粉雪の 一つ一つの 結晶を 散りばめた夜 ひっそりと泣く



降り積もる 雪の上には 足跡を 静かな中に 奇跡を信じ



星空に 列車の車体 凍てついて 彼の童話に 思いを馳せる
 ....
今夜の月が黄色なら
綺麗に身支度を整えて
遠くに旅へ
小さな奇跡が
起きますように
ピアノのラの音を頂戴

たくさんの荷物は要らないの
そう
好きな音楽だけでいいかも
思い出なんて ....
あかぎれの 手にクリームを 塗りながら 母の位牌に 昔を思う 陽の光が徐々に弱まり
空気も冷たくなって
そろそろ冬が来るのだと気付く
一人に慣れている私でも
この季節は人恋しい
人混みに紛れてみても
近くのコンビニの
おでんを求めてみても
寂しい ....
白息に はしゃぐ笑顔は 何度でも 空に透かして 林檎のほっぺ


木枯らしが 染み入る午後は コーヒーを 暖房の前は 子猫専用


甘酸っぱい 君との距離を 思う日々 一緒に作ろう キンカ ....
砂に埋もれていく
記憶の再構築
あなたの悲しげな瞳が
頭の片隅に

何度も巻き戻していたかった
擦りきれたテープのように
ぼやけても色褪せても
あなたの肌の感触は
鮮明に

時間 ....
遠い君 思う瞳に 鶴映り 帰っておいでと ため息混じり 樹から落ちる枯れ葉も
雨に震える風も
街角に咲く小さな花も
名前を付けたら
全て私のものになる
無機質に広がる
ビルも交差点も
輝きを放ち
愛しいものに変わる

私の指を握り返す
 ....
そろそろ秋も終わる
木々は葉を染め
散り際の命の謳歌
吐く息はかすかに白く
もう眠りの季節の入口

弱音なんて吐かない
赤い瞳は強がりで
遠くの山々に涙を堪える
随分冷たくなった風に ....
二人の思い出が
ぼやけていく

握った手が
離れた速度で

君からの手紙は
まだ引き出しの中

揺れる日溜まり
あの日の歌を口ずさむ

望んでも戻らない
手紙を読み直すことは ....
ずいぶん冷たくなった
雨粒が窓を打ち付ける
暗闇の部屋に響く
貴方の笑顔のように
ぱちぱちと
私の心に染み込んでくる

肩と肩が触れた瞬間から
手を取り合って
些細なことにも
一喜 ....
日常生活が崩れた
声を忘れて
急速に色を失った
周りの景色は
影を残す

あなたたちの声は
もう私には聞こえない
悲鳴のように
耳を突き抜ける
頭の奥でこだました
シグナルは
 ....
記憶の断片を繋ぎ合わせて
どんな言葉を紡ぐの
頼り無げな唇は
か細い吐息が洩れて

すっと消える流れ星
幾つもの思いを背負って
夜空を流れていく
随分重いだろうに
何も言わず儚げで
 ....
忘れてはいけません
時間はそっと話しました
呼吸をするように肌に刻み
常に隣に寄り添う空気のように
忘れてはいけません
時間は繰り返します

記憶はいつも曖昧で
苦しみも喜びすらも薄れ ....
例えこの世界が嘘だとしても
私の頬を包んだ
貴方の手の温もりは
真実だと泣いた

波が打ち寄せる岸壁に
叫んだ
私の人生は終わりだと
何故貴方達は言うのか
自らの人生でさえ
危うい ....
深い木々の合間を縫う
足元は落ち葉
日は放射状に
するすると駆け抜ければ
布は余韻を保ち
風が戯れる

鳥が鳴いている
羽ばたく音が響き
風が落ち葉を舞いあげて
見上げれば
目眩 ....
行かないでと叫んだ言葉の先
掴んだ手の温もりで
引き戻される現実
振り返った瞳には
もう何も映っていなくて
真っ赤な唇からは
灰色の過去がこぼれだす

あぁアンジェラ
全ては終わった ....
空に月が滲む
おぼろ月夜
淡い黄色は霞んで
今日はコップに
浮かんでくれない

まじないのつもりでやってみる
特に願いなんてないけれど
夜空を照らす月のように
私も綺麗になれますよう ....
暖かい灯火を抱いて
真っ白な肌は
羽が積もるのを待っている

ルビーは血の色
瞳の色
真実を咀嚼して
淡い炎で
赦すのです

隙間に光を集めて
閉じ込めた心を
透かしたら
温 ....
カーテンの隙間で
光が踊っていた
整えた呼吸に
蝶が舞う
微かな羽音は
外へ誘い出そうと
懸命に響かせて
私の闇を掻き回す

手の平は温かいのよ
父の温もりも
母の温もりも
薄 ....
貴方がド♪なら
私はミ♪
私がファ♪なら
貴方はラララ♪
素敵な和音
楽しく重ねて
美しいハーモニーを

貴方がド(怒)なら
私はシラ(知らんぷり)
私がファ(不安)なら
貴方は ....
静寂のリズム
小さなわたしが震えている
手を差し伸べた
貴方の温もりに
あの頃の私は目を閉じて
身を委ねた小波は
浄化する
醜い私を剥がしていった

星を散りばめた夜空には
言葉な ....
「しーっ」
声をひそめた
二人の小さな世界は
好奇心とドキドキで
光を放つ

幼い横顔の天使は
森の奥に住んでいて
いつか来る
ヘンゼルとグレーテルを
お菓子の家で待っているの
 ....
閉ざされた白い部屋
唯一の窓から
見える景色は極彩色で
街からは熱気が漂う

医者からは
外へは出られないと告げられた
私はこの白い部屋で
一生を終える
外はあんなに鮮やかで楽しそう ....
青い空
うろこ雲
空の端で
太陽はオレンジ色に染まり
今日にさよならを
告げる

歌を口ずさむ
随分冷たくなった空気と混ざり
微かに香る
金木犀を辿って
道路沿いの並木道

 ....
あれは風の強い日
鳥たちは身を潜めて
星は口をつぐみ
月が涙を溢して
小さな命が産まれた

静かに響く
祝福の歌
力強く鼓動を刻み
生きている証を記す

温かく差し伸べられる手に ....
夕陽が照らす
散歩道
道沿いのコスモスは
風に揺れて
とんぼが帰ろうと
飛んでいく

柔らかな秋風
胸一杯に吸い込めば
自然と笑みが溢れて
昔の記憶が蘇る

ぽかぽかと
心を ....
くちびるをとがらせて
こいしをけとばす
りょうてはせなかでむすび
あかねぞらにあかとんぼ
こころはくすぶって
やりきれないりゆうが
くちをついてこぼれだす
きのうはだいすきなあのこを
 ....
空の青さを集めれば
胸に芽吹いた
白が
私の体をいつか覆い
そのまま溶けてしまうのかしら

ゆっくりとしたリズムは
体の奥から
絶えず聞こえている
耳を澄まして
目を閉じて
身を ....
「あなたたちは鵜飼の鵜だ。
もしくは、
温かい食べ物にラップをして出来た、
内側の水滴だ。

私達が発する言葉を思いを、
ただはね返すだけ。
やる気が見られない。

 ....
ミツバチ(166)
タイトル カテゴリ Point 日付
短歌5*09/12/5 19:19
moon自由詩17*09/12/3 19:39
あかぎれ短歌4*09/11/29 18:57
ポケット自由詩6*09/11/28 17:27
晩秋短歌5*09/11/27 18:11
初恋自由詩5*09/11/27 13:37
短歌2*09/11/25 17:38
名前自由詩5*09/11/22 20:52
赤い瞳自由詩7*09/11/18 18:53
喪失自由詩5*09/11/13 13:16
雨粒自由詩4*09/11/8 22:23
岐路自由詩5*09/11/7 13:15
流れ星自由詩7*09/11/5 18:52
胸の中に自由詩2*09/11/3 20:38
温もり自由詩7*09/11/1 20:55
自由詩4*09/10/29 23:19
スタートライン自由詩3*09/10/28 0:42
おぼろ月自由詩4*09/10/26 18:05
灯火の天使自由詩5*09/10/23 23:47
部屋自由詩3*09/10/22 20:43
二人の音楽自由詩6*09/10/19 18:28
月明かりのリズム自由詩5*09/10/18 23:25
ひみつきち自由詩7*09/10/16 10:23
白い部屋自由詩1*09/10/12 19:06
飛行機雲自由詩7*09/10/10 23:13
また、会いましょう自由詩4*09/10/9 20:21
散歩道自由詩3*09/10/9 14:01
夕暮れの公園自由詩7*09/10/4 20:54
青い空自由詩5*09/10/2 10:38
自由詩4*09/9/29 11:39

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