パソコンには野望があります。

パソコンはなかなかの悪です。

いつか網の目上の知識を独占して

来るべきロボット時代の頭脳として君臨し

人間を自分に隷従させようとしています。

 ....
まもなく船が出航します。

情熱や倒錯を積み込んで
まもなく船が出航します。

気概や理念を飲み込んで
まもなく船が出航します。

海に連続する川から
まもなく船が出航します。

 ....
小さなブタが
前足を少しだけ上げて
思い切り鳴きます。

小さなブタが
なんだか奇天烈な姿をした
巨大な石の群れに向かって
思い切り鳴きます。

前足を少しだけ上げて
闘争本能をむ ....
男の子が砂浜で木琴の練習をしています。
裸足の男の子が、サルディーニャ島の砂浜で
木琴の練習をしています。
明後日は学校で発表会です。

砂浜は今日も白を誇っています。
その海岸線はどんな ....
シチリア島に太陽が降り注ぎます。
シチリア島に今日も太陽が降り注ぎます。
シチリア島に遺る文明色をした大理石の上に
今日も太陽が降り注ぎます。

文明色の上に女性が座っています。
太陽がひ ....
おんなのこがおなかをすかせています。

おんなのこはおなかがすくと

ふきげんになります。

ははおやはそのことをしっていて

おんなのこに

すいはんきをみてて

といいまし ....
再加熱された論理の中に
探しているものはありませんでした。

こどもはいつのひか
すぐそこにあるしんじつをみないように
つとめるようになって
ぼやけたみらいにぼやけたしんじつを
さがすよ ....
あの紙は何でできているの?

あの紙はどうしてペラペラなの?

女の子が矢継ぎ早に聞きます。


紙はずっと沈黙を守るの?

紙は何故崇められるの?

女の子は核心めいたことを聞 ....
ある世紀の100年に起こることは

前の世紀の最後の10年に凝縮されているそうです。


ということは


ある10年に起こることは

その前の1年に凝縮されているのかもしれません ....
もしも裏切られたら

アップルジュースをお腹いっぱいに飲んで

満腹中枢を裏切って

もっと飲んで

それで

後づけの理由も考えられないくらいに

頭に血が集中し ....
グラスに揺れるオレンジジュースの

意義がないかもしれない意味が

誰かのノドを潤すことで

巧妙に隠蔽されたとしても

オレンジジュース自体の気品のようなものが

損なわれること ....
トロイメライ

トライメロイ

トとラの間に
2分後の世界の謎があると
5分前に確認されています。

トロイメライ

トイロメイラ

イとロの間で
告白した時に噛み締めた言葉 ....
近年、詩は明らかに衰退しているとされている。

詩を読むのは、
もはやプロアマ問わずの詩人だけだとすら
言われているくらいだ。

かつて、
詩がもたらしていた、
言葉のきらめきや躍動は ....
おばあちゃんの命題は

生きることにはないわけで

生きないことにもないわけで

なんだかそんなことを越えたところに

なんだかもっと真実に近いものに

潜んでいるとされています。 ....
サクラは様子をうかがっています。

サクラは花見客の様子をうかがっています。


すべてのサクラは本当は

稀代のソルジャー達なのです。


春、皆が浮かれている、

そのほん ....
コロンブスがタマゴを見ています。

コロンブスがタマゴをじっと見ています。

タマゴはコロンブスを見ていません。

タマゴは世界を見ています。

タマゴは世界を洞察しています。

 ....
せかいじゅうの

ゆめというゆめをあつめて

それをすいしんりょくにして

うちゅうへとびだすのだよ、



はかせはめをきらきらさせていいます。


ぼくはといえば

 ....
私は、ふいに立ち止まって

不敵に構える明日を早送りしようとしたり

吸着する昨日にエフェクトをかけようとしたり

見えないものに頑としてしがみついたり

鮮明に見えるものを素っ気なく ....
雲の切れ端が

切れたかけらを探しているとき

あなたは人生の岐路にいて



探されている雲のかけらが

右往左往したり

聞き耳を立てたりしているとき

私は人生の岐路 ....
もうあしたは

かくめいのひなんですね



おとこのこが

みちでえをかいているおじいさんにいいました。


そうじゃ

あしたはいよいよかくめいのひじゃ

わしはか ....
女の子が

耳に当てています。


女の子が

スルメイカを

耳に当てています。



静かに目を閉じて

女の子が

スルメイカを

耳に当てて

音を聴 ....
考え込んだって始まらないんだと

12才の少年は決心して

14才の少女に、

好きです、つきあってくださいと言って

年下に興味はないのと言われて

考え込んでしまって

自 ....
立っています。

赤ちゃんが

青いカーペットの上で

立っています。

生まれて、初めて

進化の過程を辿ってきたみたいに

二本足で立ち上がって

こっちを見て

 ....
大きく口を開けてください。

はい、そのまま開けてください。


右の上奥歯に過去がはさまってます。

取り除きますね。


右の下奥歯には偽善が詰まっています。

そのままに ....
そらにてがとどけばいいのにと

せいいっぱいせのびして

さきまでぴんとのばした

おんなのこのひとさしゆびに

とんぼがとまって

そのあしをしっかりとゆびにからめて

おん ....
輝くような明日が待っている



誰もが思わなくなったって

明日にしてみたら

たまには輝くのだから

輝きがいがないではないかと

愚痴をこぼす時代なのだ



 ....
うたはかぜにのって

うたはなみにのって

うたはひかりにのって

うたはうたにのって

あなたにとどくようにとんで


うたはたんじゅんで

うたはたしかで

うたはか ....
しゃべる


スピードで


動く


言葉の


周縁に


暗黙が鎮座しています。
挑発がひしめいています。
約束は擦り減って
未来は流れていきます。
速く、 ....
サルからサルに進化して

少しは賢くなりました

と、サルがサルをもの珍しそうに眺めて

いるだけなのに

と、眺められているサルは思っています。



電波を介しての意思疎通 ....
オムレツはオムレツだ。

オムレツはオムレットだ。

オムレツは卵だ。

オムレツは知性だ。

オムレツは繊細を誇る。

オムレツは食欲をそそる。

オムレツは不可逆だ。

 ....
ブルース瀬戸内(211)
タイトル カテゴリ Point 日付
パソコンの野望自由詩1*06/8/15 0:57
プロペラ風車が小さくなって自由詩3*06/8/1 2:05
コルシカ島のブタ自由詩3*06/7/27 0:29
サルディーニャ島のフラクタル自由詩6*06/7/26 0:27
シチリア島に今日も自由詩3*06/7/20 1:42
すいはんきのよこで自由詩4*06/7/8 2:57
カーテンの向こう自由詩306/7/5 1:02
その軌道上に自由詩306/6/17 4:26
次の刹那くらい自由詩2+*06/6/8 1:59
アップルジュース自由詩306/5/25 7:52
オレンジジュース自由詩2*06/5/24 1:24
トロイメライ自由詩306/5/16 8:02
詩はまだ倒れない散文(批評 ...2*06/5/11 23:42
おばあちゃんの命題自由詩306/4/11 7:29
サクラの目的自由詩3*06/4/5 1:19
タマゴの錯誤自由詩8*06/3/31 0:39
はかせのそふぁー自由詩3*06/3/9 23:49
明日につないでいく自由詩4*06/3/2 23:32
青色に染まるころ自由詩2*06/2/25 13:41
かくめいのひ自由詩2*06/2/21 7:45
スルメイカの音自由詩206/2/20 3:47
哀愁12才自由詩6*06/2/8 1:49
してやったり自由詩3*06/2/3 1:09
歯医者自由詩4*06/1/20 0:18
とんぼのきどう自由詩2*06/1/17 0:26
今でも明日は自由詩7*06/1/13 0:24
あなたのところで自由詩3*06/1/5 0:13
浪漫などを自由詩205/12/28 7:31
サルとサル自由詩3*05/12/4 0:27
オムレツは知らない自由詩2*05/12/3 0:06

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