もう後は
いつお迎えが来ても構わないだの
早くお迎えが来ないかしらだの
そんなことを、此処のみぃんな 口にしてる
だども、
したら、なして
年寄り達が予約した時間のもっと前から
病院の待 ....
お前、その歳で病院辞めて
老人ホームで何してるのさ。
歳を取ると若い時と違って
目も、歯も、膝も、腰も…
病気になることも、仕方ないことなんだよ。
体がどんどん悪くなるのは、当たり前 ....
瞼を閉じないで流した涙に
自由の空を仰ぐ想いを
声にして届けよう
それこそ自由
何処へでも行ける心が
あるのだから
空の蒼を瞳に宿した狐は
俯くことを止め
泪を溜めて夜空を仰 ....
大切だったと
気付いたりするのは
随分と
経ってからのことが
多い
あの感触は
不快でしかなかったりして
そんな風に
思えてたことに気付いたのが
昨日のこと
生暖かいその ....
私が若かりし頃に尊敬する方から
「夫婦円満の秘訣は、一緒にお風呂に入ることだよ。」と教えられ
独身だった当時はドキドキしたものです。
先日、九十歳を越えた方が
「長く連れ添うには、ありがと ....
海へ行こうか 人魚に逢いに
森に棲むことしか 知らなかったから
見上げた空から降る 見下した雨に打たれていた
虚偽の満ち引きの 浜辺を 彷徨いながら
脚萎えの君と 出逢えたことが 救い ....
少し精神を病んでいるように
いつも 奇抜な化粧をし
当時 流行していた黒尽くめの少女
あたし
ダンサーになる為に上京するけど
あんたの歌が
あたしの住む街でも聴けるかしら
くねく ....
極道のパシリのような学生運動の残党を
羨ましく思いながら
確かに当時、吐け口も見い出せなくて
いつもボクは何かに飢えていた
掴むことさえできない訳の解らない悔しさ
曖昧でどうしようもでき ....
詩のようなモノを
柔らかく温かな眼差しで
読んでいただいている感謝の気持ちを
どうして伝えたら良いものか
ポイント返しはいやらしくて
こっそり私信を送ることも
恥ずかしいのだもの
....
愚痴や泣き言を言うつもりはないけれど
一つ、また一つと 朝な夕なに
不意打ちを掛けて棘を持った出来事が
半ば憂さ晴らしのように突き刺さってくる
梅雨の無いはずの北海道の
濡れない程の霧雨 ....
傷口が見えてる 後ろめたさも隠せず
裏切り煽られ つまずき蹴られ
信じて縋って 胸を撫で下ろす
捕われくじけ さまよう暮らしに
先の知れない 隠し切れる訳のない
正義と過去と ....
飾られた言葉はいらない。
いらっしゃいませ。
から始まる初めての時間は
もったいないの心がつなぐ
出逢いから始まり
温かい笑顔に触れることの素晴らしさは
大切な関係が繰り返されるこ ....
Q1.ご飯が食べたくなって 泣きたくなったことありますか
Q2.ご飯が汚くなって 吐きたくなったことありますか
Q3.ご飯が泣きたくなって 食べなくなったことありますか
Q4.ご飯が ....
虹の欠片(1※)をあぶくの妖精から
貰った少年を羨ましく思った狐は
少年に化けると
同じようにあぶくの妖精から
虹の欠片を貰おうとしたのです
しかし
化けていることがばれてしまい
海 ....
滅びゆく民の耳元で 囁き告げる吐息の言葉
離れても白い月 狐道 いつでも逢えるように
別れたはずが 雨 求める肌と応えた肌を
溶かし合った分だけ 募る 想いの切なさよ
....
伝えきれない切ない想いを 見付けて欲しくて…
地下街を歩き回る雨でも不思議 恋し空
もっと静かに傷の癒えるのを待とう どうせなら一緒がいいな
いついつにどこどこで…って。いつも言えた ....
優しい言葉に意気地無し
本音を吐けば笑い者
打ち明け話にそしり笑い
口先ばかりの舌先三寸
卑屈な程の思いやり
他人の不幸も銭勘定
愛想笑いにおりすけ根性
中途で切れた蜘蛛の糸 ....
朝日さえ当たらぬこの長い廊下
軋みだけが響き渡る
亡きがらを引き取りに
亡きがらを引き取りに
売られて連れられ廓の網
格子窓から手を出して
遊客に色を売り
遊客に色を売り
....
来る者を疑い去る者は追いまわす
破れた夢の切れ端に いつかの月
そは果物、獣、何者ぞ?跡を踏まず求むるを極めよ
問うも語るも一知半解 ダメだこりゃ。
矛盾順守の意識だらけで自己 ....
負とか正とか比べることをしない無心の世界
この世の朝に それでいいのか 賽の河原に集まり来たる
赤とんぼ 飛び交う空にキリギリス鳴く
何事にも屈しない強靭な心が分かち合う感動を呼 ....
痩せて死んだ駱駝でも 馬よりは大きいとは言うものの
朝から働き床に就くのは 午前3時過ぎ
再び会えた甘さに酔って 愚を繰り返す
目的を見失い 彷徨するは 精神か魂か
激しい雨を ....
怠慢怠惰と呼ばれて ぐるぐる巡る迷いの暮らし
オレラも時代に許されていたんじゃないのか
唄ってごらん 息を吸ったら吐く息で
うろたえ騒ぐ 合縁奇縁の人の世で
まとまらないなら ....
「ぐるり山」に囲まれたこの村だで、こん時期になると、ホレ、アノ屏風山から山おろしがごぉごぉってな。
丁度わしが、オメェ位の時に今日みてぇな晩だ。ばっちゃが、その又ばっちゃからから聞いた話を聞かせ ....
あんたが
寂しそうな顔してたから
ついて来たのに
いいだけ飲んで酔っ払って
それは無いわよ
ねぇ 早く
夜伽話でも聞かせてよ
馴れた口調で
声掛けてきたしちょっとばかしならって ....
思えばあの時
あんたと出会ってなければ
きっとあたし
今でも独り
素敵な出逢い
夢見ていたわ
めぐりめぐって
めぐりあい
めかしたあたしは
今 あんたの腕の中
あれか ....
夕陽が沈んだその後に
酒にうかれて千鳥足
月の明かりで見つけたものは
娘に化けてる いたずら狐
星の降るような空の下
木の葉を頭に宙返り
なかなか娘に化けきれず
くるりくるく ....
時に
彼の発想は、奇抜過ぎてうとましがられていた。
社会に牙を剥くことと
人には優しくあることを
大切な信条にしている節もあったけれども
彼の語る話には、真実を見抜きたいという
憧れが ....
彼はサックス吹きだった。
誰にでも噛み付きそうな
いかつい面持ちで
疑問には、
とことん言及することを楽しんでいた
そうして四十三年で生涯を閉じたのだ
無印良品の三つで1パック ....
朝、彼は四十三年の生涯を終えた。
病名は、食道癌。
札幌のライヴハウスの老舗ミルクで初めて会った。
はなをかんだ後ちり紙を見るか尻を拭いた後ちり紙を見るかの話
これは、ネタである。
....
クリスマス・イブの十二月二十四日は、私のたんじょう日です。サンタクロースが、子どもだけにプレゼントをしてくれる日です。9さいのたんじょう日の時のお話しです。おとうさんのおとうさん、私のおじいちゃんは、 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
0.3sec.