calm
1486 106

太陽が沈んでいく浜辺に座り込んで
もうすぐ暗闇に包まれてしまう世界を眺めていた
寄せては返す海の音は昨日と変わらずに
潮騒は今日の日を運んでいく 優しく穏やかに

水平線の向こう側へ耳を傾けると
波風が色んな音を運んでくるようだ
赤ん坊の泣き声と子ども達の笑い声
そしてそれらすべてを奪い去る怒りの銃声

遠くに見えている世界だって繋がっているんだよな
何もせずに終わるなんてどうにかなりそうだ

あと少しだけ世界が安らぎに包まれるように
余計なものなんて何一つ無いから
祈りを形に 願いを歌に 悲しみを優しさに
響かせよう 明日は今日よりも笑っていられるように


肌の色 話す言葉 信じるものが違うから
僕等同じ人間だって思えないのかな

だけどもしもあの国に僕が生まれていたなら
きっと同じように感じているはずなんだよ

愛が少しだけ足りない時代でも
励ましあって補い合うことで隙間を埋められる


過ちを繰り返すことでしか生きられないとしたら
受け止めよう何度でも 悪いのは人じゃない

あと少しだけ世界の悲しみが報われるように
いらない人なんて誰もいないから
祈りを形に 願いを歌に 悲しみを優しさに
響かせよう 何度でも いつまでも


自由詩 calm Copyright 1486 106 2009-10-30 23:30:09
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