おっぱいを百枚描いて冬の暮れ
ボーナスで貯金の桁の増えにけり
竹馬で川を渡りて登校す
竹馬やパンドラの箱を覗きけり
竹馬や空の高さを測りけり
金魚草噂に花を咲かす妻
小蟷螂軽量化したミニ四駆
梅雨茸八分休符にぶらさがる
カワイイが作れなくなり囮鮎
蛍火を集めて一夜だけの城
苔の花地獄の雨のぬるさかな
とうすみや風と光を喰らう闇
麦嵐犬を連れたるシルフィード
夏服の襟の汚れと胸のシミ
水中花誰か帰ってきた気配
鰹釣る大漁旗に感謝の字
青空に100メートルの鯉幟
薬玉やインフラトンのエネルギー
妻からの手紙の返事新茶飲む
遠足の帰りのバスの子守唄
トラックの荷台に座りしゃぼん玉
大小の蜂ベランダで躍りけり
黒い猫片目ない猫目刺し焼く
こみ上げた想い大きく送辞読む
合格の通知来ぬまま卒業式
新札にて切りたる指や暖かし
失恋で吐いた血の赤冬の暮
元彼のアカウントあり冬の暮
皮も毛もそのまま刻み香る独活
のど飴を 噛み砕く音 花火かな
48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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