太陽が沈んでいく浜辺に座り込んで
もうすぐ暗闇に包まれてしまう世界を眺めていた
寄せては返す ....
ぬるい羶血が
知っている、と嘯くと
罰は犬の体に
日照りの熱をこぼす
忘れられた公園
....
不安はカーテン越しに忍び寄り
心の弱さを暴露するからきらい
道々でこれからの進み行きを
一緒に ....
華やかに君は笑っていて
フリルをひらひらさせて
僕の心にスタッカートを打ち込んで
ターンテーブ ....
柿食えばガメラ飛ぶなりYoutube
あなたが愛するこの指が
毎日どれだけの幸せを包んでいいるか
あなたは知っているかしら
あな ....
君が汚れてなかったらいい
どうか 綺麗なままでいてくれたらいい
汚い、綺麗の境界線は分からな ....
火の輪をくぐる
火のついた体で
しなやかに下りる
しなやかに滅びる
ことは許されず
焼かれ ....
横長の陽射し
オレンジ
リビングに
果実むく手と濃淡つくる
蜜みたい
トランペ ....
最低ってのが一番下
当たり前だけどそうだけど
それを遥か下回ってる
矛盾してるけどそうだけど
....
雨が降りビニール傘に映り込むカクテル色の街を染める灯
梅雨明けて影が濃くなる一方で「夏は暑い」 ....
ちっぽけなもろいグラスにプライドがはいりきらない、ひびが入った
ちょっとした風もいちいち染み込 ....
影踏み遊びには君の認証
この遊び歴史的人物巻き込んで
やはり一人遊びの死のサーカ ....
・
十月も末になるとパソコンが
鼻をすするような音を立てながら起動するようになる
動作もどこと ....
{ルビ觱沸=ひつふつ}と二つの弦の震う海
と ....
干からびたたましい棺桶蹴り破る
背中{ルビ殴=ぶ}ち後頭部{ル ....
胸の奥に沈みこむ塊が重い
俺がこの胸に抱いているものは何だ
上辺だけ着飾った
ただの幻想か
....
ダンボールの開梱を終えても意外と暗くない空に誘われ
出窓を開ける
少々の雲 昨日までと違う形の青 ....
皮肉も倦怠も飽食し尽くしたと思っていたけど
別にそんな事無いんだろうな
案外居心地も悪くないし気 ....
目の前のことにあわててしまって
とりあえず傷つけてみた君を
置いてきぼりの悲しさ知ってるから
....
赤目四十八滝すぐそばの温泉旅館に泊まった
滝を散策しようかと地図を貰ったが
往復一時間かかると言 ....
日射しをドレープさせて窓辺にひだまりをつくる
緑いろがにじんでゆく
地球儀をくるくる回転 ....
事務所に鬼 妖光漏れたケイ光
冬の始まりを神らにそっと伝え
仄かな陽光 肌を静か ....
ああ食べた 幸せの後にやってくる
後悔{ルビ量=ばか}量りの秋の鍋会
もう11月になる。
日本列島ってやつは縦に長く、皆さんの季節の深まりにもタイムラグがおありの事かと ....
その日、僕は仕事を置き去りにして
青山墓地に向かった。
そして、
その日、僕の何かが壊れた。
....
天地天空 我一人 戦士歩む
19C的全人知性 営為獲得ノ事
寝屋 温かく女薫る
....
咲き誇る花も
優雅に泳ぐ魚も
私の心に響かない
何故私の心の中に
何も響かないのか
....
夜明け前に離陸した気の利いた文章たちは
朝焼けのまぶしさに粉々になってしまった
一方 鳴 ....
あたしの中にこんなにたくさんのキミがいるから
説明のしようがなくて
身体だってどうしてふたつなの ....
家を出て
知らない町にやって来た
秋の雲はうすっぺらなんだと
空気の軽さに
気が付いた
や ....
忘れるほどの歳月の向こうから
一枚の葉書が届いた
まだ文字を知らなかった
三歳の娘がい ....
精神は肉体を蝕む
精神は理性を奪い去る
精神は狂気に成り変わる
精神 ....
嵐が過ぎて
透きとおった夜空に 透きとおった月が浮かんでた
やあ きみ
今夜は凄いね
....
「そっか。そうだね。見つかっちゃったんだ」
サッカーの練習から帰ってきたHiromiは、Sayo ....
制服の胸で何かを育ててる紺の靴下はいた娘ら
文庫本読んでる君の眼の中に寄せては返す海が ....
そこには白い夜が横たわっていた。
美しい肢体の上には黒い枯れ木が今にも折れ ....
叔父さんと凧揚げしたのもこの川
台風一過の増水を父と見たのもこの川
あいつと夕陽を見たのもこの ....
御社の最先端の遺伝子工学で
貝柱を持つカスタネットを開発したいです
言い終えたあと両手で顔を覆い ....
終わらない悠久、時を止めて
人類琥珀計画
僕を見て僕に触って僕に気づいて
ブラウン管越しの気配 ....
ジェットコースター
乗って
空飛ぶジュータン
ウォータスライド
一緒に
アイスを食べる ....
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