○「この現実を」
ウクライナでは
今でも戦争で
次々と人が殺されている
この現実を僕はどう受け止めたらいいのだろう
能登半島では
大地震大津波大雨大雪次々と災害に襲われて
今でも不自由な ....
消えないことが
したかったんじゃないでしょうか
何、犯罪というんじゃない
運命を決定づける行為
タトゥーもそういう衝動から
という面もある
やめたほうがいいですよ
犯罪に堕し ....
今日も自分を探すのだ
ドーナツ屋の列の中で 考えながら
一体何を食べるべきなのかを
僕は立ったまま そこで でも選ぶのだ
右手にトングを
左手にトレイを持ったまま
誰かが行った ....
代価は購わなければならない
それはそうだけど
もう少し前向きに考えてもいい
君に出会い
人間を愛する事を知って
私は勇気をもらった
明日もがんばれそうだよ
人間生きて行かなくちゃいけない
食べて行かなくちゃいけない
夢ばかり追いかけてちゃいけないんだ
彼が売り上げばかり気にして統計ばかり見つめていてもしかたがない
だって彼も若くはないし今ある ....
雨露に羽を濡らした揚羽蝶
黄色と黒の美しい羽を半開きに傾かせながら冷たいアスファルトの上に横たわる
まるで鋭いピンで留められてしまった標本のように
身体をぴくりとも動かさず
周りの喧噪にも目も ....
〝今日〟は終わった
終わったのだ
哀しみの涙と迸る叫びと共に消えて失くなった
〝今日〟という日は無いのと同じだ
私には〝今日〟という日は無い
街は活気に満ちている
温かな〝愛〟に ....
寛容を押しつけられて
不寛容の果実を齧った
依存の強い甘味を受け取り
憤ることの快楽
正しさという安心感
簡単にひっくり返る世界
かつては鮮やかだった景色
瑞々しさにあふれた手触り
....
ぴーすかぴぃい
うんにょい、うんにょい
ぷっぷっぷっ
お空の晴れ晴れ
体の冷え冷え
(今朝のコーヒーは只々ニガく)
うんにょい、うんにょい
やまいだれ
だりぃからだ
た ....
最初の出だしはこうよ。
ポプラ並木に寒すずめが四羽、
正しく話してると、
うつくしい獣たちが引き裂くの。
クレープが好きだと言ったわ。
魚座の男が好きだとも言ったわ。
鉄分の多い多汁質 ....
はるかぜに
もしもうなじがあるのなら
そっと息ふきかけてあげたい
気持ちいい?
ってね
片想い
さえ光ってる春の教室
綿毛を飛ばして届けと願った
綿毛みたいな、
恋の ....
狐雨みたいに
吹雪の中から日が差して
カラスかと思えば
カササギが
白く眩んだ雪原に
モザイクの影をひとつ
長い尾羽
跳ねる指先
氷の粒はからだを奏で
血は渦巻いて管を響かせる
う ....
まちさまへ
詩を書くことの意味を
考えるほど愚かしいことはないと
それは何度も何度も
滅びゆくように想い知ってはいるけれども
寂しいニュースばかり
世界中から聴こえるもんだ ....
もうそこにある愛を押しとどめて
まだ愛していませんと言う
台所では蛤が体を閉ざし
海を放つのを拒んでいる
日差しのなかに愛がある
それはわかっている
ただ、その影で眠るのが ....
私が詩集を読んでると
ママは悲しい顔をする
詩人なんてみんな嘘つきなんだから
信用したらダメ! なんだって
タロットの中からママが選んだのは
....
所詮、AIを操る人達
メタ賢者と称えつつ
他者の努力を嘲笑う
次の瞬間には忘れて
別の話題にうつろい
心を捧げる行為さえ
無駄と決めつけては
自分は違うと言って
DIOパンチ繰 ....
名も無い荒野に
小さな篝(かがり)火だけが
いまだ燃えている
なんとまあ
いっそ全滅すればいいものを
どんな発言の末尾にも「クソ」をつけなければ
すまない男がひとり
燃え残った草葉の陰で ....
俺たちは同じ痛みを 隠すように笑い合った
時の流れすら掴めないままに
お前は嘘を 俺は冗談を 交わし合うように
互いの言い訳すら 今でも覚えていない Oh
俺はまだ震えてる 悪戯に過ぎ去る ....
○「百歳登山」
僕たちの山の師匠Oさんは
現役の登山愛好家
毎日数時間歩かれて
地元の山に週二回は登られる
先日は雪が降った後にも一人で登られ
頂上でかわいい雪だるままでつくられた
途中 ....
線を引いていたら
昔の友だちがきて
一緒に手伝ってくれた
昔の友だちは
昔と同じように
慣れた手つきで
丁寧に線を引いていった
相変わらず上手いね
と言うと
はにかんで笑う
....
南風に膨らむカーテンで、あいつの葬式だしてやろう
時に死が、深い悲しみだけでなく
リンゴみたく、
さわやかな後味を残すことがあるように
あいつが、そう
望んだように。
明るい花の方が
顔 ....
知らない人が画面越しで叫ぶ
それからその人は叫んでいる人にかわる
わたしはただ見ている人だ
叫んでいる人のまま、
画面はこちこちに凍りつづけ、
どうせあすにはみんなして踏みしだく ....
至らなかった
選ばれなかった
魂を注いだのだから
それはまだ生きている筈だ
どこが至らなかったのか
どうして選ばれなかったのか
分析するとそれがヒリヒリする
それでも魂はあるのだから
....
翼をむしり取られた鳥は
もう二度と真っ青な大空を自由に飛び回ることができない
かつて、自分自身がこよなく愛した空を
今は、涙をためた小さな瞳で
なつかしそうに
かつ、憎しみを込めて眺めるだけ ....
血の口づけで
紅く
紅く
染まりゆく雪の美しさよ
静かに
静かに
時を越えて彼の人に伝えたまえ
紅い血の絆は愛の証だと
繭のように白い空の向こうに彼の人の温かな笑顔を見た
嗚 ....
瞬(まばた)きした瞬間、消えてしまいそうなアナタ
まるで幻
雪解けの水
どこかに流れてやがて柔らかな土へと吸い込まれてゆく
温かな懐へ抱かれ私の知らない〝誰か〟となる
どうか私の ....
なんにもないところまでいくまで
随分と時間がかかるよね
でも其処にこそ僕ら求めているもの
あるのかも
☆
ぐにゃぐにゃした熱い時空に
無数の卵
生みつけて
僕らのことを ....
音も無く過ぎ去ったものたちが語らなかったものを洗いざらいぶちまけていく明け方の夢、目覚めた時ベッドのヘッドに食い込んでいたサバイバルナイフ、それは俺のお気に入りのものだったがそれが俺の手によって行 ....
ただ空回り
加速する共創のなかで揉み消されていく忘れ去られて
いく小さな言葉、「決めつけ」ることで抵抗しようとす
る表層的な言葉は大きなうねりとなってしまった。
逆流のドラム式の中からでは ....
早く邪魔じゃなくなりたい
二度とお前なんかいらないと言われないために
今すぐここからいなくなりたい
嫌い
好き
嫌い
花畑は刈り尽くされると針山になる
咲いて
しおれる
咲いて
し ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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