懐かしい我が家田んぼの中の一軒屋。
いつもいつも通る夜汽車と唄う小さなわれ。
早春賦 ....
人生をおためごかしに過ぎており。
一生懸命生きていたのではなかったの?
ようやっとか ....
陽の光の当たらない場所に
屍が横たわっている
誰にも気付かれず
ビルの陰に寝そべっている
....
爪よりも薄いガラスの箱に
僕は閉じこもっている
時々ガラスの表面に傷をつけては
そこから流れ出 ....
かあさんに あかりをあげたい
めくらになってしまう かあさんに
あかりが そこにある ....
文明の傾斜地を走るのだ
逆さまの政治学から唾液が垂れる
花々は全滅した
茎はただ茎のために根を ....
似かよった街の
似かよった道の行きつくところに
友人の建てた家があるという
....
海の下に玉子焼きがあり
みんな食べたがっていたが
ペンギンが持ち帰って布団にした ....
目が覚めて 部屋を出ると
廊下に父が薄目で横になっていて
足音で起こしたことを詫 ....
Mixiの長方形の空白に
パスワードの黒点を打ち込んで、
ログイン。
「今日のニ ....
なんとなくって
あまり好きでないことば
でも毎日使うことば
なんとなく好き
なんとなく幸 ....
今日は焼肉だ。
待ってました。
好きな料理
どれほど待った事やら
牛に豚に鶏が
....
仕事帰りで我が家の門を開き
玄関まで5mの並木を通る
「 うわっぷ! 」
木と木 ....
お世辞が欲しいなら磨けばいいのにね、って
それは顔の整った少年が言ったんだよ
そしたら彼女は ....
丑年の豚を目の前に
涎れを抑えきれぬぬぬ
関取並の腹の虫
残った残らぬ晩の飯
あら足元に ....
人は懸意をする。
人は懸意をして
夜に眠る。
人は懸意をする
人は懸意をして
よるに眠 ....
夕日のように落ちていきたい
そう林檎はいいました
恋をして
恋をして
やわらかなまま
....
わたしは
るすです
よばないで
へやに
とじこもり
じっとしている
ほんとうの
....
あなたは指示語を何処に置き忘れてきたのか
こそあど
丸まった眼球一つ
舌の上で転がしている
....
泣きはらした様な空が
広がり
あたしのうちまたを
細い暖かい体液がまたながれて
玄関の先の土 ....
腹のハイフン カスケードの灯火
無灯火で走るバイク 顔面に穴ぼこの山
先人達がこともあろうか ....
ごがつのかぜ、ごがつのかぜ、
さあ目を閉じて
さあ目を、
開いて
すー
....
たった
1人しか
いない
君を
僕は
愛している
世界で
たった一人しか
いない君を ....
朝起きて食べたご飯は夕ご飯
5月も
もう少しで
終わりですね
もうしばらくしたら
6月です
母の日は
カーネーシ ....
夜明けのまえで
ぼくらはくちづけた
扉もしまらぬうちに
つよくかたまる
きみ ....
若草色に綴じこめた瞼のうえから
わずかに身をのりだして夜明けを待つ
もう ....
笑ってみ、そうすりゃみんな笑うから。
そこにあるものは
全面を青く塗り潰した
あたかも絵のように飾られたもの
あ ....
肚、なくなって久しいが
これを求める人々があとを絶たないのを見るにつけ
渇望されていることを ....
ことばを
消したり書いたり
書いたり消したり
かんたんに
あまり深く考えずに
出来 ....
読んでも、何も感じない
何もつたわってこない
そもそも、それを詩と呼ぶべきなのかどうかは ....
眼と手をきつく結び
踏みだした一歩は鋭く響く
そのひとがもらした嘆息は
とても深く
とて ....
充電したい
携帯電話みたいに充電したい
奴は電源が入ったままでも充電できる
つまり力を蓄えなが ....
僕は少女を飼っている。
元々はしらがで生まれてきて、母親にすら気味悪がられて捨て子になった赤ん ....
閉め切りのカーテン
何色のどんな柄でもよかった
ピーナツをかじりながら
大嫌いなジュースの ....
つらいと君を見に来ます
近所の家に咲いた
ピンクの君を
頬をよせて
温もりを確かめた ....
誰にもない
私だけの思い出
誰にでも
ありそうな思い出
「I Love You」
....
初めてのアルバイトのお給料で
私を1本だけ買ってくれました
彼は
あまり裕福ではないので
....
祖母は絵に描いたような大阪人でした。商売が大好きで、勝気で、たまに口が悪くて、酒屋でしたからも ....
きみがふわふわと
優しい歌声を張り巡らすので
ぼくはバシャバシャと
激しいリズムを打ち鳴ら ....
080527
立葵
夾竹桃
烏瓜
....
彼はある意味では強く生きていました
ある意味ではというのは
彼は痛みの神経を
遥か ....
街を彩る紫
ほら、もうすぐ
冷えたビール
飛び散る噴水
歓声にわく街
笛太鼓に舞い踊る
初夏の訪 ....
{引用=
青い夜道
降りしきるものに
真紅がまじり
花片を踏みしめ ....
いつもけがをして
ないてばかりいるきみには
まっしろなほうたいをあげよう
たいようのひかりでさ ....
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