
あそび ....
水が溢れ 川になった道に 金魚を放したら 里に帰るかな



ぱちぱちと 雨は窓を 叩くけど ごめん今日は 遊びに行けない
水面には 満月ぷかり 揺れている 輪郭溶けて 何処か寂しげ



足先で ちゃぷちゃぷ波紋 描き出す 歪んだ景色 歪んだ私



桟橋の 縁に手をかけ 覗き込む 水面に映る あなたはだ ....
雨の後 濡れた木々に 鳥の声 楽しいおしゃべり してるのかな



道端の 日に日に色付く 紫陽花は 雨を知らせる 郵便屋さん
貴方に愛されたいと願った 声を失くした人魚姫のように



新緑は 初夏の日射しに 色を増し ヒレの無い足で 外に駆け出す



満月の夜は 鱗を落とす 微かな潮風に 故郷を思う
小さな手で握り返した
精一杯の自己主張は
脆くも崩れ去り
斜めの世界で
命を耕しては
空の彼方が憂いを帯びる

いつもさようならは
口に出来ずに
終わりのない結末を
月の欠片が反射 ....
肩を寄せ合う店先 雨に濡れた君は太陽のように笑う



しとしとと 雨は全てを 濡らしてる てるてる坊主 願いよ届け



湿気を含んだ空気に 母の胎内を重ね 丸まって眠る
一人では 広すぎるベッドの上で 孤独を隠し 丸まって寝る



眠る前に本を開けば 私のベッドは 物語りで溢れて



夜空の星を 一つずつ解いて 僕は見知らぬ場所へ旅に出る


 ....
どうすれば良かったの? 君との日々は 砂のように溢れ落ちていく



さようなら 君の合図に 気づけずに 日々の隙間に 涙を隠す
ミツバチ(166)
タイトル カテゴリ Point 日付
冬の日常短歌313/1/17 10:55
自由詩812/7/26 14:27
自由詩8+*12/6/8 22:03
金魚鉢短歌412/2/25 23:53
白紙自由詩412/2/7 18:03
短歌111/8/15 17:55
黒い服自由詩511/8/6 12:07
青いキャンバス自由詩311/7/10 21:13
悲しい夢自由詩5*11/7/3 16:31
雪の重さ短歌4*11/1/25 18:23
ラブレター短歌7*11/1/5 22:48
チョコレート同盟企画「年末祭」 ペポパンプ&ミツバチ 「男 ...自由詩510/12/31 23:08
蜘蛛の巣短歌210/10/2 18:35
夢の続きを自由詩9*10/9/2 18:43
ひぐらし自由詩4*10/8/6 18:00
自由に短歌13*10/7/29 19:07
不器用短歌3*10/7/26 8:51
梅雨明け自由詩7*10/7/17 19:31
透明短歌7*10/7/16 19:57
サボテン短歌5*10/7/8 22:50
愛が笑う自由詩10*10/7/3 18:16
あめのこうえん自由詩4*10/6/25 23:30
梅雨短歌4*10/6/23 18:02
水面短歌4*10/6/13 20:37
雨の後短歌3*10/6/4 23:07
人魚姫短歌8*10/6/1 9:45
変化自由詩7*10/5/24 17:27
あめ短歌3*10/5/23 11:54
ベッド短歌5*10/5/16 22:00
どうすれば短歌5*10/5/12 20:20

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