ある。

そこに

静かに

激しく

燃えて



る。



この

優しさは

あなたの為に。



この

決意は
 ....
恋とはかくも理不尽で独りよがりでわがままな

禁断の果実

けれど誰もがそれを欲しがり

憧れ、知りたがる


ねぇ、愛しい人

世界が恋であふれたら

きっと滅んでしまう
 ....
君が空を見上げる時

僕を思い出せるよう。

僕はいつも

青いシャツを着よう。


君がどこかで笑う時

僕を思い出せるよう

僕はいつも

君を見つめていよう。

 ....
優しさによく似た嘘に手を引かれ

行きつく先は虚構群。


いつからこんなに弱くなった?

いつからこんなに涙もろくなった?


答えのない問いに戸惑うのはもう飽きているのに

 ....
雨上がりの水たまり。

溶け残る小石。


雫の重みで揺れる枝先。

空に消えていくたくさんの

色と光と水と涙と。


私が見上げた視界いっぱいに広がる世界は

本当は小 ....
欲しがった思いは

いつか届くだろう


忘れられた言葉は

また響き出すだろう


そして捨ててしまった勇気はこの日の為だったと

知る時が来るだろう


あの日選ばれ ....
優しい人たちの中に居て
独り頷けないでいる。

溶け出す氷山燃え尽きる森林。

過去の残骸に足を奪われる人々。

それでも生きている。
それでも生きていく。

優しい人たちの中に居 ....
地球のマグマと深海に眠る鯨の死骸。
誰も悪くない。けれど誰もが嘘つき。

地表の大気と地を這う生き物。
誰も愛せない。けれど誰かに愛されたい。

終わらせてしまえば何もかもが単純で。
優 ....
受話器を上げる瞬間と置いた後の数分間。

切なくなるのは

なぜだろう。




切手まで貼った手紙を捨ててしまったのは

なぜだろう。



あんなに楽しそうに笑ってる ....
太陽の黒点よりも真っ黒な心があると恋して知った

ピンク色の髪をした水星人はテラの人とは合わないらしい

今だけは正しく居たい始発前 明けの明星ぽつりと浮かぶ

火星から便りが来ました今そ ....
言葉を遮って雨は流れていく。

虫の声は届かない。

紅いカプセルを飲みこんだら喉が渇く。
平熱を知らないから微熱も分からない。

畳の染みは何が原因だった?

消印のないまま隠した ....
急な坂を掛け上がる

長い階段を上り詰める

その先がわたし達の終点

だから今は

手を

繋いで
*****


あなたは青い星を産むでしょう。

誰にも汚されることなく。

あなたは母になるでしょう。

誰にも惑わされることなく。


*****

最初の人類は

 ....
呑まれてく。

呑み

こまれてく。

真っ黒な

渦の中。

愛のささやき

慈悲のひかり

届かない

届かない。



確かなのは

唯一

流れ ....
{画像=120107041120.jpg}

なないろのおもちゃのくにへつれてって。あしたせかいを終わらせるから



影踏みの鬼になってもどうしてもあの子の影だけ踏めないでいた

高 ....
{画像=120107025333.jpg}



「思い出」

幼い日シロツメクサを胸元で揺らした君は永遠でした

枕木が苔むしていて少年は永遠などはないことを知る

誰でもが大人 ....
{画像=120107025333.jpg}

物理的に日常は君の手の内にある

それは始まりの鐘と終わりの電子音

成り立つ現実はクラクションと排気ガス
感熱紙に爪の跡を残すのは意味のな ....
{画像=120107025333.jpg}
髪の毛が少し伸びて珍しく風邪をひいていた
困ったような笑顔は変わらなかった
何かを言い出そうとして飲み込む癖もそのままだった

最後の電話で何を伝 ....
優しい人は嫌いです

嘘をつかない人を信用しません

だってわたくし人間ですもの

こんなに理不尽で

こんなに誠実な

人間と言う

愛すべき生き物


裏のない人は嫌 ....
顔で笑って心で泣いて?
そんな美学いらねぇ

我慢することが誉?
そんな価値観蹴飛ばしてぇ

泥水の中だって
俺は生きてる

コールタールを飲み干して
ブラックホールを吸い尽くせ
 ....
両耳をそぎ落とした芸術家

トーフを食べながら動物愛護を訴え続けた
男の末路はヤク中で死亡

眠れない何千万と言う人々

けれど消えない希望と言う灯火

地球が地球らしくあるために
 ....
{画像=120107025333.jpg}

『彼女の日記』

背の高い鷲鼻の男は優しい目をしている。

願わくば夢から覚めてあの人の
心も身体も奪い去り、これ見よがしにお揃いの
スト ....
ほっぺたの大きなニキビ{ルビ理由=わけ}にして恋することから逃げ続けてた

少しずつ爪の先から侵されてその他大勢になってく私

お互いがお互いの為生きているコールタールに花の咲く時

潰さ ....
氏名、向井隆
血液型、O型
身長、169cm
体重、55kg
好きな食べ物、特になし
得意なスポーツ、特になし
得意な科目、特になし
特技、特になし
家族構成、妻
勤続20年目の平社 ....
「俺はプリンス」


俺はいつだって

軽やかに舞って

道ゆく人達を魅了する事ができる。

泣いてるお子様も

ふさぎ込みがちな御老人も。

みんな俺の舞に見惚れ足を止める ....
優しい傷跡
月が綺麗に出ていた晩に
彼女に会ってから
連絡が取れなくなってしまった。

別れ際に少しふっくらとした彼女のお腹を
狸に見立ててポンポンと叩いたのが
原因だろうか?

彼 ....
くるみ割り人形の恋
それは雨の日。
片足の取れたくるみ割り人形は言いました。

「恋がしたいね。
こんな雨の日は。
燃えるようなやつを。
薔薇のようなやつを。
雨粒が蒸発してしまう程
 ....
閉められたドアノブ少し回しては開かないことに安堵している

「心まで閉じないように」ドクターは笑って出てゆく閉鎖病棟

消灯と同時に鍵がかけられる冷蔵庫には凍った心

見回りのフラッシュラ ....
あの人は食物連鎖を説いている私は夜明けの海辺を想う

ドップラー効果のように両耳に足跡残して去ってゆく人

もう二度と悲しまないという事はもう二度と誰も愛さない事

まぶたまでお湯につかっ ....
ねじ巻きおもちゃは
関節を鳴らしながらやって来る。

遠い日の音の記憶は今も耳の残っているか?

子どもたちと笑い声は連鎖して
隣の君の声も聴けない

優しい人達の笑顔は今も変わらない ....
永乃ゆち(242)
タイトル カテゴリ Point 日付
愛 が ある。自由詩1*12/1/31 16:59
恋とはかくも。自由詩3*12/1/29 13:01
つまり僕は。自由詩2*12/1/29 12:56
空の果てまで自由詩5*12/1/27 22:21
答え自由詩0*12/1/27 22:09
欲しがった思い自由詩3*12/1/27 22:06
空に散る自由詩2+*12/1/22 19:13
末路自由詩1*12/1/22 19:00
許されている自由詩9*12/1/11 5:23
妊婦が笑う。短歌1*12/1/11 1:17
つま先の方向自由詩2*12/1/11 0:25
終点自由詩1*12/1/10 23:29
始まりの唄 終わりの静寂(改訂)自由詩1+*12/1/10 5:15
呑まれてく。自由詩0+*12/1/9 22:30
おもちゃのくに。短歌2*12/1/7 4:57
連作。。。いつの間にか遠くに。。。短歌2*12/1/7 3:58
電子音の向こう自由詩3*12/1/6 21:07
夏だった自由詩4*12/1/6 20:58
この愛すべき生き物を自由詩1*12/1/6 20:16
ビッグバン自由詩1*12/1/4 7:36
可能性自由詩112/1/4 7:23
彼女の日記〜恋愛Song〜自由詩1*12/1/4 7:16
恋愛哀歌短歌111/11/26 5:01
御伽話その4〜平凡〜散文(批評 ...111/11/19 10:59
御伽話その3〜俺はプリンス〜散文(批評 ...111/11/18 7:47
御伽話その2〜優しい傷跡〜散文(批評 ...211/11/18 7:43
御伽話その1〜くるみ割り人形の恋〜散文(批評 ...211/11/18 7:40
閉鎖病棟(連作)短歌211/11/16 4:16
片恋哀歌五部作短歌211/11/16 3:15
ねじ巻きおもちゃ自由詩211/11/16 3:01

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