寝不足なのと
不眠症気取りの彼女
どうせ今夜も
綺麗事で汚れていく身体を
....
それはまぎれもなく、悪夢であった。
置時計は3時を指していた。
接吻で女は孕んだ。接吻の ....
スプーンを 手首に当てる
自傷癖
死ぬ死ぬと シヌシヌ詐欺が
多発中
....
いつも君がいる夢を見る
未だ見たことのない君がそこにいた
夢の中では触れると消えてしまう ....
小寒のハニートラップネオン街
ゼクシィの角で殴られ四日の血
明けない夜に閉じ込められている
枯らす手を愛す
噛みきった舌が嘘をつく
水曜の月夜
頭痛には目を瞑って
メトロは川を渡り地下へ潜る
長すぎる日と日の間を捲る
....
足掻いても
私の手は
届かない
着飾っても
私の姿は
映らない
話してて ....
ふりかけと言えば、のりたまだが
のりたまからたまを取ると
「いやん、ばかん」にならないどころか
....
●ring
青い花が好きだった赤い少女が白い文法の群生する野原を駆けていく夢を見たんだ、と、洩 ....
樫の実ひろって、晒して食べた。
樫の実ドングリ、渋くて苦い
樫の実ドングリ、渋くて苦い
森 ....
正直そこいらへんは
曖昧だ
昨日まで屋根が崩れ落ちそうな
廃屋があった場所が
今日は空き地に ....
ここがどこかわからなくなってしまう
眠っていたわけでもないのに
あなたはわたしと太陽のあいだ ....
よく響くように階段を降りる。千歳は白い息を吐き出すと澄んだ空を見上げる。わたしの手には届かないあの星 ....
一つの詩が書かれる為に
ただ、そのためだけにこの世界はあった
病んだ男ーー ....
西陽射す放課後の第二音楽室
古びたオルガンが
窓際に押しやられ
やがて来る
粗大ゴミの日 ....
波のゆくえが
気がかりならば
波の言葉に
添いましょう
正しさに
包まれよ ....
僕が生まれた時に、君は死んでしまったね
僕が死んだら君より早く生まれ変わろう
今度は ....
誤解していたよ
僕らはよく
人生の節目などと言って
「節目」を何かの区切りみたいに
扱っ ....
夜は果てしなく深く
僕達の心を隅々まで浸していった
僕達は静寂の中に生きる事を第 ....
風尽きてかなしい凪の闇のなか夢を忘れてしまいたくなる
ヤリマンの彼女から移されたクラミジアを抗生物質が死滅させた日の午後、十八のとき付き合っていた彼女が中 ....
しゃがみこみ 君は土に触れる
口にできなかった思いが
冷えて固まっている
ほこりを舞いあげ ....
水の焦げる匂い 室温が1度あがった。
彼が居ない冷えた部屋の空気が少し暖かくなった。
私一人でも ....
つららが少しずつ短くなった
しずくがきらめいて揺れてる
あたしの頬に触れる指先は
ささくれ ....
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